第9章「交錯しあう気持ちと確認」
ミロからの手紙を読んで、俺の気持ちは落ち着いていた。
自分でも想像している以上に、俺の心はスッキリしていたのだ。
きっとミロへの気持ちは明確に出来たからだろう。
今までは親友と曖昧にしてきたが、今後は誰に恥ずかしがることもなく、
俺はミロを愛していると言えるだろう。
トワに言う時だけは、少し勇気がいそうだが。
「ただいまー!」
「戻りました。」
「やっと帰ってこれたー疲れたー!」
俺が部屋にいると、玄関の方でトリア先生達の声が聞こえてきた。
もうそんな時間になったのかと、俺は時間を確認すると、
13時近い時間になっていた。
「おかえりなさーい♪」
トワは2階からバタバタと小走りで降りてきて、トリア先生達を向かい入れた。
俺も部屋からすぐに出て、トワの後を追った。
「おかえりなさい。」
「トワちゃんも十二もただいま。今から急いで昼食の用意しますからね!」
「はーい♪あ、私手伝いますね!!」
「あら?いいの?お掃除して貰っていたのに?」
「大丈夫です♪十二と一緒に掃除は順調に終わりましたから♪」
「トワちゃんは元気があっていいわね♪ではお願いします♪」
「はい!任せて下さい♪」
トワ掃除の疲れを見せることなくトリア先生とキッチンの方に行く。
俺は15冊目達に労いの言葉を掛けた。
「ご苦労だったな。15冊目、16冊目。」
「いえ、大したことはしてないですよ。」
「そうそう。買い物して、役所にちょっと行っただけだからさ。」
「役所に?」
16冊目の言葉に俺はつい疑問を持ってしまった。
今の時代はトリア先生も役所に行くことがあるんだな。
って当たり前か。俺も日本に居て何回か行ったことあるんだし。
人間の振りをして生きていく上には、行く用事もあるだろう。
いや過去からだって、トリア先生は行ってるはずだよな?
俺が子供だったから知らないだけで。
「俺達はリビングで待ってますが、12冊目はどうしますか?」
「俺も一緒に行くよ。」
俺は15冊達と一緒にリビングに行き、食事が出来るまで雑談をすることにした。
「そうだ。お前達に聞きたいことがあったんだ。」
「何?」
「何でしょうか?」
「お前達と一緒にいた人間の女性って、どういう経緯で一緒にいるんだ?」
「それは・・・」
「あ、すまない。気軽に話せる話じゃないよな。忘れてくれ。」
「いや、別にいいんじゃないの?ベリー?」
「ダイスもいいなら、話してもいいが・・・」
15冊目と16冊目は顔を合わせて頷いてから、俺に話してくれた。
「彼女の家族とは実は古い付き合いなんです。」
「へぇ。どれくらいだ?」
「5世代前くらいからの付き合いって言う感じかな?だよね?ベリー?」
「うん。それくらい前になると思うな。」
「おお・・・それは結構長い付き合いだな。」
そんなにも前から、こいつらはその人間の女とその家族と一緒にいるのか。
これは普通の人間の女じゃなさそうだな。
俺はそう思ったが、今は黙って15冊目達と会話を続けた。
自分でも想像している以上に、俺の心はスッキリしていたのだ。
きっとミロへの気持ちは明確に出来たからだろう。
今までは親友と曖昧にしてきたが、今後は誰に恥ずかしがることもなく、
俺はミロを愛していると言えるだろう。
トワに言う時だけは、少し勇気がいそうだが。
「ただいまー!」
「戻りました。」
「やっと帰ってこれたー疲れたー!」
俺が部屋にいると、玄関の方でトリア先生達の声が聞こえてきた。
もうそんな時間になったのかと、俺は時間を確認すると、
13時近い時間になっていた。
「おかえりなさーい♪」
トワは2階からバタバタと小走りで降りてきて、トリア先生達を向かい入れた。
俺も部屋からすぐに出て、トワの後を追った。
「おかえりなさい。」
「トワちゃんも十二もただいま。今から急いで昼食の用意しますからね!」
「はーい♪あ、私手伝いますね!!」
「あら?いいの?お掃除して貰っていたのに?」
「大丈夫です♪十二と一緒に掃除は順調に終わりましたから♪」
「トワちゃんは元気があっていいわね♪ではお願いします♪」
「はい!任せて下さい♪」
トワ掃除の疲れを見せることなくトリア先生とキッチンの方に行く。
俺は15冊目達に労いの言葉を掛けた。
「ご苦労だったな。15冊目、16冊目。」
「いえ、大したことはしてないですよ。」
「そうそう。買い物して、役所にちょっと行っただけだからさ。」
「役所に?」
16冊目の言葉に俺はつい疑問を持ってしまった。
今の時代はトリア先生も役所に行くことがあるんだな。
って当たり前か。俺も日本に居て何回か行ったことあるんだし。
人間の振りをして生きていく上には、行く用事もあるだろう。
いや過去からだって、トリア先生は行ってるはずだよな?
俺が子供だったから知らないだけで。
「俺達はリビングで待ってますが、12冊目はどうしますか?」
「俺も一緒に行くよ。」
俺は15冊達と一緒にリビングに行き、食事が出来るまで雑談をすることにした。
「そうだ。お前達に聞きたいことがあったんだ。」
「何?」
「何でしょうか?」
「お前達と一緒にいた人間の女性って、どういう経緯で一緒にいるんだ?」
「それは・・・」
「あ、すまない。気軽に話せる話じゃないよな。忘れてくれ。」
「いや、別にいいんじゃないの?ベリー?」
「ダイスもいいなら、話してもいいが・・・」
15冊目と16冊目は顔を合わせて頷いてから、俺に話してくれた。
「彼女の家族とは実は古い付き合いなんです。」
「へぇ。どれくらいだ?」
「5世代前くらいからの付き合いって言う感じかな?だよね?ベリー?」
「うん。それくらい前になると思うな。」
「おお・・・それは結構長い付き合いだな。」
そんなにも前から、こいつらはその人間の女とその家族と一緒にいるのか。
これは普通の人間の女じゃなさそうだな。
俺はそう思ったが、今は黙って15冊目達と会話を続けた。