第2章「共同戦線」
「でも!12冊目は、あんなに余裕で18冊目の奴は倒したじゃん!!」
50冊目は、俺にそう叫んだ。あー言われると思ったんだよな。
俺は深い溜息をつきながら、あの時の戦いを説明する。
「あれはな・・・チート級もチートな能力だ。
あんな能力を、ポンポン使えるわけねぇーだろう。」
「え?そうなの?」
「そうだ。あれは強力な上に1回しか使えない。もう、あの能力を持つ本は、
消滅したからな。だから、俺はもうあの能力は使えないんだ。
それに、最後に使った、あの能力には、18に対する、
俺の約200年分の恨みなどが蓄積されていたし、18の身体の中には、
36冊目の本体の一部をあった。
だから、あれだけの強力な攻撃になったわけだ。
でも、今度、もし2と戦う時になった時に、あれだけの攻撃が、
仮に出来たとしても、それでも勝てない。
2なら、俺の攻撃への対策でも出来るだろうし、
俺よりも遥かに強い能力を沢山持ってるだろうからな。」
「12冊目の能力より・・・遥かに上の・・・」
「それは・・・おっかないね・・・」
俺の説明に、24冊目も50冊目も冷や汗をかいていた。
これで、更に2がどれだけヤバい本か、わかっただろう。
そんな2に、戦いを挑むのは、今の俺達では無理であると。
「では、私達は何も出来ないまま、2に殺されろと?」
24冊目は、悔しそうに顔を下に向けて、手を震わせている。
「いや。今は戦うのは早いと言ってるだけだ。俺だって、2に、無抵抗なままで、
喰われるか、殺されたりしないさ。」
「12冊目は、何か、いい考えがあるの?」
50冊目は、俺に希望を託すような顔で聞いてくる。
「とにかく、今の俺達は力を蓄えることだ。それから、
上巻クラスの奴を仲間にすることだな。仲間は無理だとしても、
2の情報を出来る限り貰うだけでもいい。」
「わかりました・・・12冊目。私も、その方向で、今後活動していきます。」
24冊目は、気持ちを落ち着かせて、返事をしてきた。
「僕も、同じようにする。」
50冊目も、24冊目と顔を見合わせた後で、俺にそう言ってきた。
とりあえずは、この2冊達を説得できたと思って良さそうだ。
「これからも、お前達は一緒に行動するのか?」
「うん。そもそもが、一緒に暮らしてるしね。」
「そうなのか?」
「はい。50冊目が、配信でお金を稼ぎ、私が、飯探しとか、
そうした雑用をしてます。」
「ほう?最近の若い奴らは、やることが違うなぁ。」
「12冊目も、トワちゃんに配信者になって貰えばいいのに!
そしたら、トワちゃんの美貌だったら、余裕で有名になれるよ!
何なら、僕が色々教えてあげてもいいし♪」
「いや、断る。俺のトワには、なんかそういうのさせたくない。」
「えー何で?勿体無いなぁ・・・」
50冊目の提案に、俺はすぐに却下した。新しい時代に沿って、
新しい稼ぎ方、新しい飯の探し方をするのは悪くはない。
だが、トワに、いきなりそれをさせるのには、まだ子供すぎる気がする。
俺は、なんだか父親が娘を、心配するような気持ちになっていた。
50冊目は、俺にそう叫んだ。あー言われると思ったんだよな。
俺は深い溜息をつきながら、あの時の戦いを説明する。
「あれはな・・・チート級もチートな能力だ。
あんな能力を、ポンポン使えるわけねぇーだろう。」
「え?そうなの?」
「そうだ。あれは強力な上に1回しか使えない。もう、あの能力を持つ本は、
消滅したからな。だから、俺はもうあの能力は使えないんだ。
それに、最後に使った、あの能力には、18に対する、
俺の約200年分の恨みなどが蓄積されていたし、18の身体の中には、
36冊目の本体の一部をあった。
だから、あれだけの強力な攻撃になったわけだ。
でも、今度、もし2と戦う時になった時に、あれだけの攻撃が、
仮に出来たとしても、それでも勝てない。
2なら、俺の攻撃への対策でも出来るだろうし、
俺よりも遥かに強い能力を沢山持ってるだろうからな。」
「12冊目の能力より・・・遥かに上の・・・」
「それは・・・おっかないね・・・」
俺の説明に、24冊目も50冊目も冷や汗をかいていた。
これで、更に2がどれだけヤバい本か、わかっただろう。
そんな2に、戦いを挑むのは、今の俺達では無理であると。
「では、私達は何も出来ないまま、2に殺されろと?」
24冊目は、悔しそうに顔を下に向けて、手を震わせている。
「いや。今は戦うのは早いと言ってるだけだ。俺だって、2に、無抵抗なままで、
喰われるか、殺されたりしないさ。」
「12冊目は、何か、いい考えがあるの?」
50冊目は、俺に希望を託すような顔で聞いてくる。
「とにかく、今の俺達は力を蓄えることだ。それから、
上巻クラスの奴を仲間にすることだな。仲間は無理だとしても、
2の情報を出来る限り貰うだけでもいい。」
「わかりました・・・12冊目。私も、その方向で、今後活動していきます。」
24冊目は、気持ちを落ち着かせて、返事をしてきた。
「僕も、同じようにする。」
50冊目も、24冊目と顔を見合わせた後で、俺にそう言ってきた。
とりあえずは、この2冊達を説得できたと思って良さそうだ。
「これからも、お前達は一緒に行動するのか?」
「うん。そもそもが、一緒に暮らしてるしね。」
「そうなのか?」
「はい。50冊目が、配信でお金を稼ぎ、私が、飯探しとか、
そうした雑用をしてます。」
「ほう?最近の若い奴らは、やることが違うなぁ。」
「12冊目も、トワちゃんに配信者になって貰えばいいのに!
そしたら、トワちゃんの美貌だったら、余裕で有名になれるよ!
何なら、僕が色々教えてあげてもいいし♪」
「いや、断る。俺のトワには、なんかそういうのさせたくない。」
「えー何で?勿体無いなぁ・・・」
50冊目の提案に、俺はすぐに却下した。新しい時代に沿って、
新しい稼ぎ方、新しい飯の探し方をするのは悪くはない。
だが、トワに、いきなりそれをさせるのには、まだ子供すぎる気がする。
俺は、なんだか父親が娘を、心配するような気持ちになっていた。