第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「ここはどういうことなの?」
「ここは・・・多分、この事を言ってるんじゃないかな?」
「そっか!確かに12ちゃんの言う通りかも?」
「僕も後でトリア先生に確認してみるよ。36ちゃんにも後で教えるね。」
「うん!わかった♪」
何日か過ぎたあたりには、俺は36冊目とすっかり仲良くなっていた。
始めの頃はただ黙って俺の横に居た36冊目だったが、
途中から本の内容がわからないと、俺に質問してくるようになった。
最初の頃はそんな36冊目が煩わしいと思ったこともあったが、
いつからか本の内容で感想を言い合ったり、意気投合していくうちに、
俺は36冊目の気遣いに気付いてしまう。
36冊目は俺と仲良くする為に、あの時、こうして一緒に本を読もうと言ってくれたのだ。
それに気づいてから、俺は36冊目には素直になった。
36冊目の優しさのおかげで、俺はトリア先生や他の皆とも、
穏やかに過ごせるようになっていった。
トリア先生も俺のいい変化に心から喜んでいたっけか?
「今日はこのシリーズを一緒に読もうか?」
「どれどれ?世界紀行?」
「うん!世界の事が色々わかるんだよ!イラストもあるし、
これなら難しい話はないから、36ちゃんも楽しめると思うんだ。」
「えへへ♪12ちゃんは優しいね♪じゃあ、それ一緒に読もう♪」
「優しいだなんて・・・」
俺は36冊目の言葉に照れながらも、その世界紀行を36冊目と1か月近くかけて、
意見を交換しながら仲良く読んだ。
シリーズと言う事もあって、トリア先生の家にあったこの世界紀行と言う本は、
20冊以上はある本なので、読むのに時間が掛かる。
途中で13冊目も、俺達に混じり一緒に読んだりしたこともあったな。
俺はあの時の楽しい気持ちになっていた。
戻れるのなら、あの時に戻りたい。
36冊目がまだ無事だった、この楽しかった過去に・・・
「じゃーじゃー♪12ちゃん読んで読んで♪」
「えーまた僕が読むの?」
「だって、12ちゃんが読んでくれた方がわかりやすいんだもん♪」
「しょうがないなぁーもうー」
「えへへ♪お願いしますぅー♪」
36冊目はまたいつものように俺に音読してくれとせがんでくる。
仲良くなってからは、36冊目は俺に本を朗読させるのが好きになったよな。
俺の声は聞き取りやすくて好きだよ!なんて笑顔で言われて、
ドキッとさせられたこともあった。
俺は36冊目の優しい声の方が好きだったけどな。
今思うと、俺は36冊目に惚れ始めていたのかもしれない。
あの頃は子供だったから、恋愛なんて考えたこともなかったが、
でもいつからか、俺は36冊目を守りたいと思うようになったのを覚えている。
と言うのも、36冊目は何故だか知らないが、18冊目に嫌がらせされることが多かったのだ。
あの18の奴が36冊目の優しい性格に付け込んで、パシリみたいなのをさせたり、
色々と自分の仕事を押し付けていたりしていたのだ。
俺はそれが許せなくて、いつからか18冊目と対立するようになった。
トリア先生にチクって、あいつはあの苦いハーブ類の紙を食べさせられたりしたよな。
今思い出してもざまーみろと思うわ。
俺とミロの楽しい読書の時間をつぶそうとする奴を俺が、許せるわけない。
「ここは・・・多分、この事を言ってるんじゃないかな?」
「そっか!確かに12ちゃんの言う通りかも?」
「僕も後でトリア先生に確認してみるよ。36ちゃんにも後で教えるね。」
「うん!わかった♪」
何日か過ぎたあたりには、俺は36冊目とすっかり仲良くなっていた。
始めの頃はただ黙って俺の横に居た36冊目だったが、
途中から本の内容がわからないと、俺に質問してくるようになった。
最初の頃はそんな36冊目が煩わしいと思ったこともあったが、
いつからか本の内容で感想を言い合ったり、意気投合していくうちに、
俺は36冊目の気遣いに気付いてしまう。
36冊目は俺と仲良くする為に、あの時、こうして一緒に本を読もうと言ってくれたのだ。
それに気づいてから、俺は36冊目には素直になった。
36冊目の優しさのおかげで、俺はトリア先生や他の皆とも、
穏やかに過ごせるようになっていった。
トリア先生も俺のいい変化に心から喜んでいたっけか?
「今日はこのシリーズを一緒に読もうか?」
「どれどれ?世界紀行?」
「うん!世界の事が色々わかるんだよ!イラストもあるし、
これなら難しい話はないから、36ちゃんも楽しめると思うんだ。」
「えへへ♪12ちゃんは優しいね♪じゃあ、それ一緒に読もう♪」
「優しいだなんて・・・」
俺は36冊目の言葉に照れながらも、その世界紀行を36冊目と1か月近くかけて、
意見を交換しながら仲良く読んだ。
シリーズと言う事もあって、トリア先生の家にあったこの世界紀行と言う本は、
20冊以上はある本なので、読むのに時間が掛かる。
途中で13冊目も、俺達に混じり一緒に読んだりしたこともあったな。
俺はあの時の楽しい気持ちになっていた。
戻れるのなら、あの時に戻りたい。
36冊目がまだ無事だった、この楽しかった過去に・・・
「じゃーじゃー♪12ちゃん読んで読んで♪」
「えーまた僕が読むの?」
「だって、12ちゃんが読んでくれた方がわかりやすいんだもん♪」
「しょうがないなぁーもうー」
「えへへ♪お願いしますぅー♪」
36冊目はまたいつものように俺に音読してくれとせがんでくる。
仲良くなってからは、36冊目は俺に本を朗読させるのが好きになったよな。
俺の声は聞き取りやすくて好きだよ!なんて笑顔で言われて、
ドキッとさせられたこともあった。
俺は36冊目の優しい声の方が好きだったけどな。
今思うと、俺は36冊目に惚れ始めていたのかもしれない。
あの頃は子供だったから、恋愛なんて考えたこともなかったが、
でもいつからか、俺は36冊目を守りたいと思うようになったのを覚えている。
と言うのも、36冊目は何故だか知らないが、18冊目に嫌がらせされることが多かったのだ。
あの18の奴が36冊目の優しい性格に付け込んで、パシリみたいなのをさせたり、
色々と自分の仕事を押し付けていたりしていたのだ。
俺はそれが許せなくて、いつからか18冊目と対立するようになった。
トリア先生にチクって、あいつはあの苦いハーブ類の紙を食べさせられたりしたよな。
今思い出してもざまーみろと思うわ。
俺とミロの楽しい読書の時間をつぶそうとする奴を俺が、許せるわけない。