第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「無知とは実に恐ろしいものだねぇ。ゼクス。
私だったらどんなことがあっても、ツヴァイから盗もうなんて・・・
死んでも思わないけどねぇ。」
「仕方があるまい。フィーア。7冊目にしても、9冊目にしても、
ツヴァイの事は全然知らないだろうからな。
ただ噂で聞いている程しか知らないのであれば、
本当は大した相手ではないのでは?と慢心してしまったのだろう。
そこまで言うほど怖い相手でもないとな。」
「ま、それがあいつらの最大の過ちになるんだろうけどね。
可哀想に。あんなに怒ったツヴァイを見たのは久しぶりだ。
かなり痛い目を見させられるだろうねぇ。」
「どうにも出来まい。当人達がやってしまった事だからな。
いくら無知だったとは言えな。これもあいつらからしたら勉強になるであろう。」
拙者はそうフィーアと話した後で、ツヴァイと共に7冊目達がいるアメリカに向かった。
ツヴァイはすぐに9冊目の眷属の1冊を易々と懐柔し、自分のスパイにした。
そして笑いながら拙者に7冊目達の行動を話して来る。
「7冊目だけはとんだ曲者かもしれないな。」
「と言うと?」
「9冊目と仲間の振りをしておいて、私に接触してきたよ。
9冊目を差し出すから、今回のことは許して欲しいとね。」
「なんと・・・男の癖になんて卑怯な・・・」
「ふふふ。ゼクスの最も嫌いなタイプの男かもな。7冊目は。」
「して、ツヴァイはどうするつもりなのだ?」
「どうするもないさ。7冊目がどう言おうが許す気はない。
それは9冊目にしても同じだ。」
「9冊目はいい様に7冊目に利用されてしまったと言う事か・・・」
「信用した相手が悪かったな。そもそも7冊目とアメリカなんかに来なければ、
今回は死なずに済んだかもしれないがな。」
「過去に余も注意したことはある。
3冊目達から離れたら、その後は命の保証はないとな。」
「何?そうだったのか?なら、ゼクスの忠告は無駄に終わったようだな。」
「そのようだ・・・それで計画の方は?」
「7冊目達の計画は大したことはない。
9冊目の眷属の1冊を私の部下にしてやると言ってやった。
そしたら、ベラベラと自分の知っている限りの情報を私に提供してくれたよ。
9冊目は自分の眷属達を大事にしてなかったようだ。」
「そこまで愚かだったのか・・・9冊目。」
拙者はツヴァイと話して、更に絶望的な気持ちになった。
こうも愚かに育ってしまったのなら、救いようがないと考えてしまったのだ。
ならいっそ・・・本の姿に戻してやるべきかもしれないと。
しかし、拙者は過去のノウェムに会って、そこまでは思い止まることになった。
私だったらどんなことがあっても、ツヴァイから盗もうなんて・・・
死んでも思わないけどねぇ。」
「仕方があるまい。フィーア。7冊目にしても、9冊目にしても、
ツヴァイの事は全然知らないだろうからな。
ただ噂で聞いている程しか知らないのであれば、
本当は大した相手ではないのでは?と慢心してしまったのだろう。
そこまで言うほど怖い相手でもないとな。」
「ま、それがあいつらの最大の過ちになるんだろうけどね。
可哀想に。あんなに怒ったツヴァイを見たのは久しぶりだ。
かなり痛い目を見させられるだろうねぇ。」
「どうにも出来まい。当人達がやってしまった事だからな。
いくら無知だったとは言えな。これもあいつらからしたら勉強になるであろう。」
拙者はそうフィーアと話した後で、ツヴァイと共に7冊目達がいるアメリカに向かった。
ツヴァイはすぐに9冊目の眷属の1冊を易々と懐柔し、自分のスパイにした。
そして笑いながら拙者に7冊目達の行動を話して来る。
「7冊目だけはとんだ曲者かもしれないな。」
「と言うと?」
「9冊目と仲間の振りをしておいて、私に接触してきたよ。
9冊目を差し出すから、今回のことは許して欲しいとね。」
「なんと・・・男の癖になんて卑怯な・・・」
「ふふふ。ゼクスの最も嫌いなタイプの男かもな。7冊目は。」
「して、ツヴァイはどうするつもりなのだ?」
「どうするもないさ。7冊目がどう言おうが許す気はない。
それは9冊目にしても同じだ。」
「9冊目はいい様に7冊目に利用されてしまったと言う事か・・・」
「信用した相手が悪かったな。そもそも7冊目とアメリカなんかに来なければ、
今回は死なずに済んだかもしれないがな。」
「過去に余も注意したことはある。
3冊目達から離れたら、その後は命の保証はないとな。」
「何?そうだったのか?なら、ゼクスの忠告は無駄に終わったようだな。」
「そのようだ・・・それで計画の方は?」
「7冊目達の計画は大したことはない。
9冊目の眷属の1冊を私の部下にしてやると言ってやった。
そしたら、ベラベラと自分の知っている限りの情報を私に提供してくれたよ。
9冊目は自分の眷属達を大事にしてなかったようだ。」
「そこまで愚かだったのか・・・9冊目。」
拙者はツヴァイと話して、更に絶望的な気持ちになった。
こうも愚かに育ってしまったのなら、救いようがないと考えてしまったのだ。
ならいっそ・・・本の姿に戻してやるべきかもしれないと。
しかし、拙者は過去のノウェムに会って、そこまでは思い止まることになった。