第1章「友情度0%」
「なんと・・・今の人の子は、精霊を呼び出すことが出来ないとはな・・・」
「え?それって、そんなに不味いことなの?」
「不味いも何も・・・よく、そんな状態で魔法が使えるものだ。
貴様は、目隠しをしたままで、魔法を使っているようなものだぞ?」
「ええ?!私、そんな状態なの?!」
「え?ルエートであっても?!」
私もそうだけど、グランでさえも驚いている。それはそうよ!
そんな事は、家族も学院だって、教えてくれないのよ?
「仕方があるまい。余の作り出す、魔法陣の中に入るがよい。」
リヴァイアサンは、私にそう言うと、黄色に輝く魔法陣を出し、
その中に入るように促す。
「え?これ、入っても大丈夫なの?」
私が、心配そうに言うと、リヴァイアサンは、少しイラっとした
声で私に返す。
「無駄な心配する必要はない。余の力で、精霊を見やすくしてやるだけだ。
それ以外には、何にも貴様に害はない。」
「わ、わかったわ。魔法陣に入ればいいのね?」
「そうだ。さっさとせぬか。」
私は不安な気持ちはあったけど、リヴァイアサンを信じて、魔法陣の中に入った。
「?!」
私が魔法陣の中に入り、そこから見た景色は、凄いものだった。
私の目の前には、大中小様々な精霊がいた。リヴァイアサンの周りには、
数多くの水の精霊がおり、じっと私を見ている。
ルビーには、2、3体の風の精霊が居て、ルビーの周りを楽しそうに飛び回っている。
グランの側には、小さい姿の土の精霊が、飛んでいた。
そして、私の側には、リヴァイアサンと同じ水の精霊が、私をじっと見ていた。
「どうだ?それが本来、魔法を使うのならば、見えていなければならぬ世界よ。」
「こ、これが・・・基本なの?」
「そうだ。自分と繋がりのある精霊の状態が、わからずして、
魔法を使おうなどと、愚の骨頂だ。貴様は、時に魔法の力の落差が
激しい時があったのではないか?」
「確かに、あったわ。でも、あれは私の魔力を安定させる能力が
未熟だと思ってた。」
「それも確かにあろう。だが、魔力だけ高めても、それは無理矢理に
精霊を使役しているにすぎん。魔力は精霊の働きに対する代価。
しかし、精霊と心を通わせ、互いの信頼が高ければ、高いほど、
呪文どころか、場合によっては代価さえも要らぬ。」
「噓・・・。そんなものなの?」
私は凄いことをリヴァイアサンに教えられ、呆然としていると、
リヴァイアサンは、深い溜息をつく。
「今の人間は、本当に救いようがないようだ。こんな、当たり前の自然の摂理さえ、
忘れてしまったのか?それとも、訳があって、教えぬのか?
こんなことでは、いずれ人間界は自然のバランスを崩すぞ。」
リヴァイアサンは実に嘆かわしいと言わんばかりの態度である。
そんな・・・私に言われても困るわよ。そういう事を
教え伝えて来なかった先祖に言って欲しいものだわ。
「ルエート。早く貴様が、有名な大魔導士となり、誤った魔法の
使い方を正せるようになるがいい。
でなければ、人間は、取返しのつかない過ちを犯そうぞ。」
「取返しのつかない過ち?」
「そうだ。人間界の崩壊とかな。」
リヴァイアサンは、私にとんでもない話を振ってくる。
精霊が見えないって、幻獣達からしたら、そんなに大事な事だったのね。
「え?それって、そんなに不味いことなの?」
「不味いも何も・・・よく、そんな状態で魔法が使えるものだ。
貴様は、目隠しをしたままで、魔法を使っているようなものだぞ?」
「ええ?!私、そんな状態なの?!」
「え?ルエートであっても?!」
私もそうだけど、グランでさえも驚いている。それはそうよ!
そんな事は、家族も学院だって、教えてくれないのよ?
「仕方があるまい。余の作り出す、魔法陣の中に入るがよい。」
リヴァイアサンは、私にそう言うと、黄色に輝く魔法陣を出し、
その中に入るように促す。
「え?これ、入っても大丈夫なの?」
私が、心配そうに言うと、リヴァイアサンは、少しイラっとした
声で私に返す。
「無駄な心配する必要はない。余の力で、精霊を見やすくしてやるだけだ。
それ以外には、何にも貴様に害はない。」
「わ、わかったわ。魔法陣に入ればいいのね?」
「そうだ。さっさとせぬか。」
私は不安な気持ちはあったけど、リヴァイアサンを信じて、魔法陣の中に入った。
「?!」
私が魔法陣の中に入り、そこから見た景色は、凄いものだった。
私の目の前には、大中小様々な精霊がいた。リヴァイアサンの周りには、
数多くの水の精霊がおり、じっと私を見ている。
ルビーには、2、3体の風の精霊が居て、ルビーの周りを楽しそうに飛び回っている。
グランの側には、小さい姿の土の精霊が、飛んでいた。
そして、私の側には、リヴァイアサンと同じ水の精霊が、私をじっと見ていた。
「どうだ?それが本来、魔法を使うのならば、見えていなければならぬ世界よ。」
「こ、これが・・・基本なの?」
「そうだ。自分と繋がりのある精霊の状態が、わからずして、
魔法を使おうなどと、愚の骨頂だ。貴様は、時に魔法の力の落差が
激しい時があったのではないか?」
「確かに、あったわ。でも、あれは私の魔力を安定させる能力が
未熟だと思ってた。」
「それも確かにあろう。だが、魔力だけ高めても、それは無理矢理に
精霊を使役しているにすぎん。魔力は精霊の働きに対する代価。
しかし、精霊と心を通わせ、互いの信頼が高ければ、高いほど、
呪文どころか、場合によっては代価さえも要らぬ。」
「噓・・・。そんなものなの?」
私は凄いことをリヴァイアサンに教えられ、呆然としていると、
リヴァイアサンは、深い溜息をつく。
「今の人間は、本当に救いようがないようだ。こんな、当たり前の自然の摂理さえ、
忘れてしまったのか?それとも、訳があって、教えぬのか?
こんなことでは、いずれ人間界は自然のバランスを崩すぞ。」
リヴァイアサンは実に嘆かわしいと言わんばかりの態度である。
そんな・・・私に言われても困るわよ。そういう事を
教え伝えて来なかった先祖に言って欲しいものだわ。
「ルエート。早く貴様が、有名な大魔導士となり、誤った魔法の
使い方を正せるようになるがいい。
でなければ、人間は、取返しのつかない過ちを犯そうぞ。」
「取返しのつかない過ち?」
「そうだ。人間界の崩壊とかな。」
リヴァイアサンは、私にとんでもない話を振ってくる。
精霊が見えないって、幻獣達からしたら、そんなに大事な事だったのね。