第2章「共同戦線」
俺達は出航時間になり、船に乗り込み、島には3、40分後に着いた。
島の周りは一面の海で、天気が良いのもあり、本当に綺麗な景色だった。
海は、キラキラと太陽の光で輝いている。
トワがこの場に居たら、さぞ喜んだだろうなーと俺は思った。
いつか、本喰人同士の争いが落ち着いたら、トワに海を
見せてやるのもいいかもしれない。
トワには、まだ経験させてない事も多いからな。
俺は、そんな事を考えながらも、辺りを警戒しつつ、二四達と一緒に船を降りて、
島の一番の観光場所でもある、神社に向かうことにしようとしたが、
まだ船から降りた人間が多いのもあり、俺達は観光客の人間達と
距離をとる為に、最後に向かう事にした。船が去り、人もいなくなった船乗り場のとこで、
俺達はどうするか話し合った。
「3冊で、まとまって行動せずに、俺は俺、お前達はお前達で、
最初様子を見た方がいいかもしれないな。」
「二手に分かれると言う事ですか?」
「なら、僕達も分かれて、三手にしたら?」
「いや、6冊目が、もし俺達を襲う気なら、3冊バラバラは良くないと俺は思う。
お前達は2冊で行動しろ。それで、もし俺に何かあったら、俺の事は見捨てて、
どうにかして逃げろ。出来るな?」
「12冊目を置いて逃げるなんて・・・出来ないです!」
「そうだよ!僕らの恩人を置いて逃げれるわけないよ!」
「お前達・・・」
俺は、二四達の熱い視線に、素直に嬉しさを感じた。
2冊目に対する、共同戦線から出来上がった、俺達の絆は、
今まさに固まっているのだと感じた。
だからこそ、この2冊を、ここで無駄に死なせるわけにはいない。
「安心しろ!お前達より、倍は俺は生きてるんだぞ。そんな、
簡単に死にはしないさ。それに、俺は6冊目と認識がある。
6冊目が、余程、性格が変わってなければ、いきなり喰われることもないはずだ。
それに、お前達より、俺の方が逃げ出す方法も多いだろうしな。」
俺は、不敵に笑って、二四達を安心させた。
二四もゴートンも、そんな俺を見て、少し不安そうだった顔が、
無くなる。
「そうですね。十二先輩は、私達の師匠ですから。そんな簡単にやられるわけがない。」
「だね!僕達の初めての師匠が、そんな弱いわけないよね!」
「おい、ゴートン!その言い方はないだろう!」
俺がツッコむと、俺達は笑い合った。
どうにか、6冊目を上手く巻いて、キュアートの娘のセアだけを
助け出せれば、この件は片が付くはずだ。
俺が、6冊目の相手を、二四達はセアを探し、助け出せるようにしようと、この後の話で決めた。
そして、この島の神社へと早速、向かう。
こんな事で来てるのでなければ、この島の自然は、とても美しいものなのにな・・・
と、俺は少し残念に思った。
6冊目と修行をした日々を思い出す。6冊目は自然が好きな本だった。
そんな6冊目が、もし2のような奴に変わっていたら、どうしようと不安な気持ちが強くなる。
その時は、キュアートとも、戦いで協力して貰わなければならないかもしれない。
俺は、俺なりの決意を固め、神社への道を進んだ。
島の周りは一面の海で、天気が良いのもあり、本当に綺麗な景色だった。
海は、キラキラと太陽の光で輝いている。
トワがこの場に居たら、さぞ喜んだだろうなーと俺は思った。
いつか、本喰人同士の争いが落ち着いたら、トワに海を
見せてやるのもいいかもしれない。
トワには、まだ経験させてない事も多いからな。
俺は、そんな事を考えながらも、辺りを警戒しつつ、二四達と一緒に船を降りて、
島の一番の観光場所でもある、神社に向かうことにしようとしたが、
まだ船から降りた人間が多いのもあり、俺達は観光客の人間達と
距離をとる為に、最後に向かう事にした。船が去り、人もいなくなった船乗り場のとこで、
俺達はどうするか話し合った。
「3冊で、まとまって行動せずに、俺は俺、お前達はお前達で、
最初様子を見た方がいいかもしれないな。」
「二手に分かれると言う事ですか?」
「なら、僕達も分かれて、三手にしたら?」
「いや、6冊目が、もし俺達を襲う気なら、3冊バラバラは良くないと俺は思う。
お前達は2冊で行動しろ。それで、もし俺に何かあったら、俺の事は見捨てて、
どうにかして逃げろ。出来るな?」
「12冊目を置いて逃げるなんて・・・出来ないです!」
「そうだよ!僕らの恩人を置いて逃げれるわけないよ!」
「お前達・・・」
俺は、二四達の熱い視線に、素直に嬉しさを感じた。
2冊目に対する、共同戦線から出来上がった、俺達の絆は、
今まさに固まっているのだと感じた。
だからこそ、この2冊を、ここで無駄に死なせるわけにはいない。
「安心しろ!お前達より、倍は俺は生きてるんだぞ。そんな、
簡単に死にはしないさ。それに、俺は6冊目と認識がある。
6冊目が、余程、性格が変わってなければ、いきなり喰われることもないはずだ。
それに、お前達より、俺の方が逃げ出す方法も多いだろうしな。」
俺は、不敵に笑って、二四達を安心させた。
二四もゴートンも、そんな俺を見て、少し不安そうだった顔が、
無くなる。
「そうですね。十二先輩は、私達の師匠ですから。そんな簡単にやられるわけがない。」
「だね!僕達の初めての師匠が、そんな弱いわけないよね!」
「おい、ゴートン!その言い方はないだろう!」
俺がツッコむと、俺達は笑い合った。
どうにか、6冊目を上手く巻いて、キュアートの娘のセアだけを
助け出せれば、この件は片が付くはずだ。
俺が、6冊目の相手を、二四達はセアを探し、助け出せるようにしようと、この後の話で決めた。
そして、この島の神社へと早速、向かう。
こんな事で来てるのでなければ、この島の自然は、とても美しいものなのにな・・・
と、俺は少し残念に思った。
6冊目と修行をした日々を思い出す。6冊目は自然が好きな本だった。
そんな6冊目が、もし2のような奴に変わっていたら、どうしようと不安な気持ちが強くなる。
その時は、キュアートとも、戦いで協力して貰わなければならないかもしれない。
俺は、俺なりの決意を固め、神社への道を進んだ。