第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「今日はこれくらいにしましょうか。もう深夜になってしまったわ。」
「そうですね。思っていたよりも長く話し込んだみたいですね。」
俺とトリア先生は深夜2時過ぎになって、お互い時間を気にした。
俺的にはまだまだ話しても良かったのだが、
トリア先生は規則正しい生活をしているから、これ以上は無理なんだろうなぁと思った。
トリア先生にはトリア先生の生活ペースがあるのだから、俺は従うべきなのだ。
「明日は用事が早く済めば、午後からでも話し合い出来るから、
今日はこれくらいにしましょう。
十二、それでいいかしら?」
「はい。久しぶりの再会なのに、こんな遅くまでお話して下さってありがとうございます。」
「ふふ。いいのよ。私も少しは気が楽になったわ。
過去の貴方の事をずっと黙ったままのは、申し訳ないと思っていたから。」
「そんな・・・気軽に話せる話ではないのは、10冊目からの様子でわかってましたから・・・」
「そうね。10冊目にも辛い思いをさせたわ。いいえ、今もさせてるわね。」
10冊目の事を思ったトリア先生は、悲しげな顔で俺に薄っすら微笑んだ。
その姿が俺には痛々しく感じた。
「トリア先生、今後は俺も10冊目の様に協力しますから!
だから、そんなに悲しまないで下さい!」
「あら?本当に?」
「はい!トワのやつもトリア先生には懐いてますし!
まだしばらくはここで一緒に暮らせますし、手伝えることは
何でも気軽に頼んで下さい!」
「十二はすっかり頼もしくなったのね♪嬉しい限りだわ♪
じゃあ、しばらくお願いするわね。」
「はい!任せて下さい!」
俺は笑顔でトリア先生に答えた。トリア先生も嬉しそうにしてくれたので、
俺も嬉しい気持ちになった。
そして俺はトリア先生と別れて、自分の借りた部屋に戻って来た。
「トワはまだ一緒にあいつらと遊んでるのかな?」
俺はベッドの1つにトワの姿が無いので、まだ遊んでいるのだと思った。
「そうだ。全然携帯とか確認してなかったな。
もしかしたら、二四とかから連絡あったかもしれないな。」
俺は自分の携帯の電源を入れ、誰かから連絡が来てないかを確認した。
すると、二四とキュワートからメールが来ていた。
「お?メールが来てたか・・・どれどれ、読んで返事しなきゃな。」
俺はまずは二四からのメールを読んだ。4冊目から連絡があったことや、
ざっとソロモニア一族のことを知ったことなどが書かれていた。
それから、いつか4冊目を訪ねて、中国に行くことも書かれてあって、俺は内心驚いていた。
4冊目はこのまま行けば敵対しないで済みそうだなと、俺はなんとなくそう思った。
そして、今度はキュアートのメールを確認して、再度驚いた。
「まさか・・・こいつからメールが来るなんてな・・・」
俺は驚きつつも、すぐにメールの内容を確認した。
メールアドレスはキュアートからだったが、メールを書いたのは、
キュアートの眷属のノウェムだったのだ。
丁寧な挨拶から始まり、用件は実に簡潔なものだった。
6冊目とセアがキュアートの元にいること、2冊目が不穏な動きをしてきたこと等が報告された。
「こんな感じに成長したんだな、あいつも。
これは相当頼もしい感じだな。メールの内容を見ても無駄がないし、
気も使えてるから好感も持てる。
今後はノウェムとの連絡出来るなら、俺的には有難いな。」
ノウェムは今後は自分とも連絡を取って欲しいと、メルアドも教えてくれていた。
俺はキュアートが心底羨ましいと思う。
トワも、もちろん頼りになるが、ノウェムのような、
またタイプの違う優秀な眷属もいいなーと正直思ってしまった。
こんな事がトワにバレたら、激おこしそうなのにな。
「そうですね。思っていたよりも長く話し込んだみたいですね。」
俺とトリア先生は深夜2時過ぎになって、お互い時間を気にした。
俺的にはまだまだ話しても良かったのだが、
トリア先生は規則正しい生活をしているから、これ以上は無理なんだろうなぁと思った。
トリア先生にはトリア先生の生活ペースがあるのだから、俺は従うべきなのだ。
「明日は用事が早く済めば、午後からでも話し合い出来るから、
今日はこれくらいにしましょう。
十二、それでいいかしら?」
「はい。久しぶりの再会なのに、こんな遅くまでお話して下さってありがとうございます。」
「ふふ。いいのよ。私も少しは気が楽になったわ。
過去の貴方の事をずっと黙ったままのは、申し訳ないと思っていたから。」
「そんな・・・気軽に話せる話ではないのは、10冊目からの様子でわかってましたから・・・」
「そうね。10冊目にも辛い思いをさせたわ。いいえ、今もさせてるわね。」
10冊目の事を思ったトリア先生は、悲しげな顔で俺に薄っすら微笑んだ。
その姿が俺には痛々しく感じた。
「トリア先生、今後は俺も10冊目の様に協力しますから!
だから、そんなに悲しまないで下さい!」
「あら?本当に?」
「はい!トワのやつもトリア先生には懐いてますし!
まだしばらくはここで一緒に暮らせますし、手伝えることは
何でも気軽に頼んで下さい!」
「十二はすっかり頼もしくなったのね♪嬉しい限りだわ♪
じゃあ、しばらくお願いするわね。」
「はい!任せて下さい!」
俺は笑顔でトリア先生に答えた。トリア先生も嬉しそうにしてくれたので、
俺も嬉しい気持ちになった。
そして俺はトリア先生と別れて、自分の借りた部屋に戻って来た。
「トワはまだ一緒にあいつらと遊んでるのかな?」
俺はベッドの1つにトワの姿が無いので、まだ遊んでいるのだと思った。
「そうだ。全然携帯とか確認してなかったな。
もしかしたら、二四とかから連絡あったかもしれないな。」
俺は自分の携帯の電源を入れ、誰かから連絡が来てないかを確認した。
すると、二四とキュワートからメールが来ていた。
「お?メールが来てたか・・・どれどれ、読んで返事しなきゃな。」
俺はまずは二四からのメールを読んだ。4冊目から連絡があったことや、
ざっとソロモニア一族のことを知ったことなどが書かれていた。
それから、いつか4冊目を訪ねて、中国に行くことも書かれてあって、俺は内心驚いていた。
4冊目はこのまま行けば敵対しないで済みそうだなと、俺はなんとなくそう思った。
そして、今度はキュアートのメールを確認して、再度驚いた。
「まさか・・・こいつからメールが来るなんてな・・・」
俺は驚きつつも、すぐにメールの内容を確認した。
メールアドレスはキュアートからだったが、メールを書いたのは、
キュアートの眷属のノウェムだったのだ。
丁寧な挨拶から始まり、用件は実に簡潔なものだった。
6冊目とセアがキュアートの元にいること、2冊目が不穏な動きをしてきたこと等が報告された。
「こんな感じに成長したんだな、あいつも。
これは相当頼もしい感じだな。メールの内容を見ても無駄がないし、
気も使えてるから好感も持てる。
今後はノウェムとの連絡出来るなら、俺的には有難いな。」
ノウェムは今後は自分とも連絡を取って欲しいと、メルアドも教えてくれていた。
俺はキュアートが心底羨ましいと思う。
トワも、もちろん頼りになるが、ノウェムのような、
またタイプの違う優秀な眷属もいいなーと正直思ってしまった。
こんな事がトワにバレたら、激おこしそうなのにな。