第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「ぐすぅ・・・馬鹿・・・ハーフの馬鹿・・・いきなり・・・
あんなに怒鳴ること・・・ないのに・・・ぐす・・・くすん・・・」
「・・・・・・・・」
ジェシーの部屋から、俺への恨みの泣き声が聞こえてくる中で、
俺はあるところに電話していた。
数回の呼び出しで相手は電話に出た。
「なに?珍しいじゃない?こんな時間にどうしたの?」
「14冊目か・・・ちょっと話したいことが出来たんだが、
話を聞いて貰えるか?今すぐにだ。」
「随分と深刻そうな声ね。まさか、ジェシーちゃんに何かあったんじゃないでしょうね?」
「ジェシー自体には何もない。今のところはな。」
「何、その言い方?これから先で何かあるってことかしら?」
「ああ。ヤバい状況になるかもしれない。
俺の知らぬとこで、日本にいる本喰人とやり取りしたかもしれないんだ。」
「なんですって?それは本当のことなの?」
「ジェシー本人から、今聞いたんだ。詳しい話は・・・まだちゃんと聞けてはいないが・・・
Mr藤本のとこに、それらしい存在が3体、話を聞きに来たらしい。」
「それが事実なら、あの方にも言うべきね。
と言うか、ジェシーちゃんにちゃんと全て聞き出しなさい。
まず最初の経緯がわからなさすぎるわ。貴方も何もわかってないんでしょ?結果しか。」
「そうなんだが・・・ジェシーのやつが・・・」
俺は14冊目と話しながら、ジェシーの部屋を見た。
未だにぐずぐずと泣いていて、俺と話してくれそうかは不明だ。
いや、はっきり言って今すぐに和解は無理そうである。
「ハーフ。わかってると思うけど、ジェシーを守るのが貴方の最大の役目よ。
それが出来ないのであれば、あの方から何されても文句言えないわ。
それでもいいの?貴方にはすべきことがあるんでしょ?
それが出来なくなるかもしれないのよ?あの方の気分次第で。」
「うぅ・・・それは困る。」
「なら、上手くジェシーちゃんと仲直りするのね。私もジェシーちゃんの味方だから。
ずっと泣かしておくなら、私も容赦しないからね?」
「ちょ!勘弁してくれ!14冊目も敵に回したら、俺はアメリカにすらいられないわ!!」
「なら、さっさと自分のすべきことをなさい。うーん、そうね。
30分はみてあげるわ。それまでに、ジェシーちゃんから、
ちゃんと話を聞いて、私にもう一度電話しなさい。
出来なさそうなら、すぐにあの方に報告するわ。いいわね?」
「ちぃ。わかったよ。すぐに折り返しの電話してやるわ!」
俺は忌々しく思いながら、14冊目の電話を終わらせた。
そして、ジェシーの部屋のドアの前に来た。
「ジェシー・・・悪かった。さっきのは俺があんまりにも大人気なかった。
お前が何でそんなことをしたのか、ちゃんと理由も聞かずに、
怒鳴って悪かった。
だから、ちゃんともう一度俺と話してくれ。頼む。」
「・・・・・・・」
「俺の為に書いてくれるって小説は書いてくれなくてもいい。
他にやって欲しいことがあるなら、無償でする。
だから本気で頼む。お前を危険に晒すわけにはいかないんだ。
今も、これから先もな。」
俺は真面目な顔とトーンで、ジェシーに話しかけ続けた。
根気よく、物静かに、ジェシーが部屋から出て来てくれるのを待つ。
こんなことになるのなら、全部話を聞いてからにすれば良かったと、俺は後悔していた。
14冊目との約束の時間は容赦なく過ぎていく。
あんなに怒鳴ること・・・ないのに・・・ぐす・・・くすん・・・」
「・・・・・・・・」
ジェシーの部屋から、俺への恨みの泣き声が聞こえてくる中で、
俺はあるところに電話していた。
数回の呼び出しで相手は電話に出た。
「なに?珍しいじゃない?こんな時間にどうしたの?」
「14冊目か・・・ちょっと話したいことが出来たんだが、
話を聞いて貰えるか?今すぐにだ。」
「随分と深刻そうな声ね。まさか、ジェシーちゃんに何かあったんじゃないでしょうね?」
「ジェシー自体には何もない。今のところはな。」
「何、その言い方?これから先で何かあるってことかしら?」
「ああ。ヤバい状況になるかもしれない。
俺の知らぬとこで、日本にいる本喰人とやり取りしたかもしれないんだ。」
「なんですって?それは本当のことなの?」
「ジェシー本人から、今聞いたんだ。詳しい話は・・・まだちゃんと聞けてはいないが・・・
Mr藤本のとこに、それらしい存在が3体、話を聞きに来たらしい。」
「それが事実なら、あの方にも言うべきね。
と言うか、ジェシーちゃんにちゃんと全て聞き出しなさい。
まず最初の経緯がわからなさすぎるわ。貴方も何もわかってないんでしょ?結果しか。」
「そうなんだが・・・ジェシーのやつが・・・」
俺は14冊目と話しながら、ジェシーの部屋を見た。
未だにぐずぐずと泣いていて、俺と話してくれそうかは不明だ。
いや、はっきり言って今すぐに和解は無理そうである。
「ハーフ。わかってると思うけど、ジェシーを守るのが貴方の最大の役目よ。
それが出来ないのであれば、あの方から何されても文句言えないわ。
それでもいいの?貴方にはすべきことがあるんでしょ?
それが出来なくなるかもしれないのよ?あの方の気分次第で。」
「うぅ・・・それは困る。」
「なら、上手くジェシーちゃんと仲直りするのね。私もジェシーちゃんの味方だから。
ずっと泣かしておくなら、私も容赦しないからね?」
「ちょ!勘弁してくれ!14冊目も敵に回したら、俺はアメリカにすらいられないわ!!」
「なら、さっさと自分のすべきことをなさい。うーん、そうね。
30分はみてあげるわ。それまでに、ジェシーちゃんから、
ちゃんと話を聞いて、私にもう一度電話しなさい。
出来なさそうなら、すぐにあの方に報告するわ。いいわね?」
「ちぃ。わかったよ。すぐに折り返しの電話してやるわ!」
俺は忌々しく思いながら、14冊目の電話を終わらせた。
そして、ジェシーの部屋のドアの前に来た。
「ジェシー・・・悪かった。さっきのは俺があんまりにも大人気なかった。
お前が何でそんなことをしたのか、ちゃんと理由も聞かずに、
怒鳴って悪かった。
だから、ちゃんともう一度俺と話してくれ。頼む。」
「・・・・・・・」
「俺の為に書いてくれるって小説は書いてくれなくてもいい。
他にやって欲しいことがあるなら、無償でする。
だから本気で頼む。お前を危険に晒すわけにはいかないんだ。
今も、これから先もな。」
俺は真面目な顔とトーンで、ジェシーに話しかけ続けた。
根気よく、物静かに、ジェシーが部屋から出て来てくれるのを待つ。
こんなことになるのなら、全部話を聞いてからにすれば良かったと、俺は後悔していた。
14冊目との約束の時間は容赦なく過ぎていく。