第9章「交錯しあう気持ちと確認」
「俺が6冊目を説得出来たのなら、6冊目も2冊目の仲間を
やめたってことじゃないんですか?」
俺はトリア先生にそう聞いてみるが、トリア先生の顔は曇っている。
どうやら俺が思っているよりも、単純な話じゃないようだ。
「過去の6冊目はあくまでも、十二の説得を受けて、私達と戦わなくなっただけよ。
だから、2冊目の仲間をやめたつもりはないはずよ。」
「なら、何で今の6冊目はその頃の過去の自分の記憶を無くして、
更には2冊目の側にいないんですか?
今の6冊目は2冊目を憎んでいる感じさえありますよ?」
「そこなのよね・・・私達もわからないのは・・・」
トリア先生は俺からの言葉に、また困惑した顔で答える。
この調子だと、師匠が記憶を無くした原因をトリア先生は知らないのか?
「トリア先生が記憶を無くす前の6冊目に、最後に会ったのはいつなんですか?」
「それは、十二と6冊目が2冊目も説得してみると私達に言いに来た時ね。」
「過去の俺は、2冊目も説得しようとしたんですね?6冊目と一緒に・・・」
「見捨てるような事は出来なったみたいね。
十二や6冊目からすれば、2冊目は大事な親友であり、仲間だった。
それだけは間違いないわ。」
「・・・・・」
俺はトリア先生にそう言い切られてしまった。
過去の俺や師匠はそこまで大事に思っていたようだな。
当の2冊目は俺達を内心はどう思っていたかわからないが。
「それで、俺と6冊目はその後どうなったんですか?」
「大変だったのよ。何度も何度も2冊目のとこに行ったみたいだし、
最後には瀕死になった貴方が、同じく瀕死になった6冊目を抱きかかえて、
私達の元に来て、どうにかしばらくは互いに戦う事は
避けられただろうって言ってきた時は・・・」
「では、過去の俺と6冊目はどうにか2冊目と?」
「どんな形でかは、私にはわからないけど、一旦決着がついたのは間違いないわね。
あの後、2冊目もしばらく姿を消したわ。」
「そう・・・ですか。」
「でも・・・その所為で貴方も6冊目も・・・」
「俺と6冊目が?」
「酷い怪我だったわ、瀕死な状態だった。十二はしばらく戦える身体じゃなくなったし、
その時よ、6冊目が一部の記憶を無くしたのは。」
「その時だったんですね。」
「過去の貴方も、どうしてそうなったのは、全くわからないと言っていたわ。
ただ私は知らないけど、その後で1冊目と6冊目で話をして、
6冊目は気持ちの整理をつけたみたい。」
「では、6冊目のその時の状況なんかは、1冊目の方が詳しいわけですね?」
「そうね。」
この話を聞き、俺は師匠にもこの話をして良いか?とトリア先生に確認してみた。
トリア先生は、俺との話し合いが全部済めば、話しても構わないと承諾してくれた。
「ただ1冊目が私の代わりに、6冊目のその時の状況をちゃんと話してくれるかは、
私も保証しかねるわ。」
とだけ、苦笑いで言われた。それには俺も同意さぜる負えないな。
前に出会った時だって、ろくに会話しなかったもんな。
やめたってことじゃないんですか?」
俺はトリア先生にそう聞いてみるが、トリア先生の顔は曇っている。
どうやら俺が思っているよりも、単純な話じゃないようだ。
「過去の6冊目はあくまでも、十二の説得を受けて、私達と戦わなくなっただけよ。
だから、2冊目の仲間をやめたつもりはないはずよ。」
「なら、何で今の6冊目はその頃の過去の自分の記憶を無くして、
更には2冊目の側にいないんですか?
今の6冊目は2冊目を憎んでいる感じさえありますよ?」
「そこなのよね・・・私達もわからないのは・・・」
トリア先生は俺からの言葉に、また困惑した顔で答える。
この調子だと、師匠が記憶を無くした原因をトリア先生は知らないのか?
「トリア先生が記憶を無くす前の6冊目に、最後に会ったのはいつなんですか?」
「それは、十二と6冊目が2冊目も説得してみると私達に言いに来た時ね。」
「過去の俺は、2冊目も説得しようとしたんですね?6冊目と一緒に・・・」
「見捨てるような事は出来なったみたいね。
十二や6冊目からすれば、2冊目は大事な親友であり、仲間だった。
それだけは間違いないわ。」
「・・・・・」
俺はトリア先生にそう言い切られてしまった。
過去の俺や師匠はそこまで大事に思っていたようだな。
当の2冊目は俺達を内心はどう思っていたかわからないが。
「それで、俺と6冊目はその後どうなったんですか?」
「大変だったのよ。何度も何度も2冊目のとこに行ったみたいだし、
最後には瀕死になった貴方が、同じく瀕死になった6冊目を抱きかかえて、
私達の元に来て、どうにかしばらくは互いに戦う事は
避けられただろうって言ってきた時は・・・」
「では、過去の俺と6冊目はどうにか2冊目と?」
「どんな形でかは、私にはわからないけど、一旦決着がついたのは間違いないわね。
あの後、2冊目もしばらく姿を消したわ。」
「そう・・・ですか。」
「でも・・・その所為で貴方も6冊目も・・・」
「俺と6冊目が?」
「酷い怪我だったわ、瀕死な状態だった。十二はしばらく戦える身体じゃなくなったし、
その時よ、6冊目が一部の記憶を無くしたのは。」
「その時だったんですね。」
「過去の貴方も、どうしてそうなったのは、全くわからないと言っていたわ。
ただ私は知らないけど、その後で1冊目と6冊目で話をして、
6冊目は気持ちの整理をつけたみたい。」
「では、6冊目のその時の状況なんかは、1冊目の方が詳しいわけですね?」
「そうね。」
この話を聞き、俺は師匠にもこの話をして良いか?とトリア先生に確認してみた。
トリア先生は、俺との話し合いが全部済めば、話しても構わないと承諾してくれた。
「ただ1冊目が私の代わりに、6冊目のその時の状況をちゃんと話してくれるかは、
私も保証しかねるわ。」
とだけ、苦笑いで言われた。それには俺も同意さぜる負えないな。
前に出会った時だって、ろくに会話しなかったもんな。