第4章「未来の賛同者」
「と。とりあえず、話を本題に戻して、メルード大臣側は、次の水の大神官を、
自分達に有利な意見を言う人間に変えたいのさ。
今のおじい様だと、そんな政治に関わることなんて一切言わなかったからね。
メルード達からしたら、利益のない存在だったわけだ。」
「汚い貴族の考えそうな事ね・・・」
「ふっ。だね。けど、今回の様なことは、過去にも何度かあったらしいけどね。」
「らしいですね。僕も父から、少しだけ聞いたことがあります。
結構、過去の話だとは聞いてますが・・・」
私達はネレースのおかげで、今回の事情が大体、掴めた。
私の水の神殿の使いを、どうにかして失敗させれば、メルード側は、
次の水の大神官を決める際に、何か有利になるってことなのね。
嫌になるわ・・・そんな事にまで、私は巻き込まれたわけか・・・
「とにかく、ルエート達は自分の精霊が見えることは、今後、
おじい様に会うまでは、他の神官達には言わない方がいいよ。
ルエート達では、多くの神官達の中で、誰がメルード側の味方とかなんて、わからないでしょ?」
「はい、わからないです。ネレース様の言う通りにします。」
「うんうん。そうしな。あ、ちなみにここの小神殿の神官は全員、
おじい様の味方の神官だから、安心していいよ。
後、言わずもがなだけど、俺も君達の味方だからね♪」
ネレースは明るい笑顔で、私達に言った。
それが嘘じゃないのは、私にもわかる。リヴァイアサンの水の精霊が、
何も言わないと言う事は、そういうことよね。
ネレースが嘘つきなら、リヴァイアサンの水の精霊が何か言うはずだもの。
「じゃあ、今回はこれまでにしようか?旅で疲れたところに、
長話に付き合わせてしまったね。ごめんな。」
「いいえ!こちらこそ、貴重なお話を有難うございます!」
「グラン。ルエートの事をしっかり守ってやってな?
グランにも、かなりの素質があるのは俺にもわかるよ。期待してるからな!」
「は、はい!」
「ルエートもしっかりな?ルエートの事は、おじい様にも言っておくよ。
きっと、おじい様も、ルエートに会えることは、楽しみにされると思うからね。じゃ!」
「はい!有難うございました!」
私とグランは、立ち去るネレースに深々と頭を下げて、ネレースが消えるまで見送った。
「思っていたよりも、大事な件に、僕達は巻き込まれていたっぽいね・・・」
「本当よね・・・14歳の私達が巻き込まれるような事じゃないわよ・・・」
私とグランは顔を見合わせて、再び溜息をついた。
けど、ネレースと言う、新しい協力者が出来たことは有難いことよね!
水の神殿の内部事情に詳しい存在なら、尚更に大歓迎よ!
今日は、この神殿なら、安心して、のんびり出来そうで良かった。
「ルエ、今日は新しい協力者が出来たみたいで良かったね♪」
ルビーは小さい声で私の耳に囁き、私の頬にスリスリと甘える。
私はそんなルビーの頭をなでなでしながら、微笑んだ。
こんな事態になってしまったけど、私達もやる時はやるしかないわね。
向こうが何かしようものなら、私だって容赦しないわよ!
私は、ルビーの頭を撫でながら、決意を新たにした。
私の大事な人達を傷つけるようなら、私だって戦うわ。
自分達に有利な意見を言う人間に変えたいのさ。
今のおじい様だと、そんな政治に関わることなんて一切言わなかったからね。
メルード達からしたら、利益のない存在だったわけだ。」
「汚い貴族の考えそうな事ね・・・」
「ふっ。だね。けど、今回の様なことは、過去にも何度かあったらしいけどね。」
「らしいですね。僕も父から、少しだけ聞いたことがあります。
結構、過去の話だとは聞いてますが・・・」
私達はネレースのおかげで、今回の事情が大体、掴めた。
私の水の神殿の使いを、どうにかして失敗させれば、メルード側は、
次の水の大神官を決める際に、何か有利になるってことなのね。
嫌になるわ・・・そんな事にまで、私は巻き込まれたわけか・・・
「とにかく、ルエート達は自分の精霊が見えることは、今後、
おじい様に会うまでは、他の神官達には言わない方がいいよ。
ルエート達では、多くの神官達の中で、誰がメルード側の味方とかなんて、わからないでしょ?」
「はい、わからないです。ネレース様の言う通りにします。」
「うんうん。そうしな。あ、ちなみにここの小神殿の神官は全員、
おじい様の味方の神官だから、安心していいよ。
後、言わずもがなだけど、俺も君達の味方だからね♪」
ネレースは明るい笑顔で、私達に言った。
それが嘘じゃないのは、私にもわかる。リヴァイアサンの水の精霊が、
何も言わないと言う事は、そういうことよね。
ネレースが嘘つきなら、リヴァイアサンの水の精霊が何か言うはずだもの。
「じゃあ、今回はこれまでにしようか?旅で疲れたところに、
長話に付き合わせてしまったね。ごめんな。」
「いいえ!こちらこそ、貴重なお話を有難うございます!」
「グラン。ルエートの事をしっかり守ってやってな?
グランにも、かなりの素質があるのは俺にもわかるよ。期待してるからな!」
「は、はい!」
「ルエートもしっかりな?ルエートの事は、おじい様にも言っておくよ。
きっと、おじい様も、ルエートに会えることは、楽しみにされると思うからね。じゃ!」
「はい!有難うございました!」
私とグランは、立ち去るネレースに深々と頭を下げて、ネレースが消えるまで見送った。
「思っていたよりも、大事な件に、僕達は巻き込まれていたっぽいね・・・」
「本当よね・・・14歳の私達が巻き込まれるような事じゃないわよ・・・」
私とグランは顔を見合わせて、再び溜息をついた。
けど、ネレースと言う、新しい協力者が出来たことは有難いことよね!
水の神殿の内部事情に詳しい存在なら、尚更に大歓迎よ!
今日は、この神殿なら、安心して、のんびり出来そうで良かった。
「ルエ、今日は新しい協力者が出来たみたいで良かったね♪」
ルビーは小さい声で私の耳に囁き、私の頬にスリスリと甘える。
私はそんなルビーの頭をなでなでしながら、微笑んだ。
こんな事態になってしまったけど、私達もやる時はやるしかないわね。
向こうが何かしようものなら、私だって容赦しないわよ!
私は、ルビーの頭を撫でながら、決意を新たにした。
私の大事な人達を傷つけるようなら、私だって戦うわ。