第3章「混濁するモノたち」
俺達は、俺の拠点に仕掛けてある機能を使って、二四達の拠点に一瞬でワープした。
本来であれば、この機能は、余程の緊急事態の時の為に作った仕掛けなので、
気軽に使うのは躊躇われるのだが、今回は四四の仕事の都合上、
仕方がなく、使用することにした。
これで、半年くらいは、この機能が使えないがしょうがない。
「おおっと!無事に全員、こっちに来れたみたいだな。」
「う、嘘?!もう、二四とゴートンのいる大阪に来たの?」
「凄いですね・・・私もこの能力は初めて経験しました。」
俺は、この移動の機能が無事に使えて安心していたが、
トワと四四は初めての経験の為、興奮気味だった。
そんな俺達を、今日は修行がタイミング良く休みだった、
二四とゴートンが、俺達を出迎えにワープした先に居たのだが、
かなり驚いた顔をしていた。
「ほ、本当に来たね!にっちゃん?!!」
「そ、そうだね、ごーちゃん!びっくりしたね!!」
久しぶりに聞く、2冊の可愛いやり取りに、俺は爆笑してしまった。
「相変わらず、仲がいいな。お前達は。」
「十二先輩。お久しぶりです。」
「トワちゃんもお久しぶりー♪」
「ふぅーゴートンは、相変わらずチャラいのね。」
「トワちゃんこそ、相変わらず酷いなぁー。あれ?ところで、
そちらのまた綺麗なお嬢さんは誰ですか?十二先輩?」
「トワの言う通り、ゴートンは師匠に修行して貰っても、チャラいままらしいな。」
俺はトワと一緒になって、ゴートンのチャラい性格に呆れた。
チャラさは抜けたとか聞いていたはずなんだがな・・・
「こっちは、トワから聞いてると思うが、44冊目だ。」
「44冊目で、人間の時は、四四(よし)と名乗っています。
どうぞ、お見知りおきを。」
「四四ちゃん!可愛い名前だね♪」
ゴートンは、爽やかな笑顔で四四の手を、サッと取る。
四四は、少し眉を顰めて、ゴートンをじっと見た。
あー俺は知らんぞ・・・ゴートンよ。
「あの・・・気軽に触るのは止めて貰えませんか?呪いますよ?」
「へぇ?」
いきなりの事を言われた、ゴートンは、何とも言えない顔をして、
四四を見た。
笑顔が完全に固まっている。
二四も意外そうな顔で、ゴートンと四四を見ている。
「私、軽率な殿方は嫌いなんです。良い思い出がなくて。
だから、申し訳ないんですが、手を離して貰えませんか?」
四四は、顔こそ、無表情だが、内心はかなり怒っているだろう。
言葉がトゲトゲしいのが、こっちにもわかるほどだ。
トワは、四四に同情しているようで、力強く頷いている。
「そうよ!ゴートンはね!何でも明るく、そうやって気軽に
スキンシップすれば、どの女の子も喜ぶと思ったら、大間違いなのよ!
ましてや、私達は同族みたいなもんなんだから、貴方が
イケメンだって、何だって気にしないんだから。」
「そうですね。トワちゃんの言う通りだと思います。」
「ご・・・ごめんなさい。」
トワと四四に怒られ、ゴートンはシュンとしている。
俺は、二四と一緒になって、その場は苦笑いするしかなかった。
本来であれば、この機能は、余程の緊急事態の時の為に作った仕掛けなので、
気軽に使うのは躊躇われるのだが、今回は四四の仕事の都合上、
仕方がなく、使用することにした。
これで、半年くらいは、この機能が使えないがしょうがない。
「おおっと!無事に全員、こっちに来れたみたいだな。」
「う、嘘?!もう、二四とゴートンのいる大阪に来たの?」
「凄いですね・・・私もこの能力は初めて経験しました。」
俺は、この移動の機能が無事に使えて安心していたが、
トワと四四は初めての経験の為、興奮気味だった。
そんな俺達を、今日は修行がタイミング良く休みだった、
二四とゴートンが、俺達を出迎えにワープした先に居たのだが、
かなり驚いた顔をしていた。
「ほ、本当に来たね!にっちゃん?!!」
「そ、そうだね、ごーちゃん!びっくりしたね!!」
久しぶりに聞く、2冊の可愛いやり取りに、俺は爆笑してしまった。
「相変わらず、仲がいいな。お前達は。」
「十二先輩。お久しぶりです。」
「トワちゃんもお久しぶりー♪」
「ふぅーゴートンは、相変わらずチャラいのね。」
「トワちゃんこそ、相変わらず酷いなぁー。あれ?ところで、
そちらのまた綺麗なお嬢さんは誰ですか?十二先輩?」
「トワの言う通り、ゴートンは師匠に修行して貰っても、チャラいままらしいな。」
俺はトワと一緒になって、ゴートンのチャラい性格に呆れた。
チャラさは抜けたとか聞いていたはずなんだがな・・・
「こっちは、トワから聞いてると思うが、44冊目だ。」
「44冊目で、人間の時は、四四(よし)と名乗っています。
どうぞ、お見知りおきを。」
「四四ちゃん!可愛い名前だね♪」
ゴートンは、爽やかな笑顔で四四の手を、サッと取る。
四四は、少し眉を顰めて、ゴートンをじっと見た。
あー俺は知らんぞ・・・ゴートンよ。
「あの・・・気軽に触るのは止めて貰えませんか?呪いますよ?」
「へぇ?」
いきなりの事を言われた、ゴートンは、何とも言えない顔をして、
四四を見た。
笑顔が完全に固まっている。
二四も意外そうな顔で、ゴートンと四四を見ている。
「私、軽率な殿方は嫌いなんです。良い思い出がなくて。
だから、申し訳ないんですが、手を離して貰えませんか?」
四四は、顔こそ、無表情だが、内心はかなり怒っているだろう。
言葉がトゲトゲしいのが、こっちにもわかるほどだ。
トワは、四四に同情しているようで、力強く頷いている。
「そうよ!ゴートンはね!何でも明るく、そうやって気軽に
スキンシップすれば、どの女の子も喜ぶと思ったら、大間違いなのよ!
ましてや、私達は同族みたいなもんなんだから、貴方が
イケメンだって、何だって気にしないんだから。」
「そうですね。トワちゃんの言う通りだと思います。」
「ご・・・ごめんなさい。」
トワと四四に怒られ、ゴートンはシュンとしている。
俺は、二四と一緒になって、その場は苦笑いするしかなかった。