第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「俺様をそう呼ぶってことは、それだけ大事な話ってことだな?」
「はい。場合によっては一刻を争うかもしれません。」
「突然、また縁起の悪い話だな。何があったんだ?」
「ジェシーが、日本にいる本喰人に接触してしまいました。」
「何?どういうことだ?」
俺は真面目になった親父に、事の経緯を話した。
険しい顔をした親父に報告しながらも、俺は内心はヒヤヒヤしていた。
機嫌の良かった親父は、みるみるうちに不機嫌になっていくのがわかる。
数分後、親父と俺の空間は更に重い空気に包まれた。
「ジェシーちゃんも困ったことをしてくれたもんだ。」
「俺の所為です。本当に申し訳ありません。」
深々と俺は親父に頭を下げて、ジェシーの軽率な行動を止められなかったことを謝罪した。
親父は溜息をついて、俺に頭をあげろと命令する。
「今の段階なら、最悪は今の居場所を変えれば、何とかなりそうではあるな。
それで?お前はどうしたいんだ?」
「俺は・・・14冊目が例の配信者を調べ終わってから、すぐに適切に行動したいと思ってます。」
「やりとりを見た感じどうだった?そいつは本喰人そうだったのか?」
「俺の見た限りでは、本喰人そうだと確信してます。」
「では本喰人だと仮定して、敵だと思うか?」
親父は鋭い目つきで俺に質問してくる。
俺はじんわりと嫌な汗を感じながらも、必死に考えて答えた。
「今のところでは、敵ではなさそうには見えます。
あいつらの目的は本喰人を生み出した存在に興味がありそうな感じで、
同じ本喰人を探しているといった印象はなかったです。」
「・・・・・そうか。」
親父はソファーに深く座ったままで、短く返事して、そのまま沈黙した。
親父は親父で、今真剣に悩んでいるのだろう。今後どうするべきかを。
「俺様からも14冊目の調べを聞いてから判断する。
にしてもだ、これはそろそろ時期なのかもしれないな。」
「時期?ですか?」
「そうだ。お前がケリをつけるべきな。」
「つまり俺の目的を果たす時だと?」
親父をじーっと俺の顔を見て、俺の表情を伺う。
俺は戸惑いながらも、情けない姿を見せるわけにもいかず、
親父の顔を無駄に見返してしまった。
「つい最近もお前達に言ったが、2冊目は12冊目と敵対すると明確にした。
その所為で、俺様のとこにも仲間になれと催促が来た。」
「聞いてます。8冊目がわざわざ来たんですよね?」
「あのとち狂った8冊目がな。マジであいつはイカれてる。
人間が薬やってる並みにな。」
「そ、そこまでですか?」
親父の話に俺は何故だか動揺してしまった。
ここまで言うからには、相当なんだろうと俺も理解した。
この手の話の時に親父は冗談を言ったりはしないからだ。
「7冊目はどうする気なんですか?」
「俺様か?2冊目の野郎の仲間になるかって?」
「はい。」
「現段階では保留中だな。今後の日本にいる本喰人、それに12冊目の行動次第では、
手を組むしかないかもしれないな。」
「・・・・・」
俺は親父の言葉に聞いて黙ってしまった。
確かに、時期が来たのかもしれない。俺が過去に決着をつける時が。
「はい。場合によっては一刻を争うかもしれません。」
「突然、また縁起の悪い話だな。何があったんだ?」
「ジェシーが、日本にいる本喰人に接触してしまいました。」
「何?どういうことだ?」
俺は真面目になった親父に、事の経緯を話した。
険しい顔をした親父に報告しながらも、俺は内心はヒヤヒヤしていた。
機嫌の良かった親父は、みるみるうちに不機嫌になっていくのがわかる。
数分後、親父と俺の空間は更に重い空気に包まれた。
「ジェシーちゃんも困ったことをしてくれたもんだ。」
「俺の所為です。本当に申し訳ありません。」
深々と俺は親父に頭を下げて、ジェシーの軽率な行動を止められなかったことを謝罪した。
親父は溜息をついて、俺に頭をあげろと命令する。
「今の段階なら、最悪は今の居場所を変えれば、何とかなりそうではあるな。
それで?お前はどうしたいんだ?」
「俺は・・・14冊目が例の配信者を調べ終わってから、すぐに適切に行動したいと思ってます。」
「やりとりを見た感じどうだった?そいつは本喰人そうだったのか?」
「俺の見た限りでは、本喰人そうだと確信してます。」
「では本喰人だと仮定して、敵だと思うか?」
親父は鋭い目つきで俺に質問してくる。
俺はじんわりと嫌な汗を感じながらも、必死に考えて答えた。
「今のところでは、敵ではなさそうには見えます。
あいつらの目的は本喰人を生み出した存在に興味がありそうな感じで、
同じ本喰人を探しているといった印象はなかったです。」
「・・・・・そうか。」
親父はソファーに深く座ったままで、短く返事して、そのまま沈黙した。
親父は親父で、今真剣に悩んでいるのだろう。今後どうするべきかを。
「俺様からも14冊目の調べを聞いてから判断する。
にしてもだ、これはそろそろ時期なのかもしれないな。」
「時期?ですか?」
「そうだ。お前がケリをつけるべきな。」
「つまり俺の目的を果たす時だと?」
親父をじーっと俺の顔を見て、俺の表情を伺う。
俺は戸惑いながらも、情けない姿を見せるわけにもいかず、
親父の顔を無駄に見返してしまった。
「つい最近もお前達に言ったが、2冊目は12冊目と敵対すると明確にした。
その所為で、俺様のとこにも仲間になれと催促が来た。」
「聞いてます。8冊目がわざわざ来たんですよね?」
「あのとち狂った8冊目がな。マジであいつはイカれてる。
人間が薬やってる並みにな。」
「そ、そこまでですか?」
親父の話に俺は何故だか動揺してしまった。
ここまで言うからには、相当なんだろうと俺も理解した。
この手の話の時に親父は冗談を言ったりはしないからだ。
「7冊目はどうする気なんですか?」
「俺様か?2冊目の野郎の仲間になるかって?」
「はい。」
「現段階では保留中だな。今後の日本にいる本喰人、それに12冊目の行動次第では、
手を組むしかないかもしれないな。」
「・・・・・」
俺は親父の言葉に聞いて黙ってしまった。
確かに、時期が来たのかもしれない。俺が過去に決着をつける時が。