第3章「捻じ曲げる悪い大人」
「ルエート様はお優しいのですね。もっと、謝罪させれば良かったのに。」
村から出て、人目がない場所に来て、リヴァイアサンの水の精霊は、
私に不満そうな顔で言ってきた。
うーん、精霊の世界で言えば、優しい処分だったのかな?
でも、あそこで、お互いに揉めてもいいことはないのよね。
それに、これからの道中で必要以上に貴族に恨みを買うのは、
正直言って怖いし。
「私の為に、あれだけしてくれて、本当に有難うね。
でもね、人間の世界って面倒臭いものでね。あれ以上、あいつに
謝罪を要求しても良い事がないのよ。
貴族ってプライドが凄い高いからさ、怒らせすぎると多分今度は、暗殺者とか
送り込んで来てもおかしくないからね。」
「あーあの人間は貴族だったんですか・・・通りで嫌いな感じだと思いました。」
リヴァイアサンの水の精霊は、私の言葉を聞いて、凄く納得したような顔になる。
何か、過去に思うようなことがあったのかな?
「貴女も過去に貴族に嫌な思いをさせられたの?」
「私と言うよりも、リヴァイアサン様がですね。過去にどこかの国の貴族に
付け狙われまして。かなりしつこい追跡に、リヴァイアサン様も
お怒りになられて、その貴族の領土を全部水に沈めたくらいです。」
「相当、お怒りになったのね・・・」
私は、そういう事があったりしたから、リヴァイアサンは、
ますます人間が嫌いになったのだろうなーと思った。
しかし、領土を全部、水に沈めるって・・・
流石、リヴァイアサンは仕返しの規模が半端ないわね・・・
「ですが、その貴族の末裔は、未だにリヴァイアサン様を恨んでいると聞いてます。
逆恨みもいいところなのに。そもそも、リヴァイアサン様を、
戦争の道具にしようとした時点で自分達が悪い癖に・・・
これだから、人間は・・・あ、ごめんなさい。」
リヴァイアサンの水の精霊は、会話の途中で私に謝罪した。
きっと人間である私にも悪口を言ってしまったと思ったのだろう。
いやーそう言いたくなる気持ちは、私にもわかる。
同じ人間であっても、酷い奴は本当に酷いからね・・・
さっきのあんなガルラみたいな奴とかね・・・
「いいの!気にしないで!私だって、同じ人間でも、許せない奴は許せないよ!」
「ルエート様、お許し有難うございます。でも、最近のリヴァイアサン様は、
ルエート様やグラン様と過ごせる日を、本当に楽しんでいらっしゃいました。
幻獣以外の存在と一緒に居て、あんなに穏やかにされる、
リヴァイアサン様を、私共は見たことがありませんでした。」
「そんなに?!珍しいことだったの?!」
「はい♪だから、私共は、ルエート様の旅の手伝いが出来ることは光栄に思っております♪」
リヴァイアサンの水の精霊は、私にまた素敵な笑顔で言ってくれた。
いやいや!きっと私と言うか、人間側からしても、光栄なことだと思います!うん!
本当ならば、国から感謝すべき事態よね・・・
貴族達の考えが、もっと品行方正な大人達であるべきならね・・・
村から出て、人目がない場所に来て、リヴァイアサンの水の精霊は、
私に不満そうな顔で言ってきた。
うーん、精霊の世界で言えば、優しい処分だったのかな?
でも、あそこで、お互いに揉めてもいいことはないのよね。
それに、これからの道中で必要以上に貴族に恨みを買うのは、
正直言って怖いし。
「私の為に、あれだけしてくれて、本当に有難うね。
でもね、人間の世界って面倒臭いものでね。あれ以上、あいつに
謝罪を要求しても良い事がないのよ。
貴族ってプライドが凄い高いからさ、怒らせすぎると多分今度は、暗殺者とか
送り込んで来てもおかしくないからね。」
「あーあの人間は貴族だったんですか・・・通りで嫌いな感じだと思いました。」
リヴァイアサンの水の精霊は、私の言葉を聞いて、凄く納得したような顔になる。
何か、過去に思うようなことがあったのかな?
「貴女も過去に貴族に嫌な思いをさせられたの?」
「私と言うよりも、リヴァイアサン様がですね。過去にどこかの国の貴族に
付け狙われまして。かなりしつこい追跡に、リヴァイアサン様も
お怒りになられて、その貴族の領土を全部水に沈めたくらいです。」
「相当、お怒りになったのね・・・」
私は、そういう事があったりしたから、リヴァイアサンは、
ますます人間が嫌いになったのだろうなーと思った。
しかし、領土を全部、水に沈めるって・・・
流石、リヴァイアサンは仕返しの規模が半端ないわね・・・
「ですが、その貴族の末裔は、未だにリヴァイアサン様を恨んでいると聞いてます。
逆恨みもいいところなのに。そもそも、リヴァイアサン様を、
戦争の道具にしようとした時点で自分達が悪い癖に・・・
これだから、人間は・・・あ、ごめんなさい。」
リヴァイアサンの水の精霊は、会話の途中で私に謝罪した。
きっと人間である私にも悪口を言ってしまったと思ったのだろう。
いやーそう言いたくなる気持ちは、私にもわかる。
同じ人間であっても、酷い奴は本当に酷いからね・・・
さっきのあんなガルラみたいな奴とかね・・・
「いいの!気にしないで!私だって、同じ人間でも、許せない奴は許せないよ!」
「ルエート様、お許し有難うございます。でも、最近のリヴァイアサン様は、
ルエート様やグラン様と過ごせる日を、本当に楽しんでいらっしゃいました。
幻獣以外の存在と一緒に居て、あんなに穏やかにされる、
リヴァイアサン様を、私共は見たことがありませんでした。」
「そんなに?!珍しいことだったの?!」
「はい♪だから、私共は、ルエート様の旅の手伝いが出来ることは光栄に思っております♪」
リヴァイアサンの水の精霊は、私にまた素敵な笑顔で言ってくれた。
いやいや!きっと私と言うか、人間側からしても、光栄なことだと思います!うん!
本当ならば、国から感謝すべき事態よね・・・
貴族達の考えが、もっと品行方正な大人達であるべきならね・・・