第2章「共同戦線」
「あの調子じゃ、しばらくは普通に戻らないな・・・」
約100万の価値がある恋愛本を食べたトワは、今までに
食べたことがない極上の味に魂が抜けていた。
きっと脳内はお花畑状態だろう。一種の飛んでる状態だ。
あんな状態では、変に動かすのさえ、怖い。
「あらあら♪トワちゃんには、流石に大人の味過ぎたかしら?」
9冊目は悪びれた様子もなく、笑っている。後で、連れて
帰る俺の身にもなってくれ。
「さぁ、食事も済んだことだし、私達の話をしましょうか?」
「そうだな。それが一番の目的だしな。」
9冊目は、子供達を別の部屋に行かせ、トワはそっとそのままにし、
俺達は別の部屋の小さめの部屋に移動した。
「先に十二の話から聞こうかしら?」
9冊目は、先ほどの陽気な感じは一切なく、真面目な顔で俺に言ってくる。
9冊目の久しぶりの本気モードに、俺も気が引き締まる。
俺は一番先に言いたい事を言った。
「18冊目は俺がつい最近倒した。殺しまではしてない。
あいつの身体の中には36冊目の身体の一部が残ってたよ。
だから、俺が無事に取り返した。」
「そう・・・。最初に十二の顔を見た時に、そんな感じがしたわ。」
9冊目は目を閉じて、感慨深げに聞いてくれた。
36冊目が18に殺され、俺の目の前で喰べられた時、それがトラウマになり、
長年苦しんだ俺を助けてくれただけの事はあり、9冊目もこの件では、
他人事ではないように思っていてくれたようだ。
俺も、助けて貰った9冊目には、いつか報告しなければと思っていた。
「やっと、十二の長かった復讐も無事に果せたのね。18冊目には、悪いけど、
これで良かったと思うわ。18冊目が今も元気でいたら、
きっと私の子達も危なかったでしょうしね。」
「ああ、間違いなく、出遭っていたら危険だったと思うよ。
あいつの、あの最低最悪な性格は直ってなかったからね。」
「そう・・・」
「しかも、あいつは2の奴と組んでたんだ。けど、2には、
ただの使い捨て駒扱いされただけみたいだけどな。」
「2冊目は、本当に相変わらずの性格のようね。」
「それに、24冊目や、50冊目も、どうにかしようと考えていた節があるんだ。」
「あら?24冊目と50冊目も日本にいるの?」
「ああ、今は俺と仲間と言うか、その、まぁ、一緒に活動してる。」
「そうだったの。それじゃ、私が日本に離れる前に、
24冊目と50冊目にも会いたいわ。今度、会わせてくれる?」
「もちろん!あいつらも、9冊目に逢えたら、凄く喜ぶと思うよ!」
俺は笑顔で、9冊目に言った。9冊目も少しだけ笑う。
「十二は、昔から他の本に好かれる本だったわね。」
「そうか?」
「そうよ。だから18冊目が凄く嫉妬したのよ。
自分にはない、貴方のカリスマ性みたいなのにね。」
「そんな事、俺に言われてもな・・・」
9冊目から、そう言われて、俺は困る。そんな自覚は俺には、全くないからだ。
勝手に嫉妬されても、こちらとしても、どうにも出来ないではないか。
それに、それがあるからと言って、18のした事を俺は絶対に
許せはしないのだから。
約100万の価値がある恋愛本を食べたトワは、今までに
食べたことがない極上の味に魂が抜けていた。
きっと脳内はお花畑状態だろう。一種の飛んでる状態だ。
あんな状態では、変に動かすのさえ、怖い。
「あらあら♪トワちゃんには、流石に大人の味過ぎたかしら?」
9冊目は悪びれた様子もなく、笑っている。後で、連れて
帰る俺の身にもなってくれ。
「さぁ、食事も済んだことだし、私達の話をしましょうか?」
「そうだな。それが一番の目的だしな。」
9冊目は、子供達を別の部屋に行かせ、トワはそっとそのままにし、
俺達は別の部屋の小さめの部屋に移動した。
「先に十二の話から聞こうかしら?」
9冊目は、先ほどの陽気な感じは一切なく、真面目な顔で俺に言ってくる。
9冊目の久しぶりの本気モードに、俺も気が引き締まる。
俺は一番先に言いたい事を言った。
「18冊目は俺がつい最近倒した。殺しまではしてない。
あいつの身体の中には36冊目の身体の一部が残ってたよ。
だから、俺が無事に取り返した。」
「そう・・・。最初に十二の顔を見た時に、そんな感じがしたわ。」
9冊目は目を閉じて、感慨深げに聞いてくれた。
36冊目が18に殺され、俺の目の前で喰べられた時、それがトラウマになり、
長年苦しんだ俺を助けてくれただけの事はあり、9冊目もこの件では、
他人事ではないように思っていてくれたようだ。
俺も、助けて貰った9冊目には、いつか報告しなければと思っていた。
「やっと、十二の長かった復讐も無事に果せたのね。18冊目には、悪いけど、
これで良かったと思うわ。18冊目が今も元気でいたら、
きっと私の子達も危なかったでしょうしね。」
「ああ、間違いなく、出遭っていたら危険だったと思うよ。
あいつの、あの最低最悪な性格は直ってなかったからね。」
「そう・・・」
「しかも、あいつは2の奴と組んでたんだ。けど、2には、
ただの使い捨て駒扱いされただけみたいだけどな。」
「2冊目は、本当に相変わらずの性格のようね。」
「それに、24冊目や、50冊目も、どうにかしようと考えていた節があるんだ。」
「あら?24冊目と50冊目も日本にいるの?」
「ああ、今は俺と仲間と言うか、その、まぁ、一緒に活動してる。」
「そうだったの。それじゃ、私が日本に離れる前に、
24冊目と50冊目にも会いたいわ。今度、会わせてくれる?」
「もちろん!あいつらも、9冊目に逢えたら、凄く喜ぶと思うよ!」
俺は笑顔で、9冊目に言った。9冊目も少しだけ笑う。
「十二は、昔から他の本に好かれる本だったわね。」
「そうか?」
「そうよ。だから18冊目が凄く嫉妬したのよ。
自分にはない、貴方のカリスマ性みたいなのにね。」
「そんな事、俺に言われてもな・・・」
9冊目から、そう言われて、俺は困る。そんな自覚は俺には、全くないからだ。
勝手に嫉妬されても、こちらとしても、どうにも出来ないではないか。
それに、それがあるからと言って、18のした事を俺は絶対に
許せはしないのだから。