第3章「捻じ曲げる悪い大人」
「く・・・そ・・・」
ガルラは、恥ずかしさのあまりに、怒りながらも、顔を更に真っ赤にさせて、
泣きそうになっている。
ちょっとやりすぎちゃったかしら?でも、これは、私がしたと言うよりも、
リヴァイアサンの水の精霊がしたことだからなぁ・・・
私は、チラっとガルラを確認しては、直視出来ずにいると、
遠くから、老人の声が聞こえて、ガルラの側に来る。
老人の他にも、数人の従者らしい人間が、マントやらバスタオルやらも持っていた。
どうやら、私達の対決を影で見ていたわね・・・
「ガルラ坊ちゃまーーー大丈夫でございますか!!!」
「じいぃいいーーーうわぁーーーんーーー」
「?!」
ガルラは、じいと呼んだ老人を見ると、幼い子供の様に大泣きして、
他の従者達からバスタオルで身体を急いで拭かれ、マントを着せられた。
他の従者達も「坊ちゃまお可哀そうに」などと言われていた。
ガルラを助けられたと感じた老人は、私の方に向くと、
深々と頭を下げて、ガルラの事を、私に謝罪した。
「私、アズドール家に仕える、ガルラ様の専属の執事でございます。
この度はガルラ様が、ルエート様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを謝罪致します。
どうか、ガルラ様のお命、並びにこの件を国へ報告するのは、
お許し頂けませんでしょうか?
私めで出来ることなら、何なりと致します。命で償えと言われましたら、
こんな老いぼれの命ですg」
「あ、いやいや!そんな事しなくていいから!!!」
私は、ガルラの執事と言う、その老人に大声で言った。
いくら謝罪の為とは言え、命で償えなんて、私はそんな非道な女の子じゃないわよ!
それに、身分的にはガルラの方が貴族で高いわけだから、
こんなことをしてしまった私の方が、最悪は、罪に問われかねないのよね。
「私も少しやりすぎてしまったし、私はガルラの命も欲しくないわ。
後、この件は私も報告する気はないわ。お互いの家の為にも、良い事がないのはわかるしね。」
「有難うございます。ルエート様の寛大な御心に感謝しきれません。」
ガルラの執事の老人は、再度、深々と頭を下げ、私に感謝した。
もう・・・こんなに、自分を思ってくれている、執事や従者がいるのなら、
私にちょっかい出したりせずに、この人達の前に、
何か努力しなさいよね・・・はぁ・・・
「でも、今後も同じような妨害を繰り返すのなら、流石に私も黙ってないわ。
今後、私にアズドール家が嫌がらせをしたと再度わかったら、
すぐに報告するので、それだけは理解して貰えるかしら?」
「承知致しました。今後は、絶対に邪魔になるような事は致しません。ですので、どうぞお許しを・・・」
「わかったわ。貴方の事信じるわ。」
「有難うございます。では、我々はここで失礼させて頂きます。
こんな失礼な事をしてしまった身なのですが、どうぞ、
旅のご運をお祈りしております。」
「うん、有難う。ガルラの事は、私もごめんなさい。」
「いいえ。ガルラ様の事は、私共の監督不行き届きの所為でございます。
ルエート様は、どうぞお気になさらずに。」
「わかったわ。じゃあ私も行くわ。」
「はい。では。」
私は、ガルラの執事達にガルラを託して、次の村に向かって出発した。
ガルラの執事さんが、話がわかる人で本当に良かったわ。
ガルラもあんだけ村の人に恥ずかしい姿を見られたから、
しばらくは外に出歩けないわよね・・・
ガルラは、恥ずかしさのあまりに、怒りながらも、顔を更に真っ赤にさせて、
泣きそうになっている。
ちょっとやりすぎちゃったかしら?でも、これは、私がしたと言うよりも、
リヴァイアサンの水の精霊がしたことだからなぁ・・・
私は、チラっとガルラを確認しては、直視出来ずにいると、
遠くから、老人の声が聞こえて、ガルラの側に来る。
老人の他にも、数人の従者らしい人間が、マントやらバスタオルやらも持っていた。
どうやら、私達の対決を影で見ていたわね・・・
「ガルラ坊ちゃまーーー大丈夫でございますか!!!」
「じいぃいいーーーうわぁーーーんーーー」
「?!」
ガルラは、じいと呼んだ老人を見ると、幼い子供の様に大泣きして、
他の従者達からバスタオルで身体を急いで拭かれ、マントを着せられた。
他の従者達も「坊ちゃまお可哀そうに」などと言われていた。
ガルラを助けられたと感じた老人は、私の方に向くと、
深々と頭を下げて、ガルラの事を、私に謝罪した。
「私、アズドール家に仕える、ガルラ様の専属の執事でございます。
この度はガルラ様が、ルエート様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを謝罪致します。
どうか、ガルラ様のお命、並びにこの件を国へ報告するのは、
お許し頂けませんでしょうか?
私めで出来ることなら、何なりと致します。命で償えと言われましたら、
こんな老いぼれの命ですg」
「あ、いやいや!そんな事しなくていいから!!!」
私は、ガルラの執事と言う、その老人に大声で言った。
いくら謝罪の為とは言え、命で償えなんて、私はそんな非道な女の子じゃないわよ!
それに、身分的にはガルラの方が貴族で高いわけだから、
こんなことをしてしまった私の方が、最悪は、罪に問われかねないのよね。
「私も少しやりすぎてしまったし、私はガルラの命も欲しくないわ。
後、この件は私も報告する気はないわ。お互いの家の為にも、良い事がないのはわかるしね。」
「有難うございます。ルエート様の寛大な御心に感謝しきれません。」
ガルラの執事の老人は、再度、深々と頭を下げ、私に感謝した。
もう・・・こんなに、自分を思ってくれている、執事や従者がいるのなら、
私にちょっかい出したりせずに、この人達の前に、
何か努力しなさいよね・・・はぁ・・・
「でも、今後も同じような妨害を繰り返すのなら、流石に私も黙ってないわ。
今後、私にアズドール家が嫌がらせをしたと再度わかったら、
すぐに報告するので、それだけは理解して貰えるかしら?」
「承知致しました。今後は、絶対に邪魔になるような事は致しません。ですので、どうぞお許しを・・・」
「わかったわ。貴方の事信じるわ。」
「有難うございます。では、我々はここで失礼させて頂きます。
こんな失礼な事をしてしまった身なのですが、どうぞ、
旅のご運をお祈りしております。」
「うん、有難う。ガルラの事は、私もごめんなさい。」
「いいえ。ガルラ様の事は、私共の監督不行き届きの所為でございます。
ルエート様は、どうぞお気になさらずに。」
「わかったわ。じゃあ私も行くわ。」
「はい。では。」
私は、ガルラの執事達にガルラを託して、次の村に向かって出発した。
ガルラの執事さんが、話がわかる人で本当に良かったわ。
ガルラもあんだけ村の人に恥ずかしい姿を見られたから、
しばらくは外に出歩けないわよね・・・