プロローグ
「性懲りもなく、また今日も来たか・・・忌々しい娘め。」
リヴァイアサンはうんざりとした顔で私を見る。
私は今日もリヴァイアサンに悪態をつかれながらも、
今日は、ある遊戯道具を持って来ていた。
「リヴァイアサン!今日は!勝負よ!!」
私がリヴァイアサンを指さし、大声でそう言うと、リヴァイアサンは、
一瞬だけ驚いた顔をしたが、私を馬鹿にしたように笑い出した。
「何?余と勝負だと?はっはっは!気は確かか?愚かなぬ人間よ。
そこいらの獣と変わらぬ、惨めな知識と、草木のような脆弱な肉体と、
魔族のような薄汚い精神しか持たない、醜い人間のお前が、
余に戦いを挑んで勝てるとでも、本気で思っておるのか!」
私の想像通りに、リヴァイアサンは大激怒し、私を威嚇すらしてきた。
どんだけ、心にゆとりがないのよ・・・幻獣って。
「待ってー待ってー怒らないで!リヴァイアサン!!」
私の肩に乗っている、ルビーは急いで地面に降りて、必死に、
リヴァイアサンの怒りを鎮めようとしてくれる。
ルビーがいなければ、確実に私はこの洞窟で生き埋めになり、
死んでいたかもしれない。
「カーバンクルよ。お前に免じて、この下種で下劣な生き物の言動を、
許しに許して来たが、今日と言う日は我慢ならん!余と勝負が
したいと言うならば、丁度いいではないか!貴様を海の藻屑としてくれようぞ!!」
「ちょ、ちょっと!勝負するとは言ったけど、勘違いしないでよね!」
「な、なんだと?!どういう事だ?!」
私も慌てて、会話に参加し、リヴァイアサンの誤解を解く為に、
必死になった。
「勝負と言っても、実戦で戦うって事じゃないわ!」
「何?なら、何の勝負だと言うのだ?」
「これよ!」
私を訝しみ、睨んでくるリヴァイアサンに私は、ある遊戯道具を見せる。
リヴァイアサンは、目を細め、私の手にある、それを見ている。
「なんだ?それは?白と黒の駒みたいながあるが・・・」
「これはね!オセロって言うゲームよ!」
「ゲ・・・ゲームだと・・・?」
リヴァイアサンは、そんな私を見て、何言ってんだこいつは。
と言った顔をしている。
私は、偉そうに踏ん反り、リヴァイアサンに説明する。
「これはね!立派な勝負道具なのよ!これで、私と白黒つけようじゃないの!」
「な、何故、余が人間などが作り出した、オセロと言う勝負方法で、
貴様なんぞと戦わなければならぬのだ!馬鹿にするな!!!」
「馬鹿になんてしてないわよ!これは、人間の子供でも戦えるものよ!
それとも、有名で高貴な幻獣様は、その愚かな人間の子供でも戦える勝負でも、
戦う勇気すらないのかしら?」
「ぐぐぐ・・・よくもそんな事を余の前で抜かしたな!小娘!」
「どうなの?!これで勝負出来るの?!出来ないの?!」
私は最後にカマをかけて、リヴァイアサンに返答を急かした。
頭に血が上っているリヴァイアサンは、私でもわかるほどに、
顔を赤くして怒っていたが、ふっとして、冷静に戻った。
「ふっふっふ。そうか、要は知恵比べと言うわけか。
ならば、勝負してやろうではないか!貴様が、余に勝てたのなら、
望みを聞いてやらんでもない。だが、貴様が負けたら、どうする?
余に何を差し出す?」
「リヴァイアサンは何が望みなの?」
私は、死も覚悟でリヴァイアサンに聞き返した。
「ならば、カーバンクルを引き渡して貰おうか?貴様ら人間と
居るべき、存在ではないからな。カーバンクルは余が今後面倒をみよう。」
「え?!リヴァイアサン!勝手に決めないでよぉ!」
ルビーは困った顔で、ぴょんぴょんと飛び跳ね、リヴァイアサンに抗議する。
私はルビーに悪いと思いつつも、リヴァイアサンの提案に乗った。
「いいわ。私が負けたら、ルビーをリヴァイアサンに託して、
私は今後二度と目の前に現れないわ。それでいいかしら?」
「ほう?随分と物分かりがいいではないか?だが、それを認めたのは貴様よ。後悔するでないぞ?」
リヴァイアサンは完全に勝ち誇った顔で、私を見て言った。
絶対に自分は負けるわけがないと思い込んでいる。
私はリヴァイアサンの、この慢心してるところに、つけ込むしかないと確信した。
リヴァイアサンはうんざりとした顔で私を見る。
私は今日もリヴァイアサンに悪態をつかれながらも、
今日は、ある遊戯道具を持って来ていた。
「リヴァイアサン!今日は!勝負よ!!」
私がリヴァイアサンを指さし、大声でそう言うと、リヴァイアサンは、
一瞬だけ驚いた顔をしたが、私を馬鹿にしたように笑い出した。
「何?余と勝負だと?はっはっは!気は確かか?愚かなぬ人間よ。
そこいらの獣と変わらぬ、惨めな知識と、草木のような脆弱な肉体と、
魔族のような薄汚い精神しか持たない、醜い人間のお前が、
余に戦いを挑んで勝てるとでも、本気で思っておるのか!」
私の想像通りに、リヴァイアサンは大激怒し、私を威嚇すらしてきた。
どんだけ、心にゆとりがないのよ・・・幻獣って。
「待ってー待ってー怒らないで!リヴァイアサン!!」
私の肩に乗っている、ルビーは急いで地面に降りて、必死に、
リヴァイアサンの怒りを鎮めようとしてくれる。
ルビーがいなければ、確実に私はこの洞窟で生き埋めになり、
死んでいたかもしれない。
「カーバンクルよ。お前に免じて、この下種で下劣な生き物の言動を、
許しに許して来たが、今日と言う日は我慢ならん!余と勝負が
したいと言うならば、丁度いいではないか!貴様を海の藻屑としてくれようぞ!!」
「ちょ、ちょっと!勝負するとは言ったけど、勘違いしないでよね!」
「な、なんだと?!どういう事だ?!」
私も慌てて、会話に参加し、リヴァイアサンの誤解を解く為に、
必死になった。
「勝負と言っても、実戦で戦うって事じゃないわ!」
「何?なら、何の勝負だと言うのだ?」
「これよ!」
私を訝しみ、睨んでくるリヴァイアサンに私は、ある遊戯道具を見せる。
リヴァイアサンは、目を細め、私の手にある、それを見ている。
「なんだ?それは?白と黒の駒みたいながあるが・・・」
「これはね!オセロって言うゲームよ!」
「ゲ・・・ゲームだと・・・?」
リヴァイアサンは、そんな私を見て、何言ってんだこいつは。
と言った顔をしている。
私は、偉そうに踏ん反り、リヴァイアサンに説明する。
「これはね!立派な勝負道具なのよ!これで、私と白黒つけようじゃないの!」
「な、何故、余が人間などが作り出した、オセロと言う勝負方法で、
貴様なんぞと戦わなければならぬのだ!馬鹿にするな!!!」
「馬鹿になんてしてないわよ!これは、人間の子供でも戦えるものよ!
それとも、有名で高貴な幻獣様は、その愚かな人間の子供でも戦える勝負でも、
戦う勇気すらないのかしら?」
「ぐぐぐ・・・よくもそんな事を余の前で抜かしたな!小娘!」
「どうなの?!これで勝負出来るの?!出来ないの?!」
私は最後にカマをかけて、リヴァイアサンに返答を急かした。
頭に血が上っているリヴァイアサンは、私でもわかるほどに、
顔を赤くして怒っていたが、ふっとして、冷静に戻った。
「ふっふっふ。そうか、要は知恵比べと言うわけか。
ならば、勝負してやろうではないか!貴様が、余に勝てたのなら、
望みを聞いてやらんでもない。だが、貴様が負けたら、どうする?
余に何を差し出す?」
「リヴァイアサンは何が望みなの?」
私は、死も覚悟でリヴァイアサンに聞き返した。
「ならば、カーバンクルを引き渡して貰おうか?貴様ら人間と
居るべき、存在ではないからな。カーバンクルは余が今後面倒をみよう。」
「え?!リヴァイアサン!勝手に決めないでよぉ!」
ルビーは困った顔で、ぴょんぴょんと飛び跳ね、リヴァイアサンに抗議する。
私はルビーに悪いと思いつつも、リヴァイアサンの提案に乗った。
「いいわ。私が負けたら、ルビーをリヴァイアサンに託して、
私は今後二度と目の前に現れないわ。それでいいかしら?」
「ほう?随分と物分かりがいいではないか?だが、それを認めたのは貴様よ。後悔するでないぞ?」
リヴァイアサンは完全に勝ち誇った顔で、私を見て言った。
絶対に自分は負けるわけがないと思い込んでいる。
私はリヴァイアサンの、この慢心してるところに、つけ込むしかないと確信した。