第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
「ノム兄貴達の言いたい事も、もちろんわかるぜ?
わかるけどよ、だからっていきなりにも、キュアート様の行動を縛りすぎじゃないか?
オスカー様と仕事で、どうしてもの外出が2回はあったけど、
その後は、全く出来ずじまいだ。キュアート様だってストレス感じるだろうし、
屋敷内の人間も皆不安にさせたままだ。」
「確かに、ヴァンダム。お前の言い分もわかるが・・・」
「けど、だからっていつもみたいにまた外出を許可するのは難しいんじゃないかな・・・
キュアート様にストレスを感じさせるのは、嫌だけど・・・」
オレ達は互いの意見を交わし悩む。部屋の中は暗い雰囲気になってしまう。
キュアート様は何も言わずに黙ったままだ。
「ノム兄貴。怒らないで聞いて欲しんだが・・・」
「何だ?ヴァンダム?」
「こっちには今、六マスターがいるじゃないか?セア姉貴も帰って来たしさ。
なら、過度に警戒することないんじゃないかな?」
「過度にか・・・?」
「おう。過度に警戒しすぎるのは逆効果な気がするんだよ。
これじゃあ、相手の事を気にし過ぎて、こっちの方が悪い雰囲気に
なってしまっているじゃないか、現によぉ。」
「そうだな・・・確かに。よくない状態になりかけているな。」
オレは冷静になり、ヴァンダムの意見を受け止める。
思えば、六マスターにも言われたな・・・気を張りすぎていると。
その言葉が、ここに来て、沁みてくるとはな・・・
六マスターは近々こうなることを見越していたのだろうか?
「後、こっちにも提案があるんだが、聞いて貰えるか?ノム兄貴?」
「ほう?お前から提案か?どんなものだ?」
「せっかく帰って来た、セア姉貴に活躍して貰おうぜ?
セア姉貴が、明日キュアート様の身代わりになって、どっかで何か講演会とか活動すればいい。
それでその間に少女の姿に変装したキュアート様は目的の店に買い物に行けばいい。
どうだ?いい案じゃないか?」
「まぁ!それはいいわね♪ヴァンダム♪素敵な提案だわ♪」
ヴァンダムの提案に、キュアート様は嬉しそうな顔で飛びつく。
身代わりか・・・セアが何と言うかわからないが、確かに悪い案ではなさそうか。
セアには六マスターが護衛してくれるだろうし、それで偽のキュアート様として、
目立つ活動をしたら、敵側も何か新しい動きを見せるかもしれないな。
こちらが守るだけでは、何も事態は進展しないか・・・
「大事だ。キュアート様は皆の母上だからな。でも、大事だからこそ、
守ってるだけじゃ駄目な時があると思うんだ。
敵があの2冊目だからな。守るだけじゃ、向こうになめられる。
こっちもやれるんだ!って見せる時じゃないか?ノム兄貴?」
「ふっ。たくましい事を言うようになったじゃないか?
ヴァンダム。お前の心意気をオレも感じたぞ!」
オレはヴァンダムの顔を見て、お互いに意見を一致させた。
そうと決まれば、早速セアと六マスターをここに呼んで、協力を願いでなければいけないな。
セアは絶対に強制参加だがな。今まで好き勝手してきたのだから、長女として、
他の眷属達の姉であることをここで見せて貰わないといけない。
しっかりと活躍させるからな・・・セア。
オレは心の中で強い決意を固めた。
セア以外の可愛い妹達であるイーリス達の為にもな?
わかるけどよ、だからっていきなりにも、キュアート様の行動を縛りすぎじゃないか?
オスカー様と仕事で、どうしてもの外出が2回はあったけど、
その後は、全く出来ずじまいだ。キュアート様だってストレス感じるだろうし、
屋敷内の人間も皆不安にさせたままだ。」
「確かに、ヴァンダム。お前の言い分もわかるが・・・」
「けど、だからっていつもみたいにまた外出を許可するのは難しいんじゃないかな・・・
キュアート様にストレスを感じさせるのは、嫌だけど・・・」
オレ達は互いの意見を交わし悩む。部屋の中は暗い雰囲気になってしまう。
キュアート様は何も言わずに黙ったままだ。
「ノム兄貴。怒らないで聞いて欲しんだが・・・」
「何だ?ヴァンダム?」
「こっちには今、六マスターがいるじゃないか?セア姉貴も帰って来たしさ。
なら、過度に警戒することないんじゃないかな?」
「過度にか・・・?」
「おう。過度に警戒しすぎるのは逆効果な気がするんだよ。
これじゃあ、相手の事を気にし過ぎて、こっちの方が悪い雰囲気に
なってしまっているじゃないか、現によぉ。」
「そうだな・・・確かに。よくない状態になりかけているな。」
オレは冷静になり、ヴァンダムの意見を受け止める。
思えば、六マスターにも言われたな・・・気を張りすぎていると。
その言葉が、ここに来て、沁みてくるとはな・・・
六マスターは近々こうなることを見越していたのだろうか?
「後、こっちにも提案があるんだが、聞いて貰えるか?ノム兄貴?」
「ほう?お前から提案か?どんなものだ?」
「せっかく帰って来た、セア姉貴に活躍して貰おうぜ?
セア姉貴が、明日キュアート様の身代わりになって、どっかで何か講演会とか活動すればいい。
それでその間に少女の姿に変装したキュアート様は目的の店に買い物に行けばいい。
どうだ?いい案じゃないか?」
「まぁ!それはいいわね♪ヴァンダム♪素敵な提案だわ♪」
ヴァンダムの提案に、キュアート様は嬉しそうな顔で飛びつく。
身代わりか・・・セアが何と言うかわからないが、確かに悪い案ではなさそうか。
セアには六マスターが護衛してくれるだろうし、それで偽のキュアート様として、
目立つ活動をしたら、敵側も何か新しい動きを見せるかもしれないな。
こちらが守るだけでは、何も事態は進展しないか・・・
「大事だ。キュアート様は皆の母上だからな。でも、大事だからこそ、
守ってるだけじゃ駄目な時があると思うんだ。
敵があの2冊目だからな。守るだけじゃ、向こうになめられる。
こっちもやれるんだ!って見せる時じゃないか?ノム兄貴?」
「ふっ。たくましい事を言うようになったじゃないか?
ヴァンダム。お前の心意気をオレも感じたぞ!」
オレはヴァンダムの顔を見て、お互いに意見を一致させた。
そうと決まれば、早速セアと六マスターをここに呼んで、協力を願いでなければいけないな。
セアは絶対に強制参加だがな。今まで好き勝手してきたのだから、長女として、
他の眷属達の姉であることをここで見せて貰わないといけない。
しっかりと活躍させるからな・・・セア。
オレは心の中で強い決意を固めた。
セア以外の可愛い妹達であるイーリス達の為にもな?