第4章「蠢く敵の影」
俺達は、軽い足取りで無事に大阪にある二四達の拠点に帰ってきた。
大量の最上級の「特殊な本」も、持ってだ。
「凄いですね・・・大量にこれだけの上質な「特殊な本」は、
私は見たことがないです。」
「それを言うなら、俺だって、滅多に見たことないぞ?」
二四は素直な感想を述べ、俺もそれに賛同した。
これらの「特殊な本」であれば、本によっては、今後の戦いにも
役に立つ能力を宿してる本も、かなりあるだろう。
喰べる時には、慎重にならなければ、ならない本もあるだろうが、
それであっても、大収穫だ。
「そーいや、ゴートンと師匠はどうしたんだ?」
俺は姿が見えない、両者を気にして、二四に聞いた。
「6冊目とゴートンは、今日は2冊で修行に行きました。
今日の6冊目は、ゴートンの性格を叩き直すと、張り切ってまして、
そこに私が居ると、ゴートンが私に甘えるから、いない方がいいと。
それから、十二先輩が帰ってきた時に誰もいないのも、
不便だろうからと、6冊目が言ってました。」
「流石、師匠だな。俺達が今日帰ってくるのも、なんとなく察してたか。」
「はい。そうみたいですね。」
二四は俺の言葉に頷いた。二四も俺と同じ考えだったのだろう。
「ところで、四四は、どうするんだ?すぐに東京に帰るのか?」
「いいえ。もう少しだけ、こっち方面の仕事をさせて貰えたらと思います。
24冊目、良ければですが、こちらで、後、少しだけ
お世話になってもいいですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。この拠点には、お客様用の部屋があるので、
どうぞ、そちらをお使い下さい。6冊目からも許可は取ってありますから。」
「有難うございます。私の事は、どうぞ、四四とお呼び下さい。」
「あ、でしたら、私の事も、二四と呼んで頂ければ。」
四四と二四は、いい感じの雰囲気で話し合いをしている。
四四は、二四みたいなタイプの本なら、好意を持つかもな。
俺がそう思いながら、2冊達を見ていると、トワは笑顔だった。
「ねぇねぇ、十二?」
「なんだ?」
トワは小声で俺の耳に話しかけてくる。
「二四と四四ちゃん、良い雰囲気だよね?」
「ん?まぁーそうだな。仲良くはなるんじゃないか?」
「カップルになったらいいね♪」
「な!お前なぁ・・・どんだけ恋愛厨なんだよ。なんでもかんでも、
恋愛に結び付けるな。全く。」
俺は、トワの考えに、少し怒った。もちろん、二四と四四が、
今後、気が合い、カップルになるのなら、俺は別に反対も何もないが、
だからと言って、トワみたいに、すぐに恋愛する関係になるだろうとは思えない。
ただでさえ、二四は師匠の元で修行中だし、育ての親であった、
13冊目の仇討ちが終わるまでは、誰かを愛するとかしないのではないかと、
俺は思っている。
これはあくまでも俺の考えではあるが。
「こ、これは?!」
四四は、いきなり二四達の拠点から何かを感じ取り、二四に、
突然、あることを言い出した。
「あのう、二四。貴方に対して、かなり強い気持ちを宿した、
本を所持していませんか?」
「え?」
二四は四四にそう言われて、目を丸くしていた。
そんな本があるとするなら、13冊目が所持していたであろう、
あの愛蔵本の事だろうな。
あれっきり、二四が大事に所持はしているだろうが・・・
俺は、どうして四四が、そんなことを突然言い出したのか、
全くわからなかった。
大量の最上級の「特殊な本」も、持ってだ。
「凄いですね・・・大量にこれだけの上質な「特殊な本」は、
私は見たことがないです。」
「それを言うなら、俺だって、滅多に見たことないぞ?」
二四は素直な感想を述べ、俺もそれに賛同した。
これらの「特殊な本」であれば、本によっては、今後の戦いにも
役に立つ能力を宿してる本も、かなりあるだろう。
喰べる時には、慎重にならなければ、ならない本もあるだろうが、
それであっても、大収穫だ。
「そーいや、ゴートンと師匠はどうしたんだ?」
俺は姿が見えない、両者を気にして、二四に聞いた。
「6冊目とゴートンは、今日は2冊で修行に行きました。
今日の6冊目は、ゴートンの性格を叩き直すと、張り切ってまして、
そこに私が居ると、ゴートンが私に甘えるから、いない方がいいと。
それから、十二先輩が帰ってきた時に誰もいないのも、
不便だろうからと、6冊目が言ってました。」
「流石、師匠だな。俺達が今日帰ってくるのも、なんとなく察してたか。」
「はい。そうみたいですね。」
二四は俺の言葉に頷いた。二四も俺と同じ考えだったのだろう。
「ところで、四四は、どうするんだ?すぐに東京に帰るのか?」
「いいえ。もう少しだけ、こっち方面の仕事をさせて貰えたらと思います。
24冊目、良ければですが、こちらで、後、少しだけ
お世話になってもいいですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。この拠点には、お客様用の部屋があるので、
どうぞ、そちらをお使い下さい。6冊目からも許可は取ってありますから。」
「有難うございます。私の事は、どうぞ、四四とお呼び下さい。」
「あ、でしたら、私の事も、二四と呼んで頂ければ。」
四四と二四は、いい感じの雰囲気で話し合いをしている。
四四は、二四みたいなタイプの本なら、好意を持つかもな。
俺がそう思いながら、2冊達を見ていると、トワは笑顔だった。
「ねぇねぇ、十二?」
「なんだ?」
トワは小声で俺の耳に話しかけてくる。
「二四と四四ちゃん、良い雰囲気だよね?」
「ん?まぁーそうだな。仲良くはなるんじゃないか?」
「カップルになったらいいね♪」
「な!お前なぁ・・・どんだけ恋愛厨なんだよ。なんでもかんでも、
恋愛に結び付けるな。全く。」
俺は、トワの考えに、少し怒った。もちろん、二四と四四が、
今後、気が合い、カップルになるのなら、俺は別に反対も何もないが、
だからと言って、トワみたいに、すぐに恋愛する関係になるだろうとは思えない。
ただでさえ、二四は師匠の元で修行中だし、育ての親であった、
13冊目の仇討ちが終わるまでは、誰かを愛するとかしないのではないかと、
俺は思っている。
これはあくまでも俺の考えではあるが。
「こ、これは?!」
四四は、いきなり二四達の拠点から何かを感じ取り、二四に、
突然、あることを言い出した。
「あのう、二四。貴方に対して、かなり強い気持ちを宿した、
本を所持していませんか?」
「え?」
二四は四四にそう言われて、目を丸くしていた。
そんな本があるとするなら、13冊目が所持していたであろう、
あの愛蔵本の事だろうな。
あれっきり、二四が大事に所持はしているだろうが・・・
俺は、どうして四四が、そんなことを突然言い出したのか、
全くわからなかった。