第4章「未来の賛同者」
「私達にも何か危害があるかもしれないと言う事でしょうか?」
私も小声になって、ネレースに聞いてみる。
ネレースは、少し困った顔になって悩んだ後で、私の質問に答えてくれた。
「絶対にあるとは言えないけど、でも、おじい様側、要するに
ルルシエ様側の勢力を不利にさせようとしてる奴らが、
何かをしようとしているのは間違いないね。」
「だから、余計に私の事を・・・」
「ん?もう、すでに何かあったのかい?」
ネレースの私の言葉にすぐに反応し、好奇心旺盛な顔で聞いてくる。
「実は・・・すでにそんな動きがありました。」
私は、ネレースについ最近の出来事を、全部打ち明けた。
リヴァイアサンの水の精霊も止める様子が無かったし、大丈夫よね?
この人に話しても・・・?
「うーん、ルエートが出発して、すぐに露骨に行動するとか、
相手側も何か焦ってるのかな?」
「どうなんでしょうか?私達にもさっぱりで・・・」
「ルエートの事を、才能があるとは言え、まだ少女だと甘く見たのもあるかもしれないな。
まさか、ルエートが自分の精霊が見えている程の魔導士になってるなんて、
普通の貴族達なら思わないだろうからね?」
ネレースは、そう言いながら、私にウィンクする。
やっぱり、普通の大人なら、そう思うわよね。
「ネレース様は、ネフル様、ルルシエ様側と今回、敵対している相手を
ご存じなのでしょうか?」
グランが、私も気にしている事を代わりに聞いてくれた。
ネレースは、さっきよりも深刻そうな顔で、私達を見る。
「君達は年の割に度胸はあるね?普通の子供なら、怖がるだけで、
そんなこと聞かなさそうだけど。
でも、そんな君達だから隠さずに俺も話そう。メルード大臣達だよ。」
「あー、やっぱり・・・」
私とグランは、ガックリとうな垂れそうになった。
「その様子だと、ルエート達も、すでにわかってた感じっぽいね。」
ネレースは、私達の反応に意外そうな顔をした。
そりゃ・・・普通の子供なら、こんな大人の事情に詳しいとは、
思わないわよ。汚い大人の政治の話ですもの。
「まぁ・・・そのルエートは、小さい頃から、少しルルシア様達の揉め事に
巻き込まれたりもしてますので・・・」
グランは、フォローになってもいないことを、ネレースに話す。
ネレースはそれを聞いて、深く私に同情してくれた。
「ルルシア様は誤解されやすい性格だからね。メルードが嫌ってそうなのはわかるよ。
先輩も、ルルシア様には、いつも苦労させられるって、俺にも愚痴るくらいだからねぇ。
そんな両親なら、ルエートも苦労が絶えないだろうねぇ・・・」
「うぅ・・・お父様ったら・・・」
私はお父様が、ネレースにまで、お母様の事を愚痴っているとは思わなくて、
恥ずかしいと思って、顔を少し赤くしてしまった。
私が言うのはなんだけど、どうしてあの2人は結婚したのよ。
久しぶりに会えば、いつも喧嘩ばっかりだし・・・
お父様が、過去に本当に好きだったのは、シルエママだったと、
聞いたことさえあるし。
私の心の中は、少し複雑になってしまった。
私も小声になって、ネレースに聞いてみる。
ネレースは、少し困った顔になって悩んだ後で、私の質問に答えてくれた。
「絶対にあるとは言えないけど、でも、おじい様側、要するに
ルルシエ様側の勢力を不利にさせようとしてる奴らが、
何かをしようとしているのは間違いないね。」
「だから、余計に私の事を・・・」
「ん?もう、すでに何かあったのかい?」
ネレースの私の言葉にすぐに反応し、好奇心旺盛な顔で聞いてくる。
「実は・・・すでにそんな動きがありました。」
私は、ネレースについ最近の出来事を、全部打ち明けた。
リヴァイアサンの水の精霊も止める様子が無かったし、大丈夫よね?
この人に話しても・・・?
「うーん、ルエートが出発して、すぐに露骨に行動するとか、
相手側も何か焦ってるのかな?」
「どうなんでしょうか?私達にもさっぱりで・・・」
「ルエートの事を、才能があるとは言え、まだ少女だと甘く見たのもあるかもしれないな。
まさか、ルエートが自分の精霊が見えている程の魔導士になってるなんて、
普通の貴族達なら思わないだろうからね?」
ネレースは、そう言いながら、私にウィンクする。
やっぱり、普通の大人なら、そう思うわよね。
「ネレース様は、ネフル様、ルルシエ様側と今回、敵対している相手を
ご存じなのでしょうか?」
グランが、私も気にしている事を代わりに聞いてくれた。
ネレースは、さっきよりも深刻そうな顔で、私達を見る。
「君達は年の割に度胸はあるね?普通の子供なら、怖がるだけで、
そんなこと聞かなさそうだけど。
でも、そんな君達だから隠さずに俺も話そう。メルード大臣達だよ。」
「あー、やっぱり・・・」
私とグランは、ガックリとうな垂れそうになった。
「その様子だと、ルエート達も、すでにわかってた感じっぽいね。」
ネレースは、私達の反応に意外そうな顔をした。
そりゃ・・・普通の子供なら、こんな大人の事情に詳しいとは、
思わないわよ。汚い大人の政治の話ですもの。
「まぁ・・・そのルエートは、小さい頃から、少しルルシア様達の揉め事に
巻き込まれたりもしてますので・・・」
グランは、フォローになってもいないことを、ネレースに話す。
ネレースはそれを聞いて、深く私に同情してくれた。
「ルルシア様は誤解されやすい性格だからね。メルードが嫌ってそうなのはわかるよ。
先輩も、ルルシア様には、いつも苦労させられるって、俺にも愚痴るくらいだからねぇ。
そんな両親なら、ルエートも苦労が絶えないだろうねぇ・・・」
「うぅ・・・お父様ったら・・・」
私はお父様が、ネレースにまで、お母様の事を愚痴っているとは思わなくて、
恥ずかしいと思って、顔を少し赤くしてしまった。
私が言うのはなんだけど、どうしてあの2人は結婚したのよ。
久しぶりに会えば、いつも喧嘩ばっかりだし・・・
お父様が、過去に本当に好きだったのは、シルエママだったと、
聞いたことさえあるし。
私の心の中は、少し複雑になってしまった。