第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
「例のごーちゃんが会いたい人って人の名前は、藤本さんだったっけ?」
「そうそうー藤本さんって方だよ。」
「では、病院の受付で藤本さんって方の病室を聞いてみましょうか?」
「そうだね!僕が聞いてくるよ。にっちゃん達はここで待ってって!」
「じゃ、ごーちゃん頼むよ。」
「ではお願いします♪」
私達はゴートンが探し出した、本喰人に関する噂を知っているかもしれない、
藤本と言う人間の入院してる病院に辿り着いた。
正午近くになっても、病院と言う場所もあってか、多くの人間が居た。
入院なども出来る病院なだけあり、地元でも有名な大病院だった。
私達は他の人間の邪魔にならないように、受付から少し離れた場所で待機する。
「その藤本さんって方からも、良い情報が聞けるといいですね。」
「うん。少しでも何か聞き出せればいいんだけどね。
そしたら、ゴートンもまた自信がつくだろうからさ。」
「ふふ。そうですよね。ゴートンも十二の役に立とうと頑張ってましたもんね。」
「ああ。私もネットで情報探しはしてたけど、やっぱりゴートンの方が、
その手の情報探しは私より上手だからね。期待出来ると思う。
それにゴートンがやりとりしたチャットを見せて貰ったけど、
不審なとこなかったし、誰かの罠っぽい感じも無かったよ。」
「そうだったんですね!二四がそこまで言うなら、私も大丈夫だと思います。
後は藤本さんって方に会った次第でしょうけども。」
「うん。気さくな方だといいんだけどね。」
「ですね。」
私が四四と会話をしていると、ゴートンが受付から急ぎ足で戻ってくる。
「藤本さんって人の居る病室聞けたよー7階のB棟の721号室だってさ!」
「じゃあ、そこに向かおうか。」
「あっちのエレベーターで行けるって、受付のお姉さんが言ってたよ!」
ゴートンは嬉しそうな顔で、私達にエレベーターのある方向を指さして教えてくれる。
そんなゴートンの姿に、私と四四も笑ってしまう。
その姿は小さい子が親のおつかいを無事にこなして、喜んでいるように見えた。
六の師匠がこの場に居たら、はしゃぎすぎだぞ!と怒られそうだなぁーと私は思った。
エレベーターに乗り込み、私達は7階に向かう。
目的の病室の前に来て、病室の出入り口に書かれている名前をしっかりと確認し、
声を掛けて、病室の中にお邪魔する。
私達が病室に入ると、そこには初老の男性がベッドに寝ていた。
最初は医者が来たのかと思っていたようで、私達を見るとかなり驚いた顔をしていた。
予想外の訪問客だったのだろう。
そこに四四が柔らかい声で会話を始めて、お見舞いの花束を渡し、
私達が何故訪ねたのかを、ざっくりと話した。
どうなるかと心配していたが、四四の落ち着いた、物腰の柔らかい話し方のおかげで、
相手は私達を不審に思わないで済んでくれたようだった。
これには私もゴートンも四四に感謝した。
こんな上手い具合には、私やゴートンだけだったら、無理だったかもしれないな。
それから四四はゴートンや私も藤本さんに紹介し、例の噂の話を
聞こうとした。
「そうそうー藤本さんって方だよ。」
「では、病院の受付で藤本さんって方の病室を聞いてみましょうか?」
「そうだね!僕が聞いてくるよ。にっちゃん達はここで待ってって!」
「じゃ、ごーちゃん頼むよ。」
「ではお願いします♪」
私達はゴートンが探し出した、本喰人に関する噂を知っているかもしれない、
藤本と言う人間の入院してる病院に辿り着いた。
正午近くになっても、病院と言う場所もあってか、多くの人間が居た。
入院なども出来る病院なだけあり、地元でも有名な大病院だった。
私達は他の人間の邪魔にならないように、受付から少し離れた場所で待機する。
「その藤本さんって方からも、良い情報が聞けるといいですね。」
「うん。少しでも何か聞き出せればいいんだけどね。
そしたら、ゴートンもまた自信がつくだろうからさ。」
「ふふ。そうですよね。ゴートンも十二の役に立とうと頑張ってましたもんね。」
「ああ。私もネットで情報探しはしてたけど、やっぱりゴートンの方が、
その手の情報探しは私より上手だからね。期待出来ると思う。
それにゴートンがやりとりしたチャットを見せて貰ったけど、
不審なとこなかったし、誰かの罠っぽい感じも無かったよ。」
「そうだったんですね!二四がそこまで言うなら、私も大丈夫だと思います。
後は藤本さんって方に会った次第でしょうけども。」
「うん。気さくな方だといいんだけどね。」
「ですね。」
私が四四と会話をしていると、ゴートンが受付から急ぎ足で戻ってくる。
「藤本さんって人の居る病室聞けたよー7階のB棟の721号室だってさ!」
「じゃあ、そこに向かおうか。」
「あっちのエレベーターで行けるって、受付のお姉さんが言ってたよ!」
ゴートンは嬉しそうな顔で、私達にエレベーターのある方向を指さして教えてくれる。
そんなゴートンの姿に、私と四四も笑ってしまう。
その姿は小さい子が親のおつかいを無事にこなして、喜んでいるように見えた。
六の師匠がこの場に居たら、はしゃぎすぎだぞ!と怒られそうだなぁーと私は思った。
エレベーターに乗り込み、私達は7階に向かう。
目的の病室の前に来て、病室の出入り口に書かれている名前をしっかりと確認し、
声を掛けて、病室の中にお邪魔する。
私達が病室に入ると、そこには初老の男性がベッドに寝ていた。
最初は医者が来たのかと思っていたようで、私達を見るとかなり驚いた顔をしていた。
予想外の訪問客だったのだろう。
そこに四四が柔らかい声で会話を始めて、お見舞いの花束を渡し、
私達が何故訪ねたのかを、ざっくりと話した。
どうなるかと心配していたが、四四の落ち着いた、物腰の柔らかい話し方のおかげで、
相手は私達を不審に思わないで済んでくれたようだった。
これには私もゴートンも四四に感謝した。
こんな上手い具合には、私やゴートンだけだったら、無理だったかもしれないな。
それから四四はゴートンや私も藤本さんに紹介し、例の噂の話を
聞こうとした。