第5章「水の神殿の底の」
私達は順調に、次の目的地である、ミーマーと言う町に着き、
早速、宿屋を探した。
ミーマーは大きな町ではないが、小さな港がある町なので、
そのおかげで、数多くの宿屋があり、私達がどの宿屋にしようか
悩んでいると、1人の青年が、私達に近付いて来る。
「あの・・・もしかして、水の神殿の使いの方でしょうか?」
「え?貴方は誰?」
「僕は、このミーマーにある水の小神殿に仕えている、神官見習いのキリアと申します。
あの、もし、よろしければ、今夜はミーマーにある水の小神殿にお泊りになりませんか?
そうでしたら、僕がご案内しますが・・・」
キリアと名乗った青年は、オドオドした態度ながらも、私達に話しかけてきた。
え?キリアって・・・まさか、キリル神官の弟さん?
「あら?もしかして、キリル神官の弟さんですか?」
「え?兄をご存じなんですか?」
私が、明るい声で、キリアに尋ねると、キリアは目を見開いて、私達を見る。
やっぱり!キリル神官の弟さんだったみたいね♪何となく、外見の雰囲気が似てるもの!
「はい。僕達は昨日、貴方のお兄さんのキリル神官が居る、
小神殿に泊めさせて貰いまして。
丁寧なおもてなしを受けました。それから・・・ルエ!ほら!あれ!」
「あ!そうそう!これこれ!」
グランは私の代わりに昨日の事を話し、更にあの手紙を渡すように
私に催促した。
私は慌てて、自分のカバンから、キリル神官に託された手紙を出して、キリアに渡してあげた。
「え?え?あの・・・これは?」
「貴方のお兄さんからの手紙よ♪今日の朝に、頼まれたの。
この手紙を弟に渡して欲しいって!」
「兄さん・・・水の神殿の使いの方になってことを・・・」
「いいのいいの♪私が喜んで引き受けたんだから♪」
キリアは申し訳なさそうな顔をするので、私は笑顔になって、キリアに答えてあげた。
キリアは弱々しい笑顔で、手紙を持ったまま、私達に感謝した。
何だろう?キリル神官は、しっかりした感じがあるのに、
弟のキリアは、なんか頼りなさそうね。まだ、神官見習いだからかしら?
「僕の兄の為に、わざわざ手紙を届けて下さって、有難うございます。
こんなに優しい方々を僕は・・・」
キリアは、何やら気まずそうな顔になって、俯いたままになってしまった。
これってアレかしら?ネレースが心配してくれてた、例の?
「どうする?グラン?」
「そ、そうだね・・・本当は断りたいとこだけど・・・」
私は小さい声でグランと相談する。もし、キリアでなければ、
私達は速攻、この宿泊の誘いを断ったことだろう。
でも、この感じからして、私達が断ったら、何かキリアに、
悪い事が起きそうで、不安でしかない。
もし、私達を連れて来なった事で、キリアが罰せられたら、
キリル神官にも、申し訳なさすぎるわよね・・・
「よし!グラン!お世話になりましょうよ!」
「え?!ルエ本気かい?!」
「い、いいんですか?!」
私の回答に、グランもキリアさえも、驚いている。
キリアまで、そんな顔するって・・・おかしくない?
私は心の中で苦笑いをしてしまった。キリアは、神官見習いだから、
何か悪い神官達に利用されてるっぽいわねぇ。
早速、宿屋を探した。
ミーマーは大きな町ではないが、小さな港がある町なので、
そのおかげで、数多くの宿屋があり、私達がどの宿屋にしようか
悩んでいると、1人の青年が、私達に近付いて来る。
「あの・・・もしかして、水の神殿の使いの方でしょうか?」
「え?貴方は誰?」
「僕は、このミーマーにある水の小神殿に仕えている、神官見習いのキリアと申します。
あの、もし、よろしければ、今夜はミーマーにある水の小神殿にお泊りになりませんか?
そうでしたら、僕がご案内しますが・・・」
キリアと名乗った青年は、オドオドした態度ながらも、私達に話しかけてきた。
え?キリアって・・・まさか、キリル神官の弟さん?
「あら?もしかして、キリル神官の弟さんですか?」
「え?兄をご存じなんですか?」
私が、明るい声で、キリアに尋ねると、キリアは目を見開いて、私達を見る。
やっぱり!キリル神官の弟さんだったみたいね♪何となく、外見の雰囲気が似てるもの!
「はい。僕達は昨日、貴方のお兄さんのキリル神官が居る、
小神殿に泊めさせて貰いまして。
丁寧なおもてなしを受けました。それから・・・ルエ!ほら!あれ!」
「あ!そうそう!これこれ!」
グランは私の代わりに昨日の事を話し、更にあの手紙を渡すように
私に催促した。
私は慌てて、自分のカバンから、キリル神官に託された手紙を出して、キリアに渡してあげた。
「え?え?あの・・・これは?」
「貴方のお兄さんからの手紙よ♪今日の朝に、頼まれたの。
この手紙を弟に渡して欲しいって!」
「兄さん・・・水の神殿の使いの方になってことを・・・」
「いいのいいの♪私が喜んで引き受けたんだから♪」
キリアは申し訳なさそうな顔をするので、私は笑顔になって、キリアに答えてあげた。
キリアは弱々しい笑顔で、手紙を持ったまま、私達に感謝した。
何だろう?キリル神官は、しっかりした感じがあるのに、
弟のキリアは、なんか頼りなさそうね。まだ、神官見習いだからかしら?
「僕の兄の為に、わざわざ手紙を届けて下さって、有難うございます。
こんなに優しい方々を僕は・・・」
キリアは、何やら気まずそうな顔になって、俯いたままになってしまった。
これってアレかしら?ネレースが心配してくれてた、例の?
「どうする?グラン?」
「そ、そうだね・・・本当は断りたいとこだけど・・・」
私は小さい声でグランと相談する。もし、キリアでなければ、
私達は速攻、この宿泊の誘いを断ったことだろう。
でも、この感じからして、私達が断ったら、何かキリアに、
悪い事が起きそうで、不安でしかない。
もし、私達を連れて来なった事で、キリアが罰せられたら、
キリル神官にも、申し訳なさすぎるわよね・・・
「よし!グラン!お世話になりましょうよ!」
「え?!ルエ本気かい?!」
「い、いいんですか?!」
私の回答に、グランもキリアさえも、驚いている。
キリアまで、そんな顔するって・・・おかしくない?
私は心の中で苦笑いをしてしまった。キリアは、神官見習いだから、
何か悪い神官達に利用されてるっぽいわねぇ。