第2章「それって大使命?!」
「何もしないわよ?」
「え?!」
お母様はあっけらかんとした顔で私にそう告げた。
じゃあ、王には、リヴァイアサンの事は言わないってこと?
でも、それはそれで大丈夫なのかしら?
私は安心もしたけど、少し不安にもなった。
「でも、王には言わないの?」
「言わないわ。あんな腑抜けなあいつに言っても、ろくな事を考えないでしょうしね。
ロヴァールは今は平和なのだから、無理に戦争の火種を抱え込む必要はないわ。」
お母様は笑顔で私に言う。自国の王をあいつ呼ばわりって・・・
それにしても、そうよね。今はせっかく平和なのに、
リヴァイアサンを無理に捕まえても、良いことがあるわけがない。
戦争をしたがってる悪い貴族達が喜ぶだけだ。
それに、私はせっかく昨日で良い関係になれた、リヴァイアサンを失望させたくなかった。
「本当に、どうやったら、あのリヴァイアサン様と友達なんて、
なれたのかしらね?
我が娘ながら、呆れるばかりだわ。しかも、3元素を使えるまでにして貰ったそうね?」
「うぅぅ・・・」
リヴァイアサンはそこまでお母様に話ちゃったのね。
ま・・・しょうがないか。変に知られるよりも、リヴァイアサンに
言って貰った方が私も安心だったかもしれない。
じゃなければ、どうにも説明出来ないことばかりだもんね。
私は、お母様に今までの経緯を全部話した。ルビーの事は内緒だけど。
「オセロ?オセロですって?」
「うん。それで知恵比べして、私が勝ったんだよ!」
「あはははは!嘘でしょ?!それで友達になったの?!」
お母様は、大爆笑して涙まで流している。そりゃー今となったら、
笑い話よね。
もし私が他の誰かにそれを聞いても、お母様と同じように大爆笑していたでしょうね。
「ルエートには、本当に感心させられてしまうわ。
でも、これなら、今度の水の神殿への使いは、ルエートにして貰ってもいいかもしれないわね。」
「え?水の神殿への使いを?」
私はお母様の言葉に驚いてしまった。水の神殿への使いを
出来ると言う事は、ロヴァール国では名誉な事なのだ。
多くの魔導士達の憧れの仕事だと言ってもいい。
「でも、私じゃ、まだ歳的にも早いんじゃないのかな?」
私が心配そうにお母様に聞くと、お母様はまた不敵に笑う。
「今はまだ公に出来なくても、ルエートは、その歳で3元素を使えるのよ?
十分に資格はあるわ。それに、私とセレンの子なんですもの。
魔法学院でも、もう卒業したも同じだし。資格は大丈夫よ。」
お母様は優しく私の頭を撫でてくれた。それから、まだ話を続ける。
「あのリヴァイアサン様が言っていたわ。新しい世代に、
正しい魔法の使い方を学ばせろとね。
ルエート、そういう意味では、お前は選ばれた存在なのよ。
これを水の神殿にいる、水の大神官様にお伝えしなければならないわ。」
「私が言うの?!」
「そうよ。そうすることで、魔法の学び方が再度見直されることになるわ。
水の大神官様なら、リヴァイアサン様の事も悪いようになさらないわ。
だから、ルエートは素直に聞いた言葉を言えばいいのよ。」
お母様は私を見ながらも、遠い未来を想うような顔で言う。
私はこの後、お母様と別れた後で、数日後に、王の間で、
水の神殿への使いを使命される。
この歳で、指名されるって・・・大使命じゃないの?!
「え?!」
お母様はあっけらかんとした顔で私にそう告げた。
じゃあ、王には、リヴァイアサンの事は言わないってこと?
でも、それはそれで大丈夫なのかしら?
私は安心もしたけど、少し不安にもなった。
「でも、王には言わないの?」
「言わないわ。あんな腑抜けなあいつに言っても、ろくな事を考えないでしょうしね。
ロヴァールは今は平和なのだから、無理に戦争の火種を抱え込む必要はないわ。」
お母様は笑顔で私に言う。自国の王をあいつ呼ばわりって・・・
それにしても、そうよね。今はせっかく平和なのに、
リヴァイアサンを無理に捕まえても、良いことがあるわけがない。
戦争をしたがってる悪い貴族達が喜ぶだけだ。
それに、私はせっかく昨日で良い関係になれた、リヴァイアサンを失望させたくなかった。
「本当に、どうやったら、あのリヴァイアサン様と友達なんて、
なれたのかしらね?
我が娘ながら、呆れるばかりだわ。しかも、3元素を使えるまでにして貰ったそうね?」
「うぅぅ・・・」
リヴァイアサンはそこまでお母様に話ちゃったのね。
ま・・・しょうがないか。変に知られるよりも、リヴァイアサンに
言って貰った方が私も安心だったかもしれない。
じゃなければ、どうにも説明出来ないことばかりだもんね。
私は、お母様に今までの経緯を全部話した。ルビーの事は内緒だけど。
「オセロ?オセロですって?」
「うん。それで知恵比べして、私が勝ったんだよ!」
「あはははは!嘘でしょ?!それで友達になったの?!」
お母様は、大爆笑して涙まで流している。そりゃー今となったら、
笑い話よね。
もし私が他の誰かにそれを聞いても、お母様と同じように大爆笑していたでしょうね。
「ルエートには、本当に感心させられてしまうわ。
でも、これなら、今度の水の神殿への使いは、ルエートにして貰ってもいいかもしれないわね。」
「え?水の神殿への使いを?」
私はお母様の言葉に驚いてしまった。水の神殿への使いを
出来ると言う事は、ロヴァール国では名誉な事なのだ。
多くの魔導士達の憧れの仕事だと言ってもいい。
「でも、私じゃ、まだ歳的にも早いんじゃないのかな?」
私が心配そうにお母様に聞くと、お母様はまた不敵に笑う。
「今はまだ公に出来なくても、ルエートは、その歳で3元素を使えるのよ?
十分に資格はあるわ。それに、私とセレンの子なんですもの。
魔法学院でも、もう卒業したも同じだし。資格は大丈夫よ。」
お母様は優しく私の頭を撫でてくれた。それから、まだ話を続ける。
「あのリヴァイアサン様が言っていたわ。新しい世代に、
正しい魔法の使い方を学ばせろとね。
ルエート、そういう意味では、お前は選ばれた存在なのよ。
これを水の神殿にいる、水の大神官様にお伝えしなければならないわ。」
「私が言うの?!」
「そうよ。そうすることで、魔法の学び方が再度見直されることになるわ。
水の大神官様なら、リヴァイアサン様の事も悪いようになさらないわ。
だから、ルエートは素直に聞いた言葉を言えばいいのよ。」
お母様は私を見ながらも、遠い未来を想うような顔で言う。
私はこの後、お母様と別れた後で、数日後に、王の間で、
水の神殿への使いを使命される。
この歳で、指名されるって・・・大使命じゃないの?!