第4章「蠢く敵の影」
「二四。貴方は何も悲しむ必要なんかないの。私は貴方を、守りたいからこそ、
この愛蔵本に私の身体の一部を残し、こうして、時が来たら、
貴方の一部になろうと、昔から決めていたのよ?」
「でも、そうであっても、僕は・・・一三の大事な形見の本を
喰べるなんてしたくないよぉ・・・」
二四は、大人気なく、大泣きをしながら、自分の気持ちを、13冊目に言う。
13冊目の大事な形見の本の方は、空中に浮いたままで、
二四に近づくと、もっと優しい声で二四言った。
「二四。大人にならなきゃ駄目。昔から言ってるでしょ?
二四は男の子の本なんだって。いつか、愛する存在が出来た時に、
しっかりと守れるようにならなきゃいけないわ。
それに、二四には、もうとっくに私と同じくらいに守りたい存在が出来たはずよ。沢山ね♪」
「一三・・・」
「後、喰べるなんて、思うからいけないの。二四は、私のすべての引き継ぐの。
力も、想いも、私達の大事な思い出もね?だから、寂しいなんて
思いは無くなるわ。むしろ、前よりもね?」
「一三・・・僕は・・・ううん、私は・・・」
二四は、13冊目の声を聞き、しっかりと立ち上がった。
そして、空中に浮いていた、13冊目の大事な形見の本を
胸にしっかりと抱きしめた。
「一三。ごめん。私は、かなりの子供だった。一三の言う通り、
今の私には大事な親友のごーちゃんもいる、十二先輩も六冊目の師匠も、
それから、仲間のトワちゃんに、四四も。」
「二四・・・お前・・・」
俺は、二四が、何かに吹っ切れたことを悟った。
今、精神的に、二四は成長したのだ。愛してた13冊目の言葉によって。
四四は、そんな二四の側に近づき、両手をかざした。
「二四。そのまま、13冊目の大事な形見の本を、自分の身体の
一部にするイメージをして下さい。私が、二四とその大事な本の
繋がりをもっと深いものになるように力を貸しますから。」
「四四。私はさっきはあんなに失礼なことをしたのに。
本当に、申し訳ないです。ごめんなさい。」
「いいんです。最後はこうして、わかってくれたんですから。」
四四は二四に、優しく微笑んだ。
二四は、四四の言われた通りに、頭の中でイメージする。
「44冊目・・・有難う。これで、二四はもっと成長するわ。
それから、12冊目。私の二四をいつも助けてくれて有難う。」
「ふぅ。久しぶりに会えたかと思ったら、もうお別れで、
しかもお礼の言葉だけとか・・・お前らしいな、13冊目。」
俺は最後に13冊目にそう声を掛けた。その直後に、二四が抱いていた本は、
すぅーと二四の身体に溶け込むように消えた。
本が消えたかと思えば、今度は二四の身体が淡く光り、二四の外見は、
俺の年齢と同じくらいに成長していた。
「無事に成功したみたいですね。」
四四は、嬉しそうな顔で二四を見ていた。二四は、四四の手を取り、
頭を下げて、何度も何度も、謝罪とお礼の言葉を四四に言った。
四四は、それを嫌がる様子もなく、二四の気持ちが落ち着くまで、
二四に付き合っていた。
トワは、二四の出来事だったのに、まるで自分の事の様に
大泣きしながら、二四と四四を見守っている。
俺も、トワの事を考えて、13冊目のような対策は、
考えておいた方がいいかもしれないな。いざって時の為にも。
この愛蔵本に私の身体の一部を残し、こうして、時が来たら、
貴方の一部になろうと、昔から決めていたのよ?」
「でも、そうであっても、僕は・・・一三の大事な形見の本を
喰べるなんてしたくないよぉ・・・」
二四は、大人気なく、大泣きをしながら、自分の気持ちを、13冊目に言う。
13冊目の大事な形見の本の方は、空中に浮いたままで、
二四に近づくと、もっと優しい声で二四言った。
「二四。大人にならなきゃ駄目。昔から言ってるでしょ?
二四は男の子の本なんだって。いつか、愛する存在が出来た時に、
しっかりと守れるようにならなきゃいけないわ。
それに、二四には、もうとっくに私と同じくらいに守りたい存在が出来たはずよ。沢山ね♪」
「一三・・・」
「後、喰べるなんて、思うからいけないの。二四は、私のすべての引き継ぐの。
力も、想いも、私達の大事な思い出もね?だから、寂しいなんて
思いは無くなるわ。むしろ、前よりもね?」
「一三・・・僕は・・・ううん、私は・・・」
二四は、13冊目の声を聞き、しっかりと立ち上がった。
そして、空中に浮いていた、13冊目の大事な形見の本を
胸にしっかりと抱きしめた。
「一三。ごめん。私は、かなりの子供だった。一三の言う通り、
今の私には大事な親友のごーちゃんもいる、十二先輩も六冊目の師匠も、
それから、仲間のトワちゃんに、四四も。」
「二四・・・お前・・・」
俺は、二四が、何かに吹っ切れたことを悟った。
今、精神的に、二四は成長したのだ。愛してた13冊目の言葉によって。
四四は、そんな二四の側に近づき、両手をかざした。
「二四。そのまま、13冊目の大事な形見の本を、自分の身体の
一部にするイメージをして下さい。私が、二四とその大事な本の
繋がりをもっと深いものになるように力を貸しますから。」
「四四。私はさっきはあんなに失礼なことをしたのに。
本当に、申し訳ないです。ごめんなさい。」
「いいんです。最後はこうして、わかってくれたんですから。」
四四は二四に、優しく微笑んだ。
二四は、四四の言われた通りに、頭の中でイメージする。
「44冊目・・・有難う。これで、二四はもっと成長するわ。
それから、12冊目。私の二四をいつも助けてくれて有難う。」
「ふぅ。久しぶりに会えたかと思ったら、もうお別れで、
しかもお礼の言葉だけとか・・・お前らしいな、13冊目。」
俺は最後に13冊目にそう声を掛けた。その直後に、二四が抱いていた本は、
すぅーと二四の身体に溶け込むように消えた。
本が消えたかと思えば、今度は二四の身体が淡く光り、二四の外見は、
俺の年齢と同じくらいに成長していた。
「無事に成功したみたいですね。」
四四は、嬉しそうな顔で二四を見ていた。二四は、四四の手を取り、
頭を下げて、何度も何度も、謝罪とお礼の言葉を四四に言った。
四四は、それを嫌がる様子もなく、二四の気持ちが落ち着くまで、
二四に付き合っていた。
トワは、二四の出来事だったのに、まるで自分の事の様に
大泣きしながら、二四と四四を見守っている。
俺も、トワの事を考えて、13冊目のような対策は、
考えておいた方がいいかもしれないな。いざって時の為にも。