第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「とんだ災難だったわね。ハーフ?」
「災難も災難すぎんだろ・・・」
「仕方がないでしょ?貴方がちゃんとジェシーちゃんを見てないからよ。」
「それを言われると何も言い返せないわ・・・」
親父達に何とか無事に解放されて、俺は自分の家に帰って来た。
そしてすぐにでもベットに倒れ込みたいとこを、
14冊目からの電話で出来なくなってしまったとこだった。
「それで親父は今後どうするって?」
「とりあえずは何もせずに、様子見ってことにするそうよ。
ただ今後はジェシーちゃんが同じことを繰り返さないようにしろですって。」
「はいはい。二度とこんなヘマするもんか・・・
次も同じことをしたら親父に殺されても文句言えんわ。」
「その通りね。気を付けなさい。」
「肝に銘じておくってーのー」
俺は14冊目と電話しながら、ベッドにゆっくりと横になった。
気が張った状態から解放された俺は、すぐにでも寝れる程に疲れた状態だった。
ダイアナもグレーシズも、女の本だけあってか、
自分達の試したい化粧やら何やらを俺で試して、大いに喜んでいたもんな。
俺もちょっとだけ化粧とかの勉強になったから、全てが悪いというわけでもなくて、
どういうわけか俺は悔しい気持ちにもさせられた。
ダイアナとグレーシズと化粧の腕前で競ってもしょうがないんだが・・・
駄目だ。今日の俺は疲れすぎて、おかしくなってるんだ。
「今の私の調べた限りだと、あのゴートンって男は好戦的ではなさそうね。」
「そうなのか?」
「ジェシーちゃんが好きそうな男の子ですもの。タイプは貴方もわかるでしょ?」
「一応はな・・・」
「冗談抜きで疲れ切ってるみたいね。今日はこれくらいにしてあげるわ。」
「すまない・・・そうして貰えると助かる・・・」
「じゃあね。おやすみなさい。」
「おやすみ・・・14冊目・・・」
俺は意識が遠くなる手前で、何とか14冊目との電話を終わらせられた。
14冊目の気遣いのおかげだけどな。
俺は深い闇に意識が沈んでいくのを感じた。
「おい半人前!呑気にしてるな!さっさとついて来い!」
「?!」
俺は夢の中で、ある奴に偉そうに命令されていた。
親父ではない、別の奴にだ。
「ど、どこに行くの?」
夢の中の俺はまだ幼いのもあり、おどおどした感じで質問していた。
そいつは面倒臭そうな顔をしながら、舌打ちをして俺を見てくる。
「どこでもいいから、さっさとついて来い!
マジでなんで俺なんかに眷属が出来るんだ?これは呪いか?
あいつなんか、面白がりやがって連れてこいとか言うしよ・・・」
「?」
何やらブツブツと文句を言うそいつが理解出来ず、俺はただ不安と恐怖だけがあった。
このまま殺されるのでは?と感じる程な雰囲気だった。
これが過去の最低最悪だった12冊目と俺の最初の出会いの記憶。
生まれてすぐの俺は、何もわからずに12冊目に連れられ、
2冊目のいる場所に連れて行かれたのだった。
「災難も災難すぎんだろ・・・」
「仕方がないでしょ?貴方がちゃんとジェシーちゃんを見てないからよ。」
「それを言われると何も言い返せないわ・・・」
親父達に何とか無事に解放されて、俺は自分の家に帰って来た。
そしてすぐにでもベットに倒れ込みたいとこを、
14冊目からの電話で出来なくなってしまったとこだった。
「それで親父は今後どうするって?」
「とりあえずは何もせずに、様子見ってことにするそうよ。
ただ今後はジェシーちゃんが同じことを繰り返さないようにしろですって。」
「はいはい。二度とこんなヘマするもんか・・・
次も同じことをしたら親父に殺されても文句言えんわ。」
「その通りね。気を付けなさい。」
「肝に銘じておくってーのー」
俺は14冊目と電話しながら、ベッドにゆっくりと横になった。
気が張った状態から解放された俺は、すぐにでも寝れる程に疲れた状態だった。
ダイアナもグレーシズも、女の本だけあってか、
自分達の試したい化粧やら何やらを俺で試して、大いに喜んでいたもんな。
俺もちょっとだけ化粧とかの勉強になったから、全てが悪いというわけでもなくて、
どういうわけか俺は悔しい気持ちにもさせられた。
ダイアナとグレーシズと化粧の腕前で競ってもしょうがないんだが・・・
駄目だ。今日の俺は疲れすぎて、おかしくなってるんだ。
「今の私の調べた限りだと、あのゴートンって男は好戦的ではなさそうね。」
「そうなのか?」
「ジェシーちゃんが好きそうな男の子ですもの。タイプは貴方もわかるでしょ?」
「一応はな・・・」
「冗談抜きで疲れ切ってるみたいね。今日はこれくらいにしてあげるわ。」
「すまない・・・そうして貰えると助かる・・・」
「じゃあね。おやすみなさい。」
「おやすみ・・・14冊目・・・」
俺は意識が遠くなる手前で、何とか14冊目との電話を終わらせられた。
14冊目の気遣いのおかげだけどな。
俺は深い闇に意識が沈んでいくのを感じた。
「おい半人前!呑気にしてるな!さっさとついて来い!」
「?!」
俺は夢の中で、ある奴に偉そうに命令されていた。
親父ではない、別の奴にだ。
「ど、どこに行くの?」
夢の中の俺はまだ幼いのもあり、おどおどした感じで質問していた。
そいつは面倒臭そうな顔をしながら、舌打ちをして俺を見てくる。
「どこでもいいから、さっさとついて来い!
マジでなんで俺なんかに眷属が出来るんだ?これは呪いか?
あいつなんか、面白がりやがって連れてこいとか言うしよ・・・」
「?」
何やらブツブツと文句を言うそいつが理解出来ず、俺はただ不安と恐怖だけがあった。
このまま殺されるのでは?と感じる程な雰囲気だった。
これが過去の最低最悪だった12冊目と俺の最初の出会いの記憶。
生まれてすぐの俺は、何もわからずに12冊目に連れられ、
2冊目のいる場所に連れて行かれたのだった。