第3章「混濁するモノたち」
「どうしていくかと聞かれても・・・某も困る。」
師匠は、本当にどうしたらいいのか、困っている様子だ。
そんな師匠を見て、キュアートが深い溜息をつく。
「はぁーだから、セアには、言ったのよね。お付き合いするのは、
早いんじゃないの?って。」
「お付き合いって、某はまだ付き合うとか、そんな話してないぞ?!」
「それはわかってるわよ。でもね、六?うちの娘は本当の本気で、
貴方に惚れてるらしいのよ。
私だって、六の迷惑になると思ったから、駄目よって何度も怒って、
説得したんだけどね・・・」
「うぬ・・・お主の言うことも聞かないほどでは、どうにもならないのではないのか?」
「だから、今から、両者で話し合って、決めて頂戴な♪」
「なんと?!」
キュアートは、そう言うと、すぐにセアを呼び寄せ、俺達が座っている、
テーブルの向かい側に、師匠と対面する形で座った。
「2冊だけだと、今後の時に、言った言わないの口論になる恐れがあるから、
私と十二も同席するけど、いいわよね?」
「え?俺も付き合うのかよ?」
「そうだな。頼む、十二お前も、拙者に付き合ってくれ・・・
女に囲まれた話し合いに自分だけでは、辛すぎる・・・」
師匠は、最後の言葉は、俺に聞こえるだけに、小言で言った。
そこには、俺も同意する。しかも、相手がキュアートとセアでは。
にしても、こうして改めて並んで座ると、親と娘と言うよりは、姉妹の様だ。
これなら、人間相手であれば、余裕で騙せるだろう。
「ほら!セア!ちゃんしなさい!」
キュアートは娘のセアを肘で突く。当のセアは恥ずかしそうに、
もじもじとしている。
こういう姿は、あの頃の子供の時と大差ない。
「ろ・・・六ちゃん。昨日ぶりね。」
「そ、そうであるな。セア殿。」
電話の時は、堂々としていた師匠も、本人を目の前にすると、
緊張しているのが、横に座ってる俺にも伝わってくる。
さてさて、どうなるのか、俺にも未知数な展開だ。
「私、昨日言った通り、六ちゃんの事が好きなの。
六ちゃんは・・・その・・・今まで私と居て、迷惑だった?」
「あ、いや、その・・・別に拙者は・・・」
セアの真っ直ぐな気持ちに、師匠も邪険に扱えず、タジタジになっていた。
こんな師匠が見れるなんて、物凄く貴重かもしれない。
が、今後、この事で、からかったら、軽く殺されるだろうが。
「しかしだな、セア殿。貴女はまだまだ若い。何も、拙者でなくとも、
セア殿にはセア殿に相応しい御仁が、必ず現れると思うのだ。
拙者は、セア殿の母上よりも、年上だぞ?こんな古びた本なんかよりも・・・」
「そんなの関係ない!!!」
師匠の言葉を遮り、セアは涙目になりながら叫んだ。
何かの恋愛ドラマでも見ているかのような展開に、俺は、この場に、
トワが居たら、さぞがし喜んだのではないかと、思った。
と言うか・・・これは俺も付き合う必要があるのだろうか?
師匠は、本当にどうしたらいいのか、困っている様子だ。
そんな師匠を見て、キュアートが深い溜息をつく。
「はぁーだから、セアには、言ったのよね。お付き合いするのは、
早いんじゃないの?って。」
「お付き合いって、某はまだ付き合うとか、そんな話してないぞ?!」
「それはわかってるわよ。でもね、六?うちの娘は本当の本気で、
貴方に惚れてるらしいのよ。
私だって、六の迷惑になると思ったから、駄目よって何度も怒って、
説得したんだけどね・・・」
「うぬ・・・お主の言うことも聞かないほどでは、どうにもならないのではないのか?」
「だから、今から、両者で話し合って、決めて頂戴な♪」
「なんと?!」
キュアートは、そう言うと、すぐにセアを呼び寄せ、俺達が座っている、
テーブルの向かい側に、師匠と対面する形で座った。
「2冊だけだと、今後の時に、言った言わないの口論になる恐れがあるから、
私と十二も同席するけど、いいわよね?」
「え?俺も付き合うのかよ?」
「そうだな。頼む、十二お前も、拙者に付き合ってくれ・・・
女に囲まれた話し合いに自分だけでは、辛すぎる・・・」
師匠は、最後の言葉は、俺に聞こえるだけに、小言で言った。
そこには、俺も同意する。しかも、相手がキュアートとセアでは。
にしても、こうして改めて並んで座ると、親と娘と言うよりは、姉妹の様だ。
これなら、人間相手であれば、余裕で騙せるだろう。
「ほら!セア!ちゃんしなさい!」
キュアートは娘のセアを肘で突く。当のセアは恥ずかしそうに、
もじもじとしている。
こういう姿は、あの頃の子供の時と大差ない。
「ろ・・・六ちゃん。昨日ぶりね。」
「そ、そうであるな。セア殿。」
電話の時は、堂々としていた師匠も、本人を目の前にすると、
緊張しているのが、横に座ってる俺にも伝わってくる。
さてさて、どうなるのか、俺にも未知数な展開だ。
「私、昨日言った通り、六ちゃんの事が好きなの。
六ちゃんは・・・その・・・今まで私と居て、迷惑だった?」
「あ、いや、その・・・別に拙者は・・・」
セアの真っ直ぐな気持ちに、師匠も邪険に扱えず、タジタジになっていた。
こんな師匠が見れるなんて、物凄く貴重かもしれない。
が、今後、この事で、からかったら、軽く殺されるだろうが。
「しかしだな、セア殿。貴女はまだまだ若い。何も、拙者でなくとも、
セア殿にはセア殿に相応しい御仁が、必ず現れると思うのだ。
拙者は、セア殿の母上よりも、年上だぞ?こんな古びた本なんかよりも・・・」
「そんなの関係ない!!!」
師匠の言葉を遮り、セアは涙目になりながら叫んだ。
何かの恋愛ドラマでも見ているかのような展開に、俺は、この場に、
トワが居たら、さぞがし喜んだのではないかと、思った。
と言うか・・・これは俺も付き合う必要があるのだろうか?