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第4章「未来の賛同者」

「グランが、一緒に来てくれるのは、正直、心強いけどさー
学院の授業の方とかは大丈夫なの?」

私はグランと会話しながら、水の神殿の使いの旅を再開させた。
グランは少し誇らしげな顔をして、私と会話する。

「それはもう大丈夫だよ!今回の学期末のテストは無事に合格したからね!
それに、セレン様もルエの事が心配だったみたいだね♪
その点のことは、全部問題ないようにしてくれたんだよ!」
「あのお父様が?!信じられないわ!」
「セレン様もルルシア様から、色々言われたみたいだよ。
ただ、リヴァイアサン様の事は伏せたみたいだけどね。」
「そりゃーいくらお母様が言っても、お父様は、リヴァイアサンの事は
信じないでしょうからねぇ。話したら絶対に揉めるわ。」
「うん。ルルシア様もそう思って話さなかったみたいだね。
とにかく、僕の両親もさ、女の子1人の旅はやっぱり危ないから、
僕がついていけってさ!」
「クロムパパも、シルエママも・・・嬉しい・・・」

私は実の両親にも、育ての両親にも、心配されて泣きそうになってしまった。
ルビーは泣きそうになる私に微笑んで言う。

「良かったね!ルエ!みんながルエを心配してくれて♪」
「うん・・・ルビーもね!」
「えへへ♪」

ルビーは私の顔を見ると、いつもの笑顔で笑っている。
私が泣かないようにしてくれた。ルビーって本当に最高ね!

「まぁ・・・僕だって、心配はしてたけどね・・・」
「ん?何よ?グラン?」
「あ、いや、何でもないよ!そうそう!ルエは最近の学院を知らないから言うけどさ。
うちのクラスは、最近、凄いんだよ?」
「へぇーどう凄いのよ?」
「まずガルラが、ルエと同じで、もういつでも卒業出来る状態になったでしょ?
それから、クラスの大半が、実は自分の精霊が見える状態になってる。」
「嘘?!本当?!」
「うん。ルエは、エルメリアとミナートに、あのリヴァイアサン様の話をしたでしょ?
僕も、ランダとボルガに、ルエと同じ感じで話をしたんだ。
そしたら、確実に魔法のレベルが上がってね!
エルメリアなんか、2年上の先輩に魔法の試合で勝っちゃったくらいだよ。
ランダもボルガも、この前のテストの点数が一気に上がって、
先生達も驚いてた。
僕と同じで、自分の精霊のおかげで、苦手なだったものが、
克服出来たみたいだね。」
「へぇーそうだったんだ!今度、私も久しぶりに授業を受けようかなぁー」
「おいでよ!エルメリアとミナートはルエに会いたがってたよ!
水の神殿の使いの見送りの時は、ろくに会話出来なかったけど、
ルエが戻ってきたら、お礼言いたいとか言ってたし。」
「そうだったのね!じゃー私が帰ったら、無事に帰還出来た
お祝いのパーティーをして貰って、感謝されちゃおうかしら?」
「あはは、それはいいね♪あ、でも、ルエは、まず最初に
リヴァイアサン様に感謝しなきゃだね!」
「そうね!何か、お土産なんか買って、最初にお礼しなくちゃ!」
「うん。その時は、僕も一緒に行くよ!僕が、ルエとこうして
同行出来るのは、リヴァイアサン様のおかげだからね。
僕まで、水の神殿の使いが出来るなんて、夢のようだよ・・・」

グランも、嬉しそうな顔をしながら、感慨深げに言っている。
そうか・・・私と同伴と言っても、一緒に水の神殿の使いを
してると言うことに変わりはないもんね。
クロムパパもシルエママも、そういう意味では喜んだかもね!
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