第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
「この際だ。お前、四四とあの50冊目を連れて、私の拠点に来い。」
「え?4冊目の拠点にですか?ではすぐにでも中国に来いと?」
「そっちで準備などあるなら、それをしてからでもいい。
それくらいは許してやるよ。お前の中にいる一三に免じてな。」
「は?・・・はぁ・・・?」
「なんだ?その抜けた返事は?お前はな!一三にもっと感謝すべきなんだぞ!
でなければ、この私が下巻の、ましてや若い男の本喰人に
ここまで良くなんてしてやらないんだからな!」
「一三には、毎日いつでもどこでも、私は感謝してます!!
4冊目が思っているよりも、私は一三をいつも思ってますよ!!!」
「うぅ!そ、そうか。それは悪かったな。」
4冊目の言葉にカチンときた私は、つい4冊目に反抗的に言葉を返してしまった。
現在だって変わらず、誰よりも大事に思っていたのだ。
感謝だって今も、もちろんしているに決まっているではないか!
普段からしてないと思われるのは、私は絶対に許せなかったのだ。
いくら4冊目相手でも、私は訂正することはする。
私の言い方に驚いたのか、4冊目は最後には謝罪したが。
「お前の一三への想いは確認した。お前の事が憎らしい気持ちは変わりはしないが、
一三の事で素直に話し合いたいのは嘘じゃない。
それに、どのみち四四には私の拠点に来て貰いたかったんだ。
お前達が読んだ、あの資料があるだろう?
あれらをお前達が今後も、持ち歩くのは荷が重いだろうからな。
だから返却を要求する。四四にわざわざ危険物を持っていて欲しくないしな。」
「それは、あの資料を書いたのが、4冊目と2冊目だからですか?」
「それもある。その所為で、私は今のお前達に何かするってことはないが、
2冊目はそれを媒介に何を仕掛けてくるかはわからない。
いいか?今は私が許すまでは、2冊目が書いた方の本は、
絶対に絶対に読むなよ?お前達がここなら大丈夫だと思った場所でもだ。
わかったか?四四へもそうお前から言え。」
「そこまで危険なんですか?」
「現状は危険だな。今の2冊目はすこぶる機嫌が悪いからな。
何をきっかけにして、本気でお前達を消しに来るかはわからんぞ。
こんな状況で、本気の2冊目を相手にしたいなら別だが?」
「そ、それはお断りしたいです。」
「だろ?なら、ちゃんと四四を説得してくれ。
あの子は私の言葉より、お前や50冊目の言葉を素直に聞くだろうからな・・・
あーマジでムカつくわ・・・」
そう言い終わった後で、私は4冊目の式神から、睨まれている視線を感じた。
4冊目の式神に目などはないのに。
「今夜はここまでにしよう。私があんまりにも長話すると、
2冊目に目をつけられるのも嫌だからな。」
「わかりました。」
「じゃあな。四四への説得をしっかりやっておけよ。」
4冊目はぶっきらぼうにそう言って姿を消した。
私は4冊目と意外な展開になって、今頃になって心臓がドキドキしてきた。
考えたい事が沢山ありすぎて、今夜はゆっくり寝てもいられそうにない。
私はリビングの棚に置いてあった、一三が好きだった本を持ってきて、
それを見ながら、今さっきの出来事をおさらいし始めた。
「え?4冊目の拠点にですか?ではすぐにでも中国に来いと?」
「そっちで準備などあるなら、それをしてからでもいい。
それくらいは許してやるよ。お前の中にいる一三に免じてな。」
「は?・・・はぁ・・・?」
「なんだ?その抜けた返事は?お前はな!一三にもっと感謝すべきなんだぞ!
でなければ、この私が下巻の、ましてや若い男の本喰人に
ここまで良くなんてしてやらないんだからな!」
「一三には、毎日いつでもどこでも、私は感謝してます!!
4冊目が思っているよりも、私は一三をいつも思ってますよ!!!」
「うぅ!そ、そうか。それは悪かったな。」
4冊目の言葉にカチンときた私は、つい4冊目に反抗的に言葉を返してしまった。
現在だって変わらず、誰よりも大事に思っていたのだ。
感謝だって今も、もちろんしているに決まっているではないか!
普段からしてないと思われるのは、私は絶対に許せなかったのだ。
いくら4冊目相手でも、私は訂正することはする。
私の言い方に驚いたのか、4冊目は最後には謝罪したが。
「お前の一三への想いは確認した。お前の事が憎らしい気持ちは変わりはしないが、
一三の事で素直に話し合いたいのは嘘じゃない。
それに、どのみち四四には私の拠点に来て貰いたかったんだ。
お前達が読んだ、あの資料があるだろう?
あれらをお前達が今後も、持ち歩くのは荷が重いだろうからな。
だから返却を要求する。四四にわざわざ危険物を持っていて欲しくないしな。」
「それは、あの資料を書いたのが、4冊目と2冊目だからですか?」
「それもある。その所為で、私は今のお前達に何かするってことはないが、
2冊目はそれを媒介に何を仕掛けてくるかはわからない。
いいか?今は私が許すまでは、2冊目が書いた方の本は、
絶対に絶対に読むなよ?お前達がここなら大丈夫だと思った場所でもだ。
わかったか?四四へもそうお前から言え。」
「そこまで危険なんですか?」
「現状は危険だな。今の2冊目はすこぶる機嫌が悪いからな。
何をきっかけにして、本気でお前達を消しに来るかはわからんぞ。
こんな状況で、本気の2冊目を相手にしたいなら別だが?」
「そ、それはお断りしたいです。」
「だろ?なら、ちゃんと四四を説得してくれ。
あの子は私の言葉より、お前や50冊目の言葉を素直に聞くだろうからな・・・
あーマジでムカつくわ・・・」
そう言い終わった後で、私は4冊目の式神から、睨まれている視線を感じた。
4冊目の式神に目などはないのに。
「今夜はここまでにしよう。私があんまりにも長話すると、
2冊目に目をつけられるのも嫌だからな。」
「わかりました。」
「じゃあな。四四への説得をしっかりやっておけよ。」
4冊目はぶっきらぼうにそう言って姿を消した。
私は4冊目と意外な展開になって、今頃になって心臓がドキドキしてきた。
考えたい事が沢山ありすぎて、今夜はゆっくり寝てもいられそうにない。
私はリビングの棚に置いてあった、一三が好きだった本を持ってきて、
それを見ながら、今さっきの出来事をおさらいし始めた。