第5章「水の神殿の底の」
「それじゃ、俺は先に出発するな?ルエート達は、しっかり準備しながらおいで。」
「有難うございます。ネレース様!」
「ネレース様も、どうかご無事で!」
「うん!ルエート、グランもしっかりな!」
私達は、ネレースが先に水の神殿へ向かうのを見送りながら、
その後で、また話し合った。
「あーこれは、考えているよりも、まだまだ大変なことになりそうね。」
「本当だね。僕は、ルエに持って来た、王の勅令証があれば、
ほとんど問題は解決すると思ったんだけどなぁ・・・」
グランは、私に残念そうに言う。私だって、グランの言う通りであって欲しかったわ。
なんか、もうここまで来たら、私も逆に何か行動した方がいいのかしら?
受け身のままでいるって、癪よね?最初は大人しくしていようと
思ってはいたんだけどさ・・・
「ルエ?大丈夫?」
「え?ええ、大丈夫よ?」
「ならいいけどさ。今のルエの顔は、悪い事を考えてそうだから心配だよ。
お願いだから、無理な事しないでよ?」
「何よ!グランったら!私がこれから何か仕出かすみたいに言って!」
私はグランにそう指摘されて怒った。ちょっと図星なとこもあるけど、
何もしてないのに疑う事もないでしょ!
考えるの駄目とか、私だって怒るわよ。と、言うか、悪い事じゃなくて、
自分の身もそうだけど、グランやルビーに守る為に色々と考えているって言うのに。
私は、弱い力ではあるけど、グランを少しポカポカと叩いてやった。
「あはは。ごめんって。冗談だよ。ルエ。痛いってば!」
グランは私に軽く叩かれて、笑っている。もう、何が冗談よ。
けど、グランは、もしかしたら、私が深刻に考えないように、
わざとからかったのかもしれないわね。
グランって、いつもぼけーっとしてそうで、変なとこで空気を
読むのが上手いとこあんのよね。
そこは、クロムパパに似てるのかなぁ?
クロムパパも、普段はのんびりとした、凄く優しい性格だけど、
仕事の時は別人のようだって聞いたことあるし。
グランにも、その性質があるのかもしれないわ。本人は、どう
思っているか知らないけど。
「じゃあ、ルエ。そろそろ、僕達も準備して、次のミーマーまで
行こうか?」
「そうね。こうなったら、高速スピードでこの水の神殿の使いを
終わらせてしまうのもいいかもしれないわね!
私達はこの任務が終わればいいだけなんだから。」
「確かにそれもありだね。子供の僕達は、やることをやればいいさ。
難しい話は、大人達に任せよう!」
グランと私は、しっかりとここの小神殿で準備させてもらい、
キリル神官に、丁寧にお礼を言って、次の目的地に出発しようとした。
すると。
「ルエートさん。お手数なのですが、もしミーマーにある、
水の小神殿に行けることがあったら、私の弟のキリアに、この手紙を
お渡し出来ないでしょうか?無理であったのなら、そのまま
この手紙は燃やして捨てて下さって良いので。」
「そんな!キリル神官の家族の為の手紙なら、私がちゃんと届けますよ♪
キリアさんって言うんですね?同じ神官なんですか?」
「有難うございます。いえ、弟はまだ神官見習いなんです。
本当はこの小神殿で一緒に仕える予定だったのですが・・・
訳があって駄目になってしまいまして。だから、少しでも、励ましてやりたいと思って。」
「まぁ、それは・・・。なら尚更、私がしっかりとこの手紙を本人のキリアさんに届けますよ♪」
私は、笑顔でキリル神官から手紙を預かり、大事に自分のカバンに
しまうと、キリル神官は嬉しそうな顔をしてくれた。
ちょっとした人助けって良い事よね♪
キリル神官は、私達にも親切にしてくれた人だし!少しでも恩返し出来るなら、喜んでするわ♪
「有難うございます。ネレース様!」
「ネレース様も、どうかご無事で!」
「うん!ルエート、グランもしっかりな!」
私達は、ネレースが先に水の神殿へ向かうのを見送りながら、
その後で、また話し合った。
「あーこれは、考えているよりも、まだまだ大変なことになりそうね。」
「本当だね。僕は、ルエに持って来た、王の勅令証があれば、
ほとんど問題は解決すると思ったんだけどなぁ・・・」
グランは、私に残念そうに言う。私だって、グランの言う通りであって欲しかったわ。
なんか、もうここまで来たら、私も逆に何か行動した方がいいのかしら?
受け身のままでいるって、癪よね?最初は大人しくしていようと
思ってはいたんだけどさ・・・
「ルエ?大丈夫?」
「え?ええ、大丈夫よ?」
「ならいいけどさ。今のルエの顔は、悪い事を考えてそうだから心配だよ。
お願いだから、無理な事しないでよ?」
「何よ!グランったら!私がこれから何か仕出かすみたいに言って!」
私はグランにそう指摘されて怒った。ちょっと図星なとこもあるけど、
何もしてないのに疑う事もないでしょ!
考えるの駄目とか、私だって怒るわよ。と、言うか、悪い事じゃなくて、
自分の身もそうだけど、グランやルビーに守る為に色々と考えているって言うのに。
私は、弱い力ではあるけど、グランを少しポカポカと叩いてやった。
「あはは。ごめんって。冗談だよ。ルエ。痛いってば!」
グランは私に軽く叩かれて、笑っている。もう、何が冗談よ。
けど、グランは、もしかしたら、私が深刻に考えないように、
わざとからかったのかもしれないわね。
グランって、いつもぼけーっとしてそうで、変なとこで空気を
読むのが上手いとこあんのよね。
そこは、クロムパパに似てるのかなぁ?
クロムパパも、普段はのんびりとした、凄く優しい性格だけど、
仕事の時は別人のようだって聞いたことあるし。
グランにも、その性質があるのかもしれないわ。本人は、どう
思っているか知らないけど。
「じゃあ、ルエ。そろそろ、僕達も準備して、次のミーマーまで
行こうか?」
「そうね。こうなったら、高速スピードでこの水の神殿の使いを
終わらせてしまうのもいいかもしれないわね!
私達はこの任務が終わればいいだけなんだから。」
「確かにそれもありだね。子供の僕達は、やることをやればいいさ。
難しい話は、大人達に任せよう!」
グランと私は、しっかりとここの小神殿で準備させてもらい、
キリル神官に、丁寧にお礼を言って、次の目的地に出発しようとした。
すると。
「ルエートさん。お手数なのですが、もしミーマーにある、
水の小神殿に行けることがあったら、私の弟のキリアに、この手紙を
お渡し出来ないでしょうか?無理であったのなら、そのまま
この手紙は燃やして捨てて下さって良いので。」
「そんな!キリル神官の家族の為の手紙なら、私がちゃんと届けますよ♪
キリアさんって言うんですね?同じ神官なんですか?」
「有難うございます。いえ、弟はまだ神官見習いなんです。
本当はこの小神殿で一緒に仕える予定だったのですが・・・
訳があって駄目になってしまいまして。だから、少しでも、励ましてやりたいと思って。」
「まぁ、それは・・・。なら尚更、私がしっかりとこの手紙を本人のキリアさんに届けますよ♪」
私は、笑顔でキリル神官から手紙を預かり、大事に自分のカバンに
しまうと、キリル神官は嬉しそうな顔をしてくれた。
ちょっとした人助けって良い事よね♪
キリル神官は、私達にも親切にしてくれた人だし!少しでも恩返し出来るなら、喜んでするわ♪