第9章「交錯しあう気持ちと確認」
※十二視点に戻る
「さぁ!今日は十二にトワちゃんも参加して♪皆で賑やかに食べましょう♪」
夕食の時間になり、トリア先生は嬉しそうな顔と声で俺達にそう言う。
そして本喰人が飲んでも大丈夫だと言うワインを注いだグラスで、皆で乾杯した。
15冊目も16冊目も、すっかりトワと意気投合して、
今のこの食卓はとても明るくて穏やかな雰囲気だった。
俺は当初は想像もしていなかった状態になって、最初にあんなに心配してたのは何だったのかと、
苦笑したい気分になった。
いや、こんなにも早く15冊目達の和解出来たのは、やっぱりトワのあの行動が大きいだろう。
俺は15冊目達と上手く和解出来なかったら、どうにかしてトリア先生と、
会話だけでも出来ればいいなーとあれこれと考えていたのだ。
それが、トワのあの行動1つで、面倒が一切無くなったのだから、
こんなに有り難いことはない。
「わあ!このワイン美味しいですね!トリア先生!」
「うふふ、そうでしょ?このワインは遥か昔には、インクの代わりにも、
使われた事があるものなのです。
だから、本喰人やその眷属であるトワちゃんも飲めるものなのよ?」
「へぇーそんなワインがあったんですね!知りませんでした!」
「トリア先生のところに来てからは、俺達も初めて喰べる食事も、
多くて驚くばかりです。」
「そうそう!僕達は食べ方によってはハーブ類も食べれるんだよね!」
「え?そうなんですか?トリア先生?」
「ええ。人間の食べ方とは、また違いますが。
それでも、本喰人でも、やり方によっては、人間と同じ味覚を味わう事は可能なんですよ。」
「それは凄いです!」
トワは食事中なのにも関わらず、トリア先生の話に釘付けである。
そこに15冊目や、16冊目も会話に参加するので、話はどんどん広がるばかりだった。
普段なら、俺はトワに行儀が悪いと怒るのだが、話の内容が内容なだけに、
俺も気になってしまって、食事の手を止めて、トワ達の会話に聞き入ってしまった。
俺達本喰人が飲めるワインがあるだけでも、驚きだったのに、
食べ方によっては、ハーブ類も食べれるとは俺も知らなかった。
いや、俺の場合は忘れてしまったと言った方がいいのか?
過去の俺が知っていた可能性があるからな。
しかし、トリア先生のあの言い方がだと、
他にもまだ色々と食すことが出来そうな感じだな。
やっぱり上巻クラスの本喰人は人間と一緒に暮らしていただけあって、
そういう知識は豊富なのかもしれない。
「本喰人も眷属も、本ばかりの食事だけでなく、時には人としての姿を頑丈にする為にも、
人の食事を取り入れるのは大事なのですよ。
私も最近その方法を教える機会がなかったので、ベリー君やダイス君に教えるつもりです。
だから、トワちゃんも一緒に学ぶといいわ。
十二も急ぐ旅ではないのでしょ?」
「はい。俺はトリア先生とじっくり話せるなら、
そうしたいと思ってたので、許して頂けるなら、しばらくここに滞在したいです。」
「もちろん!大歓迎だわ♪それに、十二は過去の自分の事や、2冊目の話など、
私から聞きたい話は沢山あるでしょうからね。」
「そうですね。トリア先生が詳しく話してくれるなら、それなりの時間は必要そうですね。」
俺はトリア先生と顔を合わせて、お互いに確認し合った。
トワの方は15冊目達と嬉しそうに頷き合ってる。
「さぁ!今日は十二にトワちゃんも参加して♪皆で賑やかに食べましょう♪」
夕食の時間になり、トリア先生は嬉しそうな顔と声で俺達にそう言う。
そして本喰人が飲んでも大丈夫だと言うワインを注いだグラスで、皆で乾杯した。
15冊目も16冊目も、すっかりトワと意気投合して、
今のこの食卓はとても明るくて穏やかな雰囲気だった。
俺は当初は想像もしていなかった状態になって、最初にあんなに心配してたのは何だったのかと、
苦笑したい気分になった。
いや、こんなにも早く15冊目達の和解出来たのは、やっぱりトワのあの行動が大きいだろう。
俺は15冊目達と上手く和解出来なかったら、どうにかしてトリア先生と、
会話だけでも出来ればいいなーとあれこれと考えていたのだ。
それが、トワのあの行動1つで、面倒が一切無くなったのだから、
こんなに有り難いことはない。
「わあ!このワイン美味しいですね!トリア先生!」
「うふふ、そうでしょ?このワインは遥か昔には、インクの代わりにも、
使われた事があるものなのです。
だから、本喰人やその眷属であるトワちゃんも飲めるものなのよ?」
「へぇーそんなワインがあったんですね!知りませんでした!」
「トリア先生のところに来てからは、俺達も初めて喰べる食事も、
多くて驚くばかりです。」
「そうそう!僕達は食べ方によってはハーブ類も食べれるんだよね!」
「え?そうなんですか?トリア先生?」
「ええ。人間の食べ方とは、また違いますが。
それでも、本喰人でも、やり方によっては、人間と同じ味覚を味わう事は可能なんですよ。」
「それは凄いです!」
トワは食事中なのにも関わらず、トリア先生の話に釘付けである。
そこに15冊目や、16冊目も会話に参加するので、話はどんどん広がるばかりだった。
普段なら、俺はトワに行儀が悪いと怒るのだが、話の内容が内容なだけに、
俺も気になってしまって、食事の手を止めて、トワ達の会話に聞き入ってしまった。
俺達本喰人が飲めるワインがあるだけでも、驚きだったのに、
食べ方によっては、ハーブ類も食べれるとは俺も知らなかった。
いや、俺の場合は忘れてしまったと言った方がいいのか?
過去の俺が知っていた可能性があるからな。
しかし、トリア先生のあの言い方がだと、
他にもまだ色々と食すことが出来そうな感じだな。
やっぱり上巻クラスの本喰人は人間と一緒に暮らしていただけあって、
そういう知識は豊富なのかもしれない。
「本喰人も眷属も、本ばかりの食事だけでなく、時には人としての姿を頑丈にする為にも、
人の食事を取り入れるのは大事なのですよ。
私も最近その方法を教える機会がなかったので、ベリー君やダイス君に教えるつもりです。
だから、トワちゃんも一緒に学ぶといいわ。
十二も急ぐ旅ではないのでしょ?」
「はい。俺はトリア先生とじっくり話せるなら、
そうしたいと思ってたので、許して頂けるなら、しばらくここに滞在したいです。」
「もちろん!大歓迎だわ♪それに、十二は過去の自分の事や、2冊目の話など、
私から聞きたい話は沢山あるでしょうからね。」
「そうですね。トリア先生が詳しく話してくれるなら、それなりの時間は必要そうですね。」
俺はトリア先生と顔を合わせて、お互いに確認し合った。
トワの方は15冊目達と嬉しそうに頷き合ってる。