第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「サキがそこまで断言するからには、もしかしてサキの祖父は、
生前に本喰人に会ったことがあるってこと?」
「そうじゃないかなぁ?じゃないと、いくらおじいちゃんが、
不可思議な話が好きな人だったと言え、
私に言い聞かせるように言わなかったと思うんだよね。」
「ご自身が会ったことあるからこそ、サキに教えたってことか。」
「そう。だからこそ、私は十に本喰人だって知らされた時だって、平然としてたでしょ?」
「してた。こっちが正直驚いたくらいだったからね。
あんまりにもあっさりと信じるからさ。」
その時の事を思い出して、自分もサキも互いにクスクスと笑った。
「あの時はサキに嫌われる覚悟で言ったんだよ?
これで自分の恋愛は終わるんだって・・・
もう失恋確定した気持ちでいて、この先、二度と誰も愛することはないかもしれないって、
深刻に考えてからの告白だったのにさ。」
「あら?あの時の十はそんな気持ちだったの?」
「うん。」
「もう・・・馬鹿なんだからぁ・・・」
ベッドで座っていた自分とサキ。
そんな会話をしながらも、サキが自分の頬にキスしてきた。
自分は顔が熱くなるのを感じて、サキの顔を見た。
サキは優しい笑顔で自分を見つめてくれている。
「私を甘く見ないでよね?
他の女の子ならドン引きしたかもしれないけど、
私はおじいちゃんの影響もあって、ちょっとやそっとの事で、
驚いたりして、嫌いになったりなんかしないんだから!」
「あはは。その通りだったね。サキ・・・」
「ん・・・」
自分もサキの言動が愛おしく感じて、サキにキスしていた。
もちろん自分は口の方に。
サキは恥ずかしそうにしてはいたけど、素直に受け入れてくれた。
「ねぇ・・・十?」
「ん?何?」
「もしも・・・もしもだよ?」
「うん。もしも?」
「本喰人同士で何かヤバいことがあって、どうにもならない状況になった時にさ、
その際は絶対に私には隠し事しないで、全部話ししてね?」
「サキ・・・」
「わかった?私には隠し事しないで・・・お願い・・・」
「わかったよ。自分はサキには隠し事しないよ。」
サキは震えながら自分にしがみついて、泣きながら訴えてきた。
自分はサキを安心させる為にしっかり抱きしめて、サキの願う通りにすると恋人に誓った。
自分はいつも通りに平然としていたつもりだったが、
サキには何か感じてしまうものがあったのかもしれない。
自分はサキの前では不器用になってしまうようだ。
1冊目と3冊目に任された仕事は淡々とこなせてるはずなのに。
サキの前では、少しでも不安定な自分に気づかれてしまうみたいだ。
やっぱりこんな愛しい存在を自分は手放すことは出来ない。
何があっても自分はサキを守ろう。
その為には2冊目の計画は絶対に阻止しなければと、自分は改めて思った。
生前に本喰人に会ったことがあるってこと?」
「そうじゃないかなぁ?じゃないと、いくらおじいちゃんが、
不可思議な話が好きな人だったと言え、
私に言い聞かせるように言わなかったと思うんだよね。」
「ご自身が会ったことあるからこそ、サキに教えたってことか。」
「そう。だからこそ、私は十に本喰人だって知らされた時だって、平然としてたでしょ?」
「してた。こっちが正直驚いたくらいだったからね。
あんまりにもあっさりと信じるからさ。」
その時の事を思い出して、自分もサキも互いにクスクスと笑った。
「あの時はサキに嫌われる覚悟で言ったんだよ?
これで自分の恋愛は終わるんだって・・・
もう失恋確定した気持ちでいて、この先、二度と誰も愛することはないかもしれないって、
深刻に考えてからの告白だったのにさ。」
「あら?あの時の十はそんな気持ちだったの?」
「うん。」
「もう・・・馬鹿なんだからぁ・・・」
ベッドで座っていた自分とサキ。
そんな会話をしながらも、サキが自分の頬にキスしてきた。
自分は顔が熱くなるのを感じて、サキの顔を見た。
サキは優しい笑顔で自分を見つめてくれている。
「私を甘く見ないでよね?
他の女の子ならドン引きしたかもしれないけど、
私はおじいちゃんの影響もあって、ちょっとやそっとの事で、
驚いたりして、嫌いになったりなんかしないんだから!」
「あはは。その通りだったね。サキ・・・」
「ん・・・」
自分もサキの言動が愛おしく感じて、サキにキスしていた。
もちろん自分は口の方に。
サキは恥ずかしそうにしてはいたけど、素直に受け入れてくれた。
「ねぇ・・・十?」
「ん?何?」
「もしも・・・もしもだよ?」
「うん。もしも?」
「本喰人同士で何かヤバいことがあって、どうにもならない状況になった時にさ、
その際は絶対に私には隠し事しないで、全部話ししてね?」
「サキ・・・」
「わかった?私には隠し事しないで・・・お願い・・・」
「わかったよ。自分はサキには隠し事しないよ。」
サキは震えながら自分にしがみついて、泣きながら訴えてきた。
自分はサキを安心させる為にしっかり抱きしめて、サキの願う通りにすると恋人に誓った。
自分はいつも通りに平然としていたつもりだったが、
サキには何か感じてしまうものがあったのかもしれない。
自分はサキの前では不器用になってしまうようだ。
1冊目と3冊目に任された仕事は淡々とこなせてるはずなのに。
サキの前では、少しでも不安定な自分に気づかれてしまうみたいだ。
やっぱりこんな愛しい存在を自分は手放すことは出来ない。
何があっても自分はサキを守ろう。
その為には2冊目の計画は絶対に阻止しなければと、自分は改めて思った。