第4章「未来の賛同者」
「ようこそ、水の小神殿へ。どうぞ、今夜は我が神殿でお休み下さい。」
「有難うございます。神官様。」
グランは、私の代わりに、水の小神殿への宿泊の手筈を済ませてくれた。
今日は予定通りに神殿に泊まれる事になり、私とグランは、ホッと一息つくことが出来た。
ロヴァール国では、国の各場所に水の小神殿があり、国からの
水の神殿の使いをする者なら、無条件で泊めてくれる。
水の小神殿とは言っても、多分他の国からしたら、大きめの神殿だと思うわ。
ロヴァール国は、魔法に力を入れてる国だからこそ、特に水の神殿を大事にし、
国を挙げて、四大神の1神である水神を祀っている。
水神は、エンガイスでは知識の神とも言われているので、魔法関係者には、
かなり重宝される神なのだ。
それもあるからこそ、ロヴァール国中に、それなりの数の小神殿も存在する。
「神聖な場所だからこそ、そこで事件を起こそうとは、
流石にロヴァール国内の貴族なら誰も思わないはずよね・・・」
「ん?どうしたの?ルエ?」
「ううん。何でもないわ。」
私はつい独り言を言ってしまい、グランに「ん?」って顔をされたけど、誤魔化した。
こんな話を今、グランとこの場でしてもしょうがないもんね。
「おや?こんなところに若い子達がいる。珍しいな。」
私達は宿泊の手続きに対応してくれた神官の後に続いて、
小神殿の中を歩いていると、別の神官に声を掛けられた。
「ネレース様。こちらに、いらしてたんですか?」
「うん。ちょっと用事があってね。その子達は?」
「はい、彼女らは、今年のロヴァール国からの、水の神殿の使いで来た者達です。」
「へぇ!その若さで?!それは、凄いね!」
ネレースと言われた、若い神官っぽい男は、私達を見て、感心した顔をして、
ジロジロと見てくる。
まぁ・・・珍しいわよね。この若さで水の神殿の使いって。
「年々、水の神殿への使いをする者の素質は高まってるようだ。
これは良い傾向だね。これはおじい様も喜ばれそうだ。」
「ネレース様・・・もしかして、今の水の神殿の大神官をされているネフル様のお孫様?!」
グランは、ネレースの顔を見て、それを思い出し、ビックリした顔になった。
え?実は、有名な人って感じ?
「ルエ!挨拶しなきゃ!この方は、今後にお世話になる、
水の大神官のネフル様のお孫様のネレース様だよ!」
私はグランにそう言われながら、肘で身体を突かれた。
そう言われて、私も慌てて、ネレースと言う青年に、頭を下げて挨拶をした。
「初めまして、ネレース様!私は、ルエート・アステリアと言います。」
「初めまして、僕の方は、グラン・エドソストと申します。以後、ルエート共にお見知りおきを。」
「はは。そんな、立派な挨拶なんてしなくていいのに。俺は、ただの神官なんだから。
でも、有難う。俺は、ネフルの孫のネレースだ。よろしくな。」
ネレースは気さくな感じで、明るい笑顔で私達の挨拶に答えてくれた。
あの物凄く厳しいと有名なネフル様の孫の割に、随分と陽気そうな青年ね。
私は、少しだけネレースに好印象を持った。
「有難うございます。神官様。」
グランは、私の代わりに、水の小神殿への宿泊の手筈を済ませてくれた。
今日は予定通りに神殿に泊まれる事になり、私とグランは、ホッと一息つくことが出来た。
ロヴァール国では、国の各場所に水の小神殿があり、国からの
水の神殿の使いをする者なら、無条件で泊めてくれる。
水の小神殿とは言っても、多分他の国からしたら、大きめの神殿だと思うわ。
ロヴァール国は、魔法に力を入れてる国だからこそ、特に水の神殿を大事にし、
国を挙げて、四大神の1神である水神を祀っている。
水神は、エンガイスでは知識の神とも言われているので、魔法関係者には、
かなり重宝される神なのだ。
それもあるからこそ、ロヴァール国中に、それなりの数の小神殿も存在する。
「神聖な場所だからこそ、そこで事件を起こそうとは、
流石にロヴァール国内の貴族なら誰も思わないはずよね・・・」
「ん?どうしたの?ルエ?」
「ううん。何でもないわ。」
私はつい独り言を言ってしまい、グランに「ん?」って顔をされたけど、誤魔化した。
こんな話を今、グランとこの場でしてもしょうがないもんね。
「おや?こんなところに若い子達がいる。珍しいな。」
私達は宿泊の手続きに対応してくれた神官の後に続いて、
小神殿の中を歩いていると、別の神官に声を掛けられた。
「ネレース様。こちらに、いらしてたんですか?」
「うん。ちょっと用事があってね。その子達は?」
「はい、彼女らは、今年のロヴァール国からの、水の神殿の使いで来た者達です。」
「へぇ!その若さで?!それは、凄いね!」
ネレースと言われた、若い神官っぽい男は、私達を見て、感心した顔をして、
ジロジロと見てくる。
まぁ・・・珍しいわよね。この若さで水の神殿の使いって。
「年々、水の神殿への使いをする者の素質は高まってるようだ。
これは良い傾向だね。これはおじい様も喜ばれそうだ。」
「ネレース様・・・もしかして、今の水の神殿の大神官をされているネフル様のお孫様?!」
グランは、ネレースの顔を見て、それを思い出し、ビックリした顔になった。
え?実は、有名な人って感じ?
「ルエ!挨拶しなきゃ!この方は、今後にお世話になる、
水の大神官のネフル様のお孫様のネレース様だよ!」
私はグランにそう言われながら、肘で身体を突かれた。
そう言われて、私も慌てて、ネレースと言う青年に、頭を下げて挨拶をした。
「初めまして、ネレース様!私は、ルエート・アステリアと言います。」
「初めまして、僕の方は、グラン・エドソストと申します。以後、ルエート共にお見知りおきを。」
「はは。そんな、立派な挨拶なんてしなくていいのに。俺は、ただの神官なんだから。
でも、有難う。俺は、ネフルの孫のネレースだ。よろしくな。」
ネレースは気さくな感じで、明るい笑顔で私達の挨拶に答えてくれた。
あの物凄く厳しいと有名なネフル様の孫の割に、随分と陽気そうな青年ね。
私は、少しだけネレースに好印象を持った。