第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
私と4冊目はしばらくお互いに黙ったままだった。
私から何か声を掛けるのも躊躇われるし、4冊目も自分の式神が、
まさか四四の結界でバレてるとは思っていなかったようで、
それでプライドが傷ついたのか、不機嫌そうに黙ったままで、
私に話しかけようとしてこなかった。
だが、私の予想に反して、最初に声を掛けたのは4冊目の方だった。
「四四の事ばかり、気にしていたので今まで気付かなかったが・・・
お前、13冊目の身体の一部をその身に宿してるな?」
「そ、それは・・・どうして、そう思うんですか?」
いきなりの4冊目の言葉に、私は動揺が隠せなかった。
必死に隠そうとしようとしたが、どうしても言葉が変に詰まる。
にしても、どうして4冊目は私の中に一三が居ることに気付いたのだろうか?
何か、そんなきっかけを私は与えてしまっただろうか?
「正直に話せ。悪いようにはしない。」
「・・・・・・」
4冊目は式神を通して、冷静な声でこう私に言う。
私はすぐに返事が出来ずに黙ったままになってしまう。
これで4冊目に一三の事をこの場で話して、まさか一三の身体の一部を奪われるのでは?
と、私はその嫌な考えが浮かんでしまった。
私だって4冊目のことは、全面的には信じられていない状況なのだ。
悪いようにしないと言われても、簡単には信じる気になれない。
「私はな、24冊目。13冊目の事に関して知りたい事があるんだ。
もし、13冊目の・・・いやあの子の事を知っているのなら、
私に隠さずに話せ。」
「どうして、4冊目が13冊目を気にされるんですか?」
「そりゃー気にもするだろう。過去に関りがあったんだからな。」
「え?!一三が4冊目と?!」
またしても意外な言葉に、私は驚いて声を上げてしまった。
ゴートンや四四がすぐ隣で休んでいるのに、起こしたりしてしまってないだろうか?
私は各自の部屋を気にしたが、どうやら起こさずに済んだようだった。
「一三か・・・懐かしいな。」
「4冊目も13冊目の事はそう呼んでいたんですか?」
「まぁな。だって、その名前を考えてやったのは、この私だからな。」
「ええ?!」
次から次へと、想像もしていなかった4冊目の言葉に、
私は頭が大混乱していた。
「とにかく、お前の身体の中に13冊目がいるのは認めるな?」
「はい・・・います。」
私は4冊目の言葉に驚いて、つい13冊目を一三と呼んでしまったのだ。
これでいないと言っても、嘘にしか聞こえないだろう。
しかも4冊目の言葉が本当なら、一三の命名までした存在なのだ。
これは相当に深い関りがあると考えていい。
「そうか・・・あの子はお前と共にあることを望んだんだな。
全く・・・最後の最後まで、私の予想を裏切る子だったねぇ。
いや、望み通りになったとでも言うべきかな?一三からすれば。」
4冊目の言い方は、何か懐かしいものを見て、心が穏やかになってる感じの声だった。
いつもの刺々しい感じが消えている。
もしかして、一三の言っていた、過去に恩がある、
あの人とは4冊目の事だったのだろうか?
私から何か声を掛けるのも躊躇われるし、4冊目も自分の式神が、
まさか四四の結界でバレてるとは思っていなかったようで、
それでプライドが傷ついたのか、不機嫌そうに黙ったままで、
私に話しかけようとしてこなかった。
だが、私の予想に反して、最初に声を掛けたのは4冊目の方だった。
「四四の事ばかり、気にしていたので今まで気付かなかったが・・・
お前、13冊目の身体の一部をその身に宿してるな?」
「そ、それは・・・どうして、そう思うんですか?」
いきなりの4冊目の言葉に、私は動揺が隠せなかった。
必死に隠そうとしようとしたが、どうしても言葉が変に詰まる。
にしても、どうして4冊目は私の中に一三が居ることに気付いたのだろうか?
何か、そんなきっかけを私は与えてしまっただろうか?
「正直に話せ。悪いようにはしない。」
「・・・・・・」
4冊目は式神を通して、冷静な声でこう私に言う。
私はすぐに返事が出来ずに黙ったままになってしまう。
これで4冊目に一三の事をこの場で話して、まさか一三の身体の一部を奪われるのでは?
と、私はその嫌な考えが浮かんでしまった。
私だって4冊目のことは、全面的には信じられていない状況なのだ。
悪いようにしないと言われても、簡単には信じる気になれない。
「私はな、24冊目。13冊目の事に関して知りたい事があるんだ。
もし、13冊目の・・・いやあの子の事を知っているのなら、
私に隠さずに話せ。」
「どうして、4冊目が13冊目を気にされるんですか?」
「そりゃー気にもするだろう。過去に関りがあったんだからな。」
「え?!一三が4冊目と?!」
またしても意外な言葉に、私は驚いて声を上げてしまった。
ゴートンや四四がすぐ隣で休んでいるのに、起こしたりしてしまってないだろうか?
私は各自の部屋を気にしたが、どうやら起こさずに済んだようだった。
「一三か・・・懐かしいな。」
「4冊目も13冊目の事はそう呼んでいたんですか?」
「まぁな。だって、その名前を考えてやったのは、この私だからな。」
「ええ?!」
次から次へと、想像もしていなかった4冊目の言葉に、
私は頭が大混乱していた。
「とにかく、お前の身体の中に13冊目がいるのは認めるな?」
「はい・・・います。」
私は4冊目の言葉に驚いて、つい13冊目を一三と呼んでしまったのだ。
これでいないと言っても、嘘にしか聞こえないだろう。
しかも4冊目の言葉が本当なら、一三の命名までした存在なのだ。
これは相当に深い関りがあると考えていい。
「そうか・・・あの子はお前と共にあることを望んだんだな。
全く・・・最後の最後まで、私の予想を裏切る子だったねぇ。
いや、望み通りになったとでも言うべきかな?一三からすれば。」
4冊目の言い方は、何か懐かしいものを見て、心が穏やかになってる感じの声だった。
いつもの刺々しい感じが消えている。
もしかして、一三の言っていた、過去に恩がある、
あの人とは4冊目の事だったのだろうか?