第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「なーんだ。喧嘩にならなかったのかよーつまんねぇー」
ツヴァイとの会話を終えると、横から野次馬の声がした。
過去のツヴェルフと呼ばれてた頃の12冊目だった。
「そんなに残念だったのか?ツヴェルフ?私とゼクスが喧嘩にならなくて?」
「そりゃー1度は見てみたいだろ?ツヴァイとゼクスの本気の喧嘩だぜ?
どっちが勝つのか俺にも予想出来ないぜ!!」
「何を馬鹿なことを。
だったら余が今からお前と戦ってやってもいいぞ?ツヴェルフ。」
「あー今はいいや。今のゼクスと戦ったら、俺のことを本気で殺そうとして来るだろ?
そんな顔してるからな。」
「察しがいいなツヴェルフ?なら余計なことは言わないことだ。」
「ちぇ。また何でもお見通しかよ。ツヴァイ。
あーあーつまんねぇー俺は外に行ってくるわ。」
ツヴェルフはつまらなさそうな顔をしながら、部屋を出て行った。
「ふっ。あんなとこは、まだ無邪気な子供だな。ツヴェルフは。」
「ツヴァイも大概ツヴェルフには甘いのではないか?」
「気持ち悪い事を言うなゼクス。甘やかすなどするものか。
今後は私達の仲間として1冊目達と本格的に、
戦えるようになって貰わないと困るのだからな。」
「確かにそうであるが。」
拙者とツヴァイはツヴェルフに呆れつつも、
お互いに手のかかる弟だから仕方がないかと言った感じで、
この場での会話は終わった。
それにしても、あんな風に言いながらもツヴェルフも内心では、
心配していたのではないかと拙者は今ならそう思う。
拙者とツヴァイが仲違いして、この同盟が無くなれば、
ツヴェルフにしたって良い事はあるまい。
あいつだって、なんだかんだと拠り所にして場所を失いたくないはずだ。
拙者だってそれは同じだ。
なのに、今回はあの9冊目を助けてしまった・・・
助けたと言われてしまうが、拙者的にはそこまで手厚く助けたつもりはない。
最後の最後に命だけは見逃しただけだ。9冊目のあの眷属に免じて。
「9冊目は未熟だったかもしれないが、眷属のあやつだけは見所のある奴だった。
あやつにで出会わなければ、余も躊躇いなく、あの時9冊目を殺していただろうな。」
拙者はそうなった経緯を思い出そうとしていた。
あれは7冊目と9冊目がアメリカに行って数年後に、
ツヴァイの使いを邪魔したと連絡が来た時のこと。
実に情けない計画で、ツヴァイが集めた「禁断の本」を、
あの2冊達が横取りしようとしていた。
もちろんこれにはツヴァイも珍しく怒りを露わする。
アメリカでの「禁断の本」集めは、あのツヴァイでも思いのほか骨の折れる作業だったようで、
それを予期もしてなかった相手が、更に馬鹿にしたような幼稚な作戦で、
喧嘩を売ってくるような真似をしたのだから、余計にツヴァイが激怒したのだ。
「ふざけた真似をしてくれる。
この私から奪おうと言うのだからな。誰に喧嘩を売ったのか、
徹底的に知らしめる必要があるな。
他の奴らへの牽制になるくらいにな?」
とツヴァイは拙者達に言うくらいであった。
拙者の横では4冊目ことフィーアが少し震えていた覚えがある。
ツヴァイとの会話を終えると、横から野次馬の声がした。
過去のツヴェルフと呼ばれてた頃の12冊目だった。
「そんなに残念だったのか?ツヴェルフ?私とゼクスが喧嘩にならなくて?」
「そりゃー1度は見てみたいだろ?ツヴァイとゼクスの本気の喧嘩だぜ?
どっちが勝つのか俺にも予想出来ないぜ!!」
「何を馬鹿なことを。
だったら余が今からお前と戦ってやってもいいぞ?ツヴェルフ。」
「あー今はいいや。今のゼクスと戦ったら、俺のことを本気で殺そうとして来るだろ?
そんな顔してるからな。」
「察しがいいなツヴェルフ?なら余計なことは言わないことだ。」
「ちぇ。また何でもお見通しかよ。ツヴァイ。
あーあーつまんねぇー俺は外に行ってくるわ。」
ツヴェルフはつまらなさそうな顔をしながら、部屋を出て行った。
「ふっ。あんなとこは、まだ無邪気な子供だな。ツヴェルフは。」
「ツヴァイも大概ツヴェルフには甘いのではないか?」
「気持ち悪い事を言うなゼクス。甘やかすなどするものか。
今後は私達の仲間として1冊目達と本格的に、
戦えるようになって貰わないと困るのだからな。」
「確かにそうであるが。」
拙者とツヴァイはツヴェルフに呆れつつも、
お互いに手のかかる弟だから仕方がないかと言った感じで、
この場での会話は終わった。
それにしても、あんな風に言いながらもツヴェルフも内心では、
心配していたのではないかと拙者は今ならそう思う。
拙者とツヴァイが仲違いして、この同盟が無くなれば、
ツヴェルフにしたって良い事はあるまい。
あいつだって、なんだかんだと拠り所にして場所を失いたくないはずだ。
拙者だってそれは同じだ。
なのに、今回はあの9冊目を助けてしまった・・・
助けたと言われてしまうが、拙者的にはそこまで手厚く助けたつもりはない。
最後の最後に命だけは見逃しただけだ。9冊目のあの眷属に免じて。
「9冊目は未熟だったかもしれないが、眷属のあやつだけは見所のある奴だった。
あやつにで出会わなければ、余も躊躇いなく、あの時9冊目を殺していただろうな。」
拙者はそうなった経緯を思い出そうとしていた。
あれは7冊目と9冊目がアメリカに行って数年後に、
ツヴァイの使いを邪魔したと連絡が来た時のこと。
実に情けない計画で、ツヴァイが集めた「禁断の本」を、
あの2冊達が横取りしようとしていた。
もちろんこれにはツヴァイも珍しく怒りを露わする。
アメリカでの「禁断の本」集めは、あのツヴァイでも思いのほか骨の折れる作業だったようで、
それを予期もしてなかった相手が、更に馬鹿にしたような幼稚な作戦で、
喧嘩を売ってくるような真似をしたのだから、余計にツヴァイが激怒したのだ。
「ふざけた真似をしてくれる。
この私から奪おうと言うのだからな。誰に喧嘩を売ったのか、
徹底的に知らしめる必要があるな。
他の奴らへの牽制になるくらいにな?」
とツヴァイは拙者達に言うくらいであった。
拙者の横では4冊目ことフィーアが少し震えていた覚えがある。