第2章「それって大使命?!」
翌日、私は早朝から、お母様に城へ呼び出された。
お母様の使いの者は、容赦なく、私の身なりもろくに整えられてない状態で連行する。
ちょっと!どういうことよ!まるで罪人みたいな扱いね!
私は、朝からイライラさせられたが、ムスッと黙っているしかない。
逆らえば、お母様に恥をかかせてしまうのもあるから。
私は城の中にある、お母様だけの仕事部屋に連れて行かれた。
「ルルシア様。ご息女のルエート様をお連れ致しました。」
「有難う。ヴィアンド。後は娘と二人だけでお話がしたいから、
下がってくれるかしら?」
「はい。では。」
お母様の使いの男は、すぐに姿を消した。
私は、おどおどしながらも、お母様を見る。お母様の顔は険しかった。
やっぱり、昨日の事で、リヴァイアサンに何か気づいたみたい。
「ルエート・・・」
「え?!!」
お母様は私に近づくと、怒った顔で私の頬をいきなり叩いた。
私は、急なこと過ぎて、何がなんだか理解出来なかった。
ただ、お母様に人生で初めて頬を叩かれたと言う事しか。
「ルエート。お前が、如何にこの国を危険に晒したか、わかりますか?」
お母様は今までにないくらい冷たい声で私を叱った。
私は、ただ黙ったままでいるしか出来なかった。
「ルエート。あの方、リヴァイアサン様が真に恐ろしい幻獣だったら、
とっくに殺されていたのよ?それどころか、お前を殺しても、
怒り収まらなかったら、この国ロヴァールをも滅ぼしていたかもしれない。
その事も考えた上で、今まで行動してたのでしょうね?」
「ご、ごめんなさい・・・お母様・・・ぐすぅぐす・・・」
私はお母様にそう言われて、再度、事の重大さを思い知らされる。
お母様の言う通りだ。いくらルビーが居てくれたとは言え、
リヴァイアサンが酷い幻獣であったのなら、ルビーがいくら守ってくれたとしても、
私を殺したかもしれない。それどころか、私の国も憎いものとして、
滅ぼしたかもしれないのだ。
私は自分が考えて以上に、それが危ない行動であったと、真に理解していなかった。
「ふぅ・・・全く、私の娘ね。私の若い頃にそっくり。ルエート。
でも、無事で居てくれて、本当に良かった。」
お母様は苦笑いしながら、今度は私を抱きしめ、頭を撫でてくれた。
私は久しぶりに、お母様の胸の中で甘えた。小さい子供のように。
「それにしても、家にちょっと書類を取りに戻ったら、
あのリヴァイアサンがいるんですもの。心臓が止まるかと思ったわよ。」
「なんで、お母様はすぐにリヴァイアサンだって、わかったの?」
「ふふん♪私を誰だと思っているの?ルエート?3元素を扱える大魔導士にして、
王の魔法担当の相談役よ?それに、私の水の精霊が、すぐに気が付いたわ。
家にただならぬモノが居るってね。」
お母様は不敵に笑って、私を見ていた。うん、やっぱり私はお母様の娘なんだと思う。
「お母様、リヴァイアサンの事は、今後はどうするの?」
私は一番不安に思っていることをすぐにお母様に聞いた。
お母様に知られたと言う事は、王の耳にも入ると言う事だ。
そうなれば、リヴァイアサンに迷惑をかけてしまう。
私はそうならないように、全力でこのお母様を説得しなければならない。
お母様の使いの者は、容赦なく、私の身なりもろくに整えられてない状態で連行する。
ちょっと!どういうことよ!まるで罪人みたいな扱いね!
私は、朝からイライラさせられたが、ムスッと黙っているしかない。
逆らえば、お母様に恥をかかせてしまうのもあるから。
私は城の中にある、お母様だけの仕事部屋に連れて行かれた。
「ルルシア様。ご息女のルエート様をお連れ致しました。」
「有難う。ヴィアンド。後は娘と二人だけでお話がしたいから、
下がってくれるかしら?」
「はい。では。」
お母様の使いの男は、すぐに姿を消した。
私は、おどおどしながらも、お母様を見る。お母様の顔は険しかった。
やっぱり、昨日の事で、リヴァイアサンに何か気づいたみたい。
「ルエート・・・」
「え?!!」
お母様は私に近づくと、怒った顔で私の頬をいきなり叩いた。
私は、急なこと過ぎて、何がなんだか理解出来なかった。
ただ、お母様に人生で初めて頬を叩かれたと言う事しか。
「ルエート。お前が、如何にこの国を危険に晒したか、わかりますか?」
お母様は今までにないくらい冷たい声で私を叱った。
私は、ただ黙ったままでいるしか出来なかった。
「ルエート。あの方、リヴァイアサン様が真に恐ろしい幻獣だったら、
とっくに殺されていたのよ?それどころか、お前を殺しても、
怒り収まらなかったら、この国ロヴァールをも滅ぼしていたかもしれない。
その事も考えた上で、今まで行動してたのでしょうね?」
「ご、ごめんなさい・・・お母様・・・ぐすぅぐす・・・」
私はお母様にそう言われて、再度、事の重大さを思い知らされる。
お母様の言う通りだ。いくらルビーが居てくれたとは言え、
リヴァイアサンが酷い幻獣であったのなら、ルビーがいくら守ってくれたとしても、
私を殺したかもしれない。それどころか、私の国も憎いものとして、
滅ぼしたかもしれないのだ。
私は自分が考えて以上に、それが危ない行動であったと、真に理解していなかった。
「ふぅ・・・全く、私の娘ね。私の若い頃にそっくり。ルエート。
でも、無事で居てくれて、本当に良かった。」
お母様は苦笑いしながら、今度は私を抱きしめ、頭を撫でてくれた。
私は久しぶりに、お母様の胸の中で甘えた。小さい子供のように。
「それにしても、家にちょっと書類を取りに戻ったら、
あのリヴァイアサンがいるんですもの。心臓が止まるかと思ったわよ。」
「なんで、お母様はすぐにリヴァイアサンだって、わかったの?」
「ふふん♪私を誰だと思っているの?ルエート?3元素を扱える大魔導士にして、
王の魔法担当の相談役よ?それに、私の水の精霊が、すぐに気が付いたわ。
家にただならぬモノが居るってね。」
お母様は不敵に笑って、私を見ていた。うん、やっぱり私はお母様の娘なんだと思う。
「お母様、リヴァイアサンの事は、今後はどうするの?」
私は一番不安に思っていることをすぐにお母様に聞いた。
お母様に知られたと言う事は、王の耳にも入ると言う事だ。
そうなれば、リヴァイアサンに迷惑をかけてしまう。
私はそうならないように、全力でこのお母様を説得しなければならない。