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第2章「それって大使命?!」

リヴァイアサンと知り合って、早3か月が過ぎた。
リヴァイアサンの教えは、私とグランの魔法のレベルを確実に上げていった。
私はその気になれば、相手の水の攻撃魔法を吸収出来るまでに至った。
私がいるこの世界、エンガイスにおいては、相手の攻撃魔法を
軽減するとか跳ね返すまでは、普通のレベルだ。
次に難しいのが無効化で、最後に一番難しいのは吸収してしまうことだ。
上手に吸収することが出来れば、自身の魔力や体力を回復することが出来る。
ただし、吸収できる状態で、逆の属性の魔法攻撃を受けると、
どんなに弱い魔法でも大ダメージになることもあるので、そこは注意が必要なのよね。
メリットとデメリットを考えないとね。

「その歳にして、水の魔法だけとは言え吸収化出来るまでに
至ったのは、余も素直に感心した。ルエートよ。
最近、余は貴様の将来が楽しみになってきたぞ?」

リヴァイアサンは、そんな事を私に言ってくるようになった。
前よりは私に興味が出てきたのかな?昔に比べ嫌味も減ってる気がする。
今の私は、リヴァイアサンの力を借りなくても、精霊が見える体質になっていた。
それはグランも同じで、昔は苦手だった、魔法鉱石学も、
自分の土の精霊のおかげで、得意にまでなったようだ。

「正直言って、余が人間に興味を持つなど思いもしなかったわ。
カーバンクルよ。今なら、少しはお前の気持ちがわかるやもしれんな。」
「でしょ!でしょ!でも、リヴァイアサンは、まだ人間の生活を、
ちゃんと見たことがないでしょ?人間の生活も興味深いものが多いよ!」
「ほう?人間の生活様式が面白いと?」
「うん♪リヴァイアサンも、人の姿になって、ルエ達と、
ルエ達の街に遊びに来たらいいのに♪」

ルビーはそんなことをリヴァイアサンに楽しそうに言った。
リヴァイアサンは少し考え込んで黙ってしまった。
リヴァイアサンって人の姿になれたり出来るの?
私はルビーのその言葉の方が気になるんだけども。

「ルビーも人間の姿になれるの?」

私は、自分の肩にいるルビーにこっそりと聞いた。

「うん♪なれるよ?でも、ボクの場合は、長時間はなれないかな。
それに、人間の大人の姿は難しいかも?」
「そうなんだね・・・」

私はそんなルビーの人間になった時の姿を想像してみた。
きっと女の子のような可愛いショタになるに違いない。
うん、ちょっと見てみたいかも。いや、凄く見てみたい。

「あ、ルエ!今、ボクの人間の姿を想像したんでしょ?」
「え?な、何で?!」

ルビーにいきなりそう言われて、私は動揺してしまった。
あらやだ、私ったら、顔に出てたかしら?

「だって、ルエの顔に書いてあるもん!見てみたいって!」
「そりゃー今のルビーでこんなに可愛いんだもん!
きっと、人間の姿も可愛いんだろうなぁーって思っちゃうよ。」
「もう!可愛いって!ボクはこれでも男なんだからね?
ルエが可愛がってくれるのは嬉しいけどさーボクにだって、
時としては、男のプライドがあるんだからね!」

ルビーは私の肩からぴょんと降りて、グランの方に行ってしまった。
ちょっと怒ったようだ。
でも、怒ったとしても、あの可愛さなんだから、私にそんな感じで
怒られても、困っちゃうなぁ。
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