第3章「混濁するモノたち」
俺の提案に乗った師匠は、少しおどおどした感じがあったが、
セアの向かって、告げた。
「セア殿。拙者とセア殿は、まだ知り合って日も浅い。
なのに、いきなり恋人になるなど、拙者には出来ん。だから、
セア殿とは、まずは友人として、関わっていきたいと思う。
それでは・・・駄目か?」
「まぁ♪」
師匠の返事に、まず最初に嬉しそうな顔をしたのは、キュアートだった。
セアは逆に、顔を赤くして黙っている。
「まさか、あの堅物の六が、うちの娘と、まずは友人からだなんて♪
うふふ、こんな事が起きるなんて、奇跡ね♪」
「もう!ママったら!!!六ちゃんをからかわないで!!!」
「あらあら♪はいはい♪」
キュアートが師匠をからかったので、セアが怒った。
その後で、セアは師匠を、真面目に見て返事をする。
「私ばっかりが先に、気持ちを押し付けてごめんなさい。でも、
まずはお友達からって、六ちゃんが言ってくれて、嬉しいわ。
六ちゃんの言う通り、まずはお友達からお願いします。」
セアは師匠に向かって静かに頭を下げた。セアも今回の事で少しは、
成長したのかな?と俺は感じた。
師匠は、そんなセアを見て、静かに微笑んでいた。
その顔は恋人を見るって言うよりも、孫を見る祖父のような顔を、
していたが、俺は何も言わずにする。
今後は、師匠とセアの問題なのだから。余計なことは言うこともない。
「十二、すまなかったな。拙者の話に付き合わせて。」
「いえいえ。」
俺と師匠は、その後に数十分程の会話をして、キュアート達のホテルを出て、俺の車の中に居た。
俺は車でホテルに来ていた、キュアート達と別れた後は、
また師匠と話すことになると思っていたので、俺の車があれば、
そこで、他の人間を気にせずに会話が出来ると踏んだからだ。
俺の予想は的中して、今はこうして師匠と話している。
「それにしても、師匠があのセアと友人になるなんて、信じられませんでした。」
俺は、素直に自分の気持ちは師匠に話してしまった。
師匠の方は、俺の言葉に気分を害した風もなく、俺に静かに笑う。
「拙者もな、自分で驚いている。いくら、キュアートの娘である手前とは言っても、
お前の提案に乗って、あんな事を言ってしまうとはな。」
「師匠・・・」
「まぁ、セア殿は、今は恋に恋してると言う感じであろう。
今までに会ったことがない男だから、拙者に興味があるだけだ。
なら、距離を取れば、自然とその熱も冷めよう。」
「ですかね・・・」
俺は師匠のその考えには、正直、賛同出来なかった。
セアのあの最後は顔は、本気だったと感じたから。
「それにな。拙者も最近の人間の社会情勢などは全く、わからん。
セア殿に携帯を教えて貰ったことも然り、今後、2と何かあった時に、
その事で自分が不利になるのも嫌だと思ってな。
セア殿は、拙者の知らない事は何でも教えてくれる。また、セア殿は発想の面白い娘だ。
拙者も、そういう面では、セア殿から何か学びたいと思っている。」
「そう・・・だったんですね。」
俺は、師匠のその姿勢に、やっぱり師匠は、根本的には変わってないなと、改めて実感した。
セアの乙女心も、師匠にしたら修行場みたいなものか?
セアの向かって、告げた。
「セア殿。拙者とセア殿は、まだ知り合って日も浅い。
なのに、いきなり恋人になるなど、拙者には出来ん。だから、
セア殿とは、まずは友人として、関わっていきたいと思う。
それでは・・・駄目か?」
「まぁ♪」
師匠の返事に、まず最初に嬉しそうな顔をしたのは、キュアートだった。
セアは逆に、顔を赤くして黙っている。
「まさか、あの堅物の六が、うちの娘と、まずは友人からだなんて♪
うふふ、こんな事が起きるなんて、奇跡ね♪」
「もう!ママったら!!!六ちゃんをからかわないで!!!」
「あらあら♪はいはい♪」
キュアートが師匠をからかったので、セアが怒った。
その後で、セアは師匠を、真面目に見て返事をする。
「私ばっかりが先に、気持ちを押し付けてごめんなさい。でも、
まずはお友達からって、六ちゃんが言ってくれて、嬉しいわ。
六ちゃんの言う通り、まずはお友達からお願いします。」
セアは師匠に向かって静かに頭を下げた。セアも今回の事で少しは、
成長したのかな?と俺は感じた。
師匠は、そんなセアを見て、静かに微笑んでいた。
その顔は恋人を見るって言うよりも、孫を見る祖父のような顔を、
していたが、俺は何も言わずにする。
今後は、師匠とセアの問題なのだから。余計なことは言うこともない。
「十二、すまなかったな。拙者の話に付き合わせて。」
「いえいえ。」
俺と師匠は、その後に数十分程の会話をして、キュアート達のホテルを出て、俺の車の中に居た。
俺は車でホテルに来ていた、キュアート達と別れた後は、
また師匠と話すことになると思っていたので、俺の車があれば、
そこで、他の人間を気にせずに会話が出来ると踏んだからだ。
俺の予想は的中して、今はこうして師匠と話している。
「それにしても、師匠があのセアと友人になるなんて、信じられませんでした。」
俺は、素直に自分の気持ちは師匠に話してしまった。
師匠の方は、俺の言葉に気分を害した風もなく、俺に静かに笑う。
「拙者もな、自分で驚いている。いくら、キュアートの娘である手前とは言っても、
お前の提案に乗って、あんな事を言ってしまうとはな。」
「師匠・・・」
「まぁ、セア殿は、今は恋に恋してると言う感じであろう。
今までに会ったことがない男だから、拙者に興味があるだけだ。
なら、距離を取れば、自然とその熱も冷めよう。」
「ですかね・・・」
俺は師匠のその考えには、正直、賛同出来なかった。
セアのあの最後は顔は、本気だったと感じたから。
「それにな。拙者も最近の人間の社会情勢などは全く、わからん。
セア殿に携帯を教えて貰ったことも然り、今後、2と何かあった時に、
その事で自分が不利になるのも嫌だと思ってな。
セア殿は、拙者の知らない事は何でも教えてくれる。また、セア殿は発想の面白い娘だ。
拙者も、そういう面では、セア殿から何か学びたいと思っている。」
「そう・・・だったんですね。」
俺は、師匠のその姿勢に、やっぱり師匠は、根本的には変わってないなと、改めて実感した。
セアの乙女心も、師匠にしたら修行場みたいなものか?