第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「うーーーーん・・・・・」
俺は唸りながら、並べた写真をあっちこっちと見比べる。
そしてある場所でこいつの姿が多く撮られていることに
俺は気づいた。
「ここは教会か?それにここも別の教会だ。
それからここも教会関係の建物だったよな?」
俺の今回のターゲットは教会に関係する本喰人なのか?
それを俺にわからせる為に教会関係の場所でわざと撮られた?
「ん?時計の数字・・・まさか?!」
俺は時計が目立つように撮られた1枚の写真を見て、
その数字にピンと来た。
そして他にも時計とこいつが一緒に写ってる写真が他にもないか探してみる。
「あった・・・これもそうだ・・・やっぱりこいつは・・・」
時計の数字にも意味を持たせているようだな。
だとすると、教会とこの数字の意味を合わせると・・・
「親父の周りを嗅ぎ回っているのは、5冊目と仲が良いとされる、
あの11冊目ってことになるな・・・」
俺はしつこいくらいに、もう一度写真を確認してみた。
やっぱり写真の半分以上は教会で撮られているし、
時計の時間もどれも午前か午後の11時を示していた。
「随分と手の込んだをして、親父に自分の存在をアピールしたもんだ。
にしても、11冊目ってこんなことする奴なのか?
5冊目と仲がいいのは聞いてるけど、
俺のイメージでは11冊目もギリギリまでは、
大人しくしているタイプだと思ってたんだけどなぁ。」
過去に親父が言うには、本喰人同士が戦うことになった時、
5冊目も11冊目も最後の最後まで、
表舞台には出てこないだろうと俺に言ってたことがある。
そんな11冊目が、今一番緊張状態にある俺達の前に姿を、
現したかもしれないのだ。
「とりあえず、わかったことはすぐにアテネにも報告しとくか。」
俺はアテネに電話して、写真を見てわかったことを報告した。
アテネも俺と電話しながら、写真を確認していく。
「確かにハーフの言う通り、わざとらしく教会と時計の数字が、
11にくるように映ってるわね。」
「だろ?」
「けど、だからと言って11冊目本人とは限らないわ。」
「まだこの状態じゃな。
もしかしたら11冊目の眷属かもしれないし、
11冊目をハメたい他の存在かもしれない。」
「そうね。それくらいことは慎重に動いた方がいいと思うわ。」
アテネは電話の向こうからでも、何か考え込んでる様子がわかるような声だった。
きっとアテネにとっても、親父の周りを嗅ぎ回る存在は快くないに決まってる。
俺よりもずっと昔から親父の側に居て、支えてきた存在だもんな。
親父のことはそれだけ愛しているに違いない。
それを本人に言うと、こちらの命の危険を感じる程に、
ブチ切れされるけどな・・・
俺は唸りながら、並べた写真をあっちこっちと見比べる。
そしてある場所でこいつの姿が多く撮られていることに
俺は気づいた。
「ここは教会か?それにここも別の教会だ。
それからここも教会関係の建物だったよな?」
俺の今回のターゲットは教会に関係する本喰人なのか?
それを俺にわからせる為に教会関係の場所でわざと撮られた?
「ん?時計の数字・・・まさか?!」
俺は時計が目立つように撮られた1枚の写真を見て、
その数字にピンと来た。
そして他にも時計とこいつが一緒に写ってる写真が他にもないか探してみる。
「あった・・・これもそうだ・・・やっぱりこいつは・・・」
時計の数字にも意味を持たせているようだな。
だとすると、教会とこの数字の意味を合わせると・・・
「親父の周りを嗅ぎ回っているのは、5冊目と仲が良いとされる、
あの11冊目ってことになるな・・・」
俺はしつこいくらいに、もう一度写真を確認してみた。
やっぱり写真の半分以上は教会で撮られているし、
時計の時間もどれも午前か午後の11時を示していた。
「随分と手の込んだをして、親父に自分の存在をアピールしたもんだ。
にしても、11冊目ってこんなことする奴なのか?
5冊目と仲がいいのは聞いてるけど、
俺のイメージでは11冊目もギリギリまでは、
大人しくしているタイプだと思ってたんだけどなぁ。」
過去に親父が言うには、本喰人同士が戦うことになった時、
5冊目も11冊目も最後の最後まで、
表舞台には出てこないだろうと俺に言ってたことがある。
そんな11冊目が、今一番緊張状態にある俺達の前に姿を、
現したかもしれないのだ。
「とりあえず、わかったことはすぐにアテネにも報告しとくか。」
俺はアテネに電話して、写真を見てわかったことを報告した。
アテネも俺と電話しながら、写真を確認していく。
「確かにハーフの言う通り、わざとらしく教会と時計の数字が、
11にくるように映ってるわね。」
「だろ?」
「けど、だからと言って11冊目本人とは限らないわ。」
「まだこの状態じゃな。
もしかしたら11冊目の眷属かもしれないし、
11冊目をハメたい他の存在かもしれない。」
「そうね。それくらいことは慎重に動いた方がいいと思うわ。」
アテネは電話の向こうからでも、何か考え込んでる様子がわかるような声だった。
きっとアテネにとっても、親父の周りを嗅ぎ回る存在は快くないに決まってる。
俺よりもずっと昔から親父の側に居て、支えてきた存在だもんな。
親父のことはそれだけ愛しているに違いない。
それを本人に言うと、こちらの命の危険を感じる程に、
ブチ切れされるけどな・・・