第3章「混濁するモノたち」
寺の住職に、今晩、宿泊して良いかと、聞きに行った俺は、住職に手を握られ、
大袈裟に大喜びされ、大歓迎された。
「ええ!いいですとも!ぜひぜひ♪お願いします。
それで、あの本の怪奇現象が消えるのなら、大歓迎ですよ!
ところで、あの本には、やっぱり何かが憑いてるのですか?」
住職は俺に、怖がりながらも、そんな風に聞いてきた。
俺は、どうしたものかと、少し悩みながらも、四四の性格を考えて、慎重に答えた。
「四四の言うのは、女の霊が憑いてるかもしれないとの事です。」
「女の霊ですか?!やっぱり・・・」
「やっぱり?住職は、霊感でもあるのですか?」
俺の答えに、そうだったかーと納得したような顔をする住職に、
俺は霊感でもあり、薄々気づいていたのかを尋ねた。
「ええ。実は見えるのは見える体質なもので。ただ、祓うまでの力は
私には無くて。お恥ずかしい話なのですが。」
「そうだったのですね。」
「でも、私の祖父は、かなりの霊感の持ち主だったようで、
祓う力もあったようなのです。
それで、この寺を、強い気持ちが籠った物を預かり、清める寺にしたのだとか。
それでこの寺も、その手の一部の方には有名な場所になったのですが、
祖父が亡くなってからは、預かりはするものの、真に祓うことは
出来てなかったようで・・・それで今回はこんな有様で・・・」
「なるほど・・・で、今回は四四に頼ったんですか。」
「はい、実は祖父に、今後、困ったことがあったら、本部様を
頼れと過去に言われておりまして。
それで不安な気持ちもありつつ、連絡をしましたら、連絡が
無事に取れまして、ホッとしましたよ。
それにしても、あんなにお若い方が祓い師をされてるとは、驚きですね。」
住職は、ペラペラと陽気に俺に内情を話してくれる。
この怪奇現象が解決に向かうのだと、確信している住職は、
今まで怖い思いをしてきた、反動なのか、こんな状態であった。
これは、俺が聞きに来て良かっただろうな。
この調子で四四が来ていたら、住職は喜びで、悪気はなくても、
四四の手などを触っていただろう。
俺的には、そっちの方が怖い事になりそうだと実感する。
「では、俺は四四のとこに戻りますね。俺達の食事などは気にしないで下さい。
事が終わるまでは、絶対に部屋に近づかないでくれと、四四も言ってましたので、
よろしくお願いします。」
俺は、住職に、俺からも一応は釘を刺しておいた。
あんなに怖がっていたのだから、無理にあの部屋に来ることも
ないだろうとは思うが。
「はい!わかりました!問題が解決するまでは、私は今夜は、自宅の方に居ますね。
嫁と娘は、あの本がある限り、お寺の掃除なども嫌がってしない始末で、
困ったものです。あはは。では。」
住職は、俺と会話した後にすぐに、寺の隣にある自宅に帰ってしまった。
この調子なら、誰もあの部屋には来ないだろう。
仮に来たとしても、俺の能力で記憶を消して戻すけどな。
大袈裟に大喜びされ、大歓迎された。
「ええ!いいですとも!ぜひぜひ♪お願いします。
それで、あの本の怪奇現象が消えるのなら、大歓迎ですよ!
ところで、あの本には、やっぱり何かが憑いてるのですか?」
住職は俺に、怖がりながらも、そんな風に聞いてきた。
俺は、どうしたものかと、少し悩みながらも、四四の性格を考えて、慎重に答えた。
「四四の言うのは、女の霊が憑いてるかもしれないとの事です。」
「女の霊ですか?!やっぱり・・・」
「やっぱり?住職は、霊感でもあるのですか?」
俺の答えに、そうだったかーと納得したような顔をする住職に、
俺は霊感でもあり、薄々気づいていたのかを尋ねた。
「ええ。実は見えるのは見える体質なもので。ただ、祓うまでの力は
私には無くて。お恥ずかしい話なのですが。」
「そうだったのですね。」
「でも、私の祖父は、かなりの霊感の持ち主だったようで、
祓う力もあったようなのです。
それで、この寺を、強い気持ちが籠った物を預かり、清める寺にしたのだとか。
それでこの寺も、その手の一部の方には有名な場所になったのですが、
祖父が亡くなってからは、預かりはするものの、真に祓うことは
出来てなかったようで・・・それで今回はこんな有様で・・・」
「なるほど・・・で、今回は四四に頼ったんですか。」
「はい、実は祖父に、今後、困ったことがあったら、本部様を
頼れと過去に言われておりまして。
それで不安な気持ちもありつつ、連絡をしましたら、連絡が
無事に取れまして、ホッとしましたよ。
それにしても、あんなにお若い方が祓い師をされてるとは、驚きですね。」
住職は、ペラペラと陽気に俺に内情を話してくれる。
この怪奇現象が解決に向かうのだと、確信している住職は、
今まで怖い思いをしてきた、反動なのか、こんな状態であった。
これは、俺が聞きに来て良かっただろうな。
この調子で四四が来ていたら、住職は喜びで、悪気はなくても、
四四の手などを触っていただろう。
俺的には、そっちの方が怖い事になりそうだと実感する。
「では、俺は四四のとこに戻りますね。俺達の食事などは気にしないで下さい。
事が終わるまでは、絶対に部屋に近づかないでくれと、四四も言ってましたので、
よろしくお願いします。」
俺は、住職に、俺からも一応は釘を刺しておいた。
あんなに怖がっていたのだから、無理にあの部屋に来ることも
ないだろうとは思うが。
「はい!わかりました!問題が解決するまでは、私は今夜は、自宅の方に居ますね。
嫁と娘は、あの本がある限り、お寺の掃除なども嫌がってしない始末で、
困ったものです。あはは。では。」
住職は、俺と会話した後にすぐに、寺の隣にある自宅に帰ってしまった。
この調子なら、誰もあの部屋には来ないだろう。
仮に来たとしても、俺の能力で記憶を消して戻すけどな。