第3章「混濁するモノたち」
「と言うわけでだな。二四とゴートンには、関西圏で、拠点を持って貰おうと
思うんだが、お前達はどうだ?」
俺は、師匠と車で話したことを、二四達に話した。
師匠とは、また別行動しており、俺は自分の本拠地に戻り、
二四達に来て貰い、話し合いをしているところだった。
二四もゴートンも、拠点の話は、嫌な顔はしていなかった。
師匠と修行するのに、どのみちは関西圏に一緒に行くのだから、
二四達の本拠地は必要であることに変わりはないのだ。
それに、師匠から拠点の作り方を1から教われる貴重な体験も、
出来るのだから、俺としては賛成して欲しい。
「十二先輩と長期離れることになりそうですが、でも、
そこまで言って頂けるのなら、私は構いません。」
「僕も!同じ気持ちだよ!」
二四とゴートンは、少しは悩んだようだが、最終的には賛成した。
「ま、何も一生会えないってわけじゃないし、連絡は常に取り合うしな。
それに、緊急事態の時は、能力を使えば、すぐに帰ってもこれる。
だから、そんなに深く考えることないさ。」
「確かに、そう言われれば、そうですね。」
「僕達、本喰人って、そういうところは便利だよね。」
ゴートンは、すっかり気分を変えて、新しい拠点作りに乗り気なようだ。
「あ、それでな。キュアートから、お礼にお金を貰ったんだが、
これを足しにして、お前らの本拠地作りな。」
俺は、キュアートから貰った、小切手を二四達に渡した。
「あの・・・十二先輩・・・額が凄いことになってますが・・・」
「え?本当に、こんなに貰っていいの?」
俺と同じで、二四達も金額の数字に唖然としている。
やっぱり、そういう反応になるよな・・・普通は。
「気にすることはないさ。キュアートはそういう本だからな。
それに、今後は仲間だからな。また、何かあった時には、助けてくれってさ。」
「そうですか・・・なら、お言葉に甘えて頂きます。」
「あ、後で、僕達もお礼言わないとね!」
「そうだね。後で電話しよう。」
二四は、大事そうにキュアートからの小切手を受け取った。
「そう言えば、結局ゴートンは人間の時の名前はどうするんだ?」
俺は聞きそびれていたことをゴートンに聞いた。
「あ、そうだ!十二先輩に言いそびれてたね!えっと・・・ちょっと待って!」
「うん?」
ゴートンはポケットから、名刺を取り出し、俺にそれを差し出す。
「はい!これ!僕の名刺!」
「名刺?お前、名刺なんか作ったのか?」
俺は手渡された名刺を見る。配信者名が、リーヴル・ゴートン。
人間時の時の名前は、行本 五十(ゆきもと いそ)に
なっていた。
「お前達、同じ苗字にしたんだな。」
「はい、私とゴートンも、従兄弟って事にしました。詳しい関係は、
また後で考えようかと。」
「そうか、でも拠点作る時に書類が必要になるからな。それまでには、
ちゃんと考えておけよ?」
「わかりました。そうします。」
「わかった!後で、またにっちゃんと相談する!」
この2冊のやり取りとも、しばらくお別れか。
俺は、なんだか、ちょっとだけ寂しい気持ちになった気がした。
思うんだが、お前達はどうだ?」
俺は、師匠と車で話したことを、二四達に話した。
師匠とは、また別行動しており、俺は自分の本拠地に戻り、
二四達に来て貰い、話し合いをしているところだった。
二四もゴートンも、拠点の話は、嫌な顔はしていなかった。
師匠と修行するのに、どのみちは関西圏に一緒に行くのだから、
二四達の本拠地は必要であることに変わりはないのだ。
それに、師匠から拠点の作り方を1から教われる貴重な体験も、
出来るのだから、俺としては賛成して欲しい。
「十二先輩と長期離れることになりそうですが、でも、
そこまで言って頂けるのなら、私は構いません。」
「僕も!同じ気持ちだよ!」
二四とゴートンは、少しは悩んだようだが、最終的には賛成した。
「ま、何も一生会えないってわけじゃないし、連絡は常に取り合うしな。
それに、緊急事態の時は、能力を使えば、すぐに帰ってもこれる。
だから、そんなに深く考えることないさ。」
「確かに、そう言われれば、そうですね。」
「僕達、本喰人って、そういうところは便利だよね。」
ゴートンは、すっかり気分を変えて、新しい拠点作りに乗り気なようだ。
「あ、それでな。キュアートから、お礼にお金を貰ったんだが、
これを足しにして、お前らの本拠地作りな。」
俺は、キュアートから貰った、小切手を二四達に渡した。
「あの・・・十二先輩・・・額が凄いことになってますが・・・」
「え?本当に、こんなに貰っていいの?」
俺と同じで、二四達も金額の数字に唖然としている。
やっぱり、そういう反応になるよな・・・普通は。
「気にすることはないさ。キュアートはそういう本だからな。
それに、今後は仲間だからな。また、何かあった時には、助けてくれってさ。」
「そうですか・・・なら、お言葉に甘えて頂きます。」
「あ、後で、僕達もお礼言わないとね!」
「そうだね。後で電話しよう。」
二四は、大事そうにキュアートからの小切手を受け取った。
「そう言えば、結局ゴートンは人間の時の名前はどうするんだ?」
俺は聞きそびれていたことをゴートンに聞いた。
「あ、そうだ!十二先輩に言いそびれてたね!えっと・・・ちょっと待って!」
「うん?」
ゴートンはポケットから、名刺を取り出し、俺にそれを差し出す。
「はい!これ!僕の名刺!」
「名刺?お前、名刺なんか作ったのか?」
俺は手渡された名刺を見る。配信者名が、リーヴル・ゴートン。
人間時の時の名前は、行本 五十(ゆきもと いそ)に
なっていた。
「お前達、同じ苗字にしたんだな。」
「はい、私とゴートンも、従兄弟って事にしました。詳しい関係は、
また後で考えようかと。」
「そうか、でも拠点作る時に書類が必要になるからな。それまでには、
ちゃんと考えておけよ?」
「わかりました。そうします。」
「わかった!後で、またにっちゃんと相談する!」
この2冊のやり取りとも、しばらくお別れか。
俺は、なんだか、ちょっとだけ寂しい気持ちになった気がした。