第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
「わざわざ病院まで来てくれたのに、こんなおとぎ話みたいな話で申し訳なかったね。」
「いえ、僕達が聞きたくて訪ねたんですから!気にしないで下さい!」
「そうですよ!むしろ他人の私達に、こうしてお話して下さって感謝してます。」
「はは。そう言ってくれるなら、俺も悪い気はしないが。
それにしても、こんな話の為に俺を訪ねてくるからには、
君達も何か本喰人とその一族について知っているの?」
藤本は自分の話が終わった安心感からなのか、今度は私達を興味有り気に見てくる。
確かに、こんな話を聞きにぞろぞろと来たのだから、
どういう事情で来たのか知りたいところだろう。
藤本を訪ねるきっかけになったのは、彼の親戚の女の子の所為?
でもあるはずだが。
「実はですね。僕は配信者をしてまして。」
「ほう!今話題のあの配信者ってやつか?」
「はい!それで配信のネタ探しで面白い話を探してまして、
そこで色々と募集して、見つけ出した1つが、藤本さんに聞いた、
あの話だったわけです。
僕も、この2人も本が大好きだし、そんな存在が居てくれたら、
面白いし、いいよね!って気持ちで、今日はお話を聞きに来たんです。」
「なるほど、そうだったのか。いやー今時の子は、積極的でいいね!
俺は嫌いじゃないよ!君達みたいな子は!」
ゴートンから、当たり障りのない理由を聞いて、藤本は私達を羨ましがった。
「俺も、もう少し若かったら、君達の活動と言うのかい?
それに一緒に参加したかったくらいだ。俺も仕事で海外によく行ったが、
それでも本喰人とその一族の話は聞いた事がなかったからね。
でも今の時代、インターネットを使えば、もしかしたら何か知れるかもしれない。
似たような存在が他にいたのかもしれないと思うよ。
いや、そうであって欲しいと俺は思うね。」
藤本はまるで少年のように、目をキラキラさせた感じで、私達にそう話した。
「おとぎ話だと、君達には話したけども、俺もあの話は好きだったからね。
もしあれが、母方の遠い先祖の作り話でなく、事実だったのなら、
俺もそっちの方が本当は嬉しいんだが・・・
だって、そっちの方がロマンあるじゃないか?な?」
「ですね!僕も藤本さんの意見に賛成です♪」
「おお!そうか!そうか!ゴートン君もそう思うか!」
藤本はゴートンと話し合い、意気投合し始めた。
その様子に四四も微笑んでいる。私も一緒に。
藤本と言う男は、私から見ても、悪い人間ではなさそうに思えた。
はっきりとは言えないが、別の人間とは違う感じがするのだ。
波長が合う?とでも言えばいいのか、そんな感じが近い。
「では、今回は俺はゴートン君から動画の為の取材を受けた感じなのかな?」
「はい!そんな感じですね!」
「なんかそう言われると照れるな。あんな話をしたくらいなんだが・・・」
「いえ!藤本さんの話はとても貴重だと思いますよ!
今後にも役立ちそうだと、僕は思ってます!」
「そ、そうか?」
ゴートンは藤本と話をしている内に、配信者モードになっていた。
あーなると、ゴートンもプロ配信者として、やる気が凄い。
ゴートンの熱意に、藤本も感心しているようだった。
私は変に口を挟むことはしなかったが、今回の出会いをきっかけにして、
いつか藤本の店自体も紹介したい等と話を始めていたくらいだった。
藤本も自分の店を宣伝してくれるなら、有難いと喜んでいる。
私達は和気藹々と藤本の病院の個室で話が盛り上がってしまったのだった。
「いえ、僕達が聞きたくて訪ねたんですから!気にしないで下さい!」
「そうですよ!むしろ他人の私達に、こうしてお話して下さって感謝してます。」
「はは。そう言ってくれるなら、俺も悪い気はしないが。
それにしても、こんな話の為に俺を訪ねてくるからには、
君達も何か本喰人とその一族について知っているの?」
藤本は自分の話が終わった安心感からなのか、今度は私達を興味有り気に見てくる。
確かに、こんな話を聞きにぞろぞろと来たのだから、
どういう事情で来たのか知りたいところだろう。
藤本を訪ねるきっかけになったのは、彼の親戚の女の子の所為?
でもあるはずだが。
「実はですね。僕は配信者をしてまして。」
「ほう!今話題のあの配信者ってやつか?」
「はい!それで配信のネタ探しで面白い話を探してまして、
そこで色々と募集して、見つけ出した1つが、藤本さんに聞いた、
あの話だったわけです。
僕も、この2人も本が大好きだし、そんな存在が居てくれたら、
面白いし、いいよね!って気持ちで、今日はお話を聞きに来たんです。」
「なるほど、そうだったのか。いやー今時の子は、積極的でいいね!
俺は嫌いじゃないよ!君達みたいな子は!」
ゴートンから、当たり障りのない理由を聞いて、藤本は私達を羨ましがった。
「俺も、もう少し若かったら、君達の活動と言うのかい?
それに一緒に参加したかったくらいだ。俺も仕事で海外によく行ったが、
それでも本喰人とその一族の話は聞いた事がなかったからね。
でも今の時代、インターネットを使えば、もしかしたら何か知れるかもしれない。
似たような存在が他にいたのかもしれないと思うよ。
いや、そうであって欲しいと俺は思うね。」
藤本はまるで少年のように、目をキラキラさせた感じで、私達にそう話した。
「おとぎ話だと、君達には話したけども、俺もあの話は好きだったからね。
もしあれが、母方の遠い先祖の作り話でなく、事実だったのなら、
俺もそっちの方が本当は嬉しいんだが・・・
だって、そっちの方がロマンあるじゃないか?な?」
「ですね!僕も藤本さんの意見に賛成です♪」
「おお!そうか!そうか!ゴートン君もそう思うか!」
藤本はゴートンと話し合い、意気投合し始めた。
その様子に四四も微笑んでいる。私も一緒に。
藤本と言う男は、私から見ても、悪い人間ではなさそうに思えた。
はっきりとは言えないが、別の人間とは違う感じがするのだ。
波長が合う?とでも言えばいいのか、そんな感じが近い。
「では、今回は俺はゴートン君から動画の為の取材を受けた感じなのかな?」
「はい!そんな感じですね!」
「なんかそう言われると照れるな。あんな話をしたくらいなんだが・・・」
「いえ!藤本さんの話はとても貴重だと思いますよ!
今後にも役立ちそうだと、僕は思ってます!」
「そ、そうか?」
ゴートンは藤本と話をしている内に、配信者モードになっていた。
あーなると、ゴートンもプロ配信者として、やる気が凄い。
ゴートンの熱意に、藤本も感心しているようだった。
私は変に口を挟むことはしなかったが、今回の出会いをきっかけにして、
いつか藤本の店自体も紹介したい等と話を始めていたくらいだった。
藤本も自分の店を宣伝してくれるなら、有難いと喜んでいる。
私達は和気藹々と藤本の病院の個室で話が盛り上がってしまったのだった。