第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「あ、そうだった。ハーフに言わなきゃいけないことがあったんだ。」
「ん?どうした?いきなり?」
「実はさー日本にいるおじさんからなんだけどさー」
レポートもそろそろ終わりかけた頃にジェシーは何かを思い出したらしく、
俺に別の話を持ち掛けてきた。
「日本の?Mr藤本のことか?」
「うん!なんかねぇー私が話した本喰人の話を聞きに来た、若者達が居たって!
しかも3人だよ!男の子2人と女の子1人だって!」
「な、なんだと?!それは本当がジェシー?!!!!」
俺はジェシーに側に駆け寄り、ジェシーの肩を強く掴んだ。
「お前!まさか本喰人の話を、どこぞの誰とも知らぬ奴に話したのか!!!
どれだけ危険なことか、わかってんのか!!おい!!!」
「い、痛いよ!ハーフ!やめてよ!怖いよ!!!!」
ジェシーは俺に肩を掴まれた手を叩き落とすと、怒ってる俺に怒り返す。
どういう状況だか、わかってんのか!こいつは!!!
逆切れしてる場合じゃないんだぞ?!
「こんな時期になんて危険なことをしたんだ!お前、自分のしたことが理解出来てんのか?!」
「な、なによ!なんで、そこまでハーフが怒るの?」
「怒るに決まってるだろ!本喰人の話を聞きたがる奴なんて、
同じ本喰人か敵かに決まってる!
もし敵だったら、どうするんだ!お前の正体がバレたりでもしたら・・・」
「そこは大丈夫だよ!ネットでしかやり取りしてないし!
私のことなんて、何もわかりっこないよ?」
「馬鹿野郎!ネットを過信なんかすんな!それにこれが最大の危険本の2冊目だったら、
何の言い訳にもならねぇーわ!!!
お前!俺が必死にお前を守っているのを全部無駄にする気か!
この大馬鹿野郎!!!!!」
俺はジェシーに捲し立てるように怒鳴ってしまっていた。
はっ!と俺が気づいた時には、ジェシーはボロボロと大粒の涙を零して、
俺をきつく睨んでいた。
しまった!と俺が思った時には遅い。
ジェシーは俺の顔面にレポートに使う為の辞書をブン投げてきて、
ハーフこそ大馬鹿!!!と怒鳴って自分の部屋に逃げ込んでしまった。
くそ!危ないだろうが!その分厚い辞書は流石に・・・
俺はそれを避けるのに必死で、ジェシーを足止め出来なかった。
「おいおい、泣きたいのはこっちだってのー!!」
俺はジェシーに聞こえるように大声でジェシーの部屋に向かって怒鳴ってやった。
すると、バン!!とドアを殴る音が聞こえてくる。
あれが俺への返事らしい。ちっとも可愛げのある少女じゃない。
「こんな物騒な時期に、日本にいる本喰人と交流なんか持とうとするなよな・・・
俺がどれだけ、このアメリカに居ても気を使ってあいつを守っていると思ってんだよ・・・
あの馬鹿娘は・・・」
俺はイライラしていた気持ちを何とか抑えて、今後の事を必死で考えた。
こればかりは、俺だけではどうにも判断を下せそうにない。
あの2冊目が、本気で12冊目と戦う気らしいと噂を聞いたばかりなのもあり、
俺はジェシーと喧嘩している場合ではないと思った。
敵なら、どんな手段を使って、ジェシーや俺達のことを探ってくるかわかったものではない。
俺は急いで、ある場所に電話することにした。
クソ・・・あいつの行動の所為で、俺まで怒られそうじゃないか・・・
「ん?どうした?いきなり?」
「実はさー日本にいるおじさんからなんだけどさー」
レポートもそろそろ終わりかけた頃にジェシーは何かを思い出したらしく、
俺に別の話を持ち掛けてきた。
「日本の?Mr藤本のことか?」
「うん!なんかねぇー私が話した本喰人の話を聞きに来た、若者達が居たって!
しかも3人だよ!男の子2人と女の子1人だって!」
「な、なんだと?!それは本当がジェシー?!!!!」
俺はジェシーに側に駆け寄り、ジェシーの肩を強く掴んだ。
「お前!まさか本喰人の話を、どこぞの誰とも知らぬ奴に話したのか!!!
どれだけ危険なことか、わかってんのか!!おい!!!」
「い、痛いよ!ハーフ!やめてよ!怖いよ!!!!」
ジェシーは俺に肩を掴まれた手を叩き落とすと、怒ってる俺に怒り返す。
どういう状況だか、わかってんのか!こいつは!!!
逆切れしてる場合じゃないんだぞ?!
「こんな時期になんて危険なことをしたんだ!お前、自分のしたことが理解出来てんのか?!」
「な、なによ!なんで、そこまでハーフが怒るの?」
「怒るに決まってるだろ!本喰人の話を聞きたがる奴なんて、
同じ本喰人か敵かに決まってる!
もし敵だったら、どうするんだ!お前の正体がバレたりでもしたら・・・」
「そこは大丈夫だよ!ネットでしかやり取りしてないし!
私のことなんて、何もわかりっこないよ?」
「馬鹿野郎!ネットを過信なんかすんな!それにこれが最大の危険本の2冊目だったら、
何の言い訳にもならねぇーわ!!!
お前!俺が必死にお前を守っているのを全部無駄にする気か!
この大馬鹿野郎!!!!!」
俺はジェシーに捲し立てるように怒鳴ってしまっていた。
はっ!と俺が気づいた時には、ジェシーはボロボロと大粒の涙を零して、
俺をきつく睨んでいた。
しまった!と俺が思った時には遅い。
ジェシーは俺の顔面にレポートに使う為の辞書をブン投げてきて、
ハーフこそ大馬鹿!!!と怒鳴って自分の部屋に逃げ込んでしまった。
くそ!危ないだろうが!その分厚い辞書は流石に・・・
俺はそれを避けるのに必死で、ジェシーを足止め出来なかった。
「おいおい、泣きたいのはこっちだってのー!!」
俺はジェシーに聞こえるように大声でジェシーの部屋に向かって怒鳴ってやった。
すると、バン!!とドアを殴る音が聞こえてくる。
あれが俺への返事らしい。ちっとも可愛げのある少女じゃない。
「こんな物騒な時期に、日本にいる本喰人と交流なんか持とうとするなよな・・・
俺がどれだけ、このアメリカに居ても気を使ってあいつを守っていると思ってんだよ・・・
あの馬鹿娘は・・・」
俺はイライラしていた気持ちを何とか抑えて、今後の事を必死で考えた。
こればかりは、俺だけではどうにも判断を下せそうにない。
あの2冊目が、本気で12冊目と戦う気らしいと噂を聞いたばかりなのもあり、
俺はジェシーと喧嘩している場合ではないと思った。
敵なら、どんな手段を使って、ジェシーや俺達のことを探ってくるかわかったものではない。
俺は急いで、ある場所に電話することにした。
クソ・・・あいつの行動の所為で、俺まで怒られそうじゃないか・・・