第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
俺が農園に着くと、トワは楽しそうな声で15冊目や16冊目と農作業をしていた。
トワには何もかも新鮮なようで、事あるごとに彼らに質問しては、嬉しそうにしていた。
すっかり童心に返っていると言っていい状態だな、あれは。
「これはトマトって野菜だよ。」
「え?この緑色のものが?」
「そう。熟したら、あの赤色のトマトになんだってさ♪」
「へー!そうだったんですね!私初めて知りました!」
トワは16冊目と一緒にトマトの苗の前で賑やかにしていたが、次に15冊目の呼ばれ、
そちらの方に移動し、また何かを教えて貰う。
「これもトマト?でも細長い形だから、違う野菜?」
「これね、トマトじゃなくて、トウガラシと言う野菜だよ。
これも育っていくと赤色になるんだ。
人間達はこの辛みがある野菜を喜んで食べるんだそうだ。」
「え?このお野菜は辛いんですか?」
「うん。防虫効果もあるくらいで、虫も避けるくらいなのに、
人間達はこの野菜の辛味を喜んで食べて、
時にはどれだけの辛さを食べるかとか、勝負したりするらしい。」
「へぇ・・・あ、確かに日本のテレビ番組で、激辛商品を食べて、
それを食べた人の反応を楽しむ番組とかありました!」
「そうそう。最近はネットの動画とかでも、そういうの多いよね。」
15冊目は次にトワに、トウガラシを教えてやってくれてるようだ。
トワは何もかもが興味津々で、目を輝かせていた。
トワのその態度が面白いのか、15冊達は次々に農園にある野菜などを、
教えてくれていたみたいだな。
「よう!作業はどうだ?順調か?」
「あ、12冊目だ。」
「順調ですよ、12冊目。」
「・・・・・」
俺がタイミングを見計らって、トワ達に声を掛けると16冊目と15冊目は
俺の言葉に返事をする。
だが、トワはまだ俺に怒っているのか、俺を見ることもなく、
何も言わずに、じっと別の野菜を見ていた。
トワめ。まだ怒ってるのか・・・困ったなぁ・・・
「トワちゃん。12冊目がお迎えに来たよ?」
「あ、いや、トワを迎えに来たわけじゃないんだ。
俺はトリア先生に言われて、お前達を手伝いに来たんだよ。」
「俺達を手伝いにですか?」
「そうだ。何か困ったことなんかないか?俺もここで暮らしていた時は、
色々な手伝いをしたもんだからな。
もし、困ったことがあるのなら、俺に言ってくれれば、
何かアドバイス出来るかもしれないと思ってな。」
俺は変にトワに関わらないようにして、15冊目達と会話をすることにした。
ここでトワに無理に関わろうとしても、逆に機嫌を損ねるだけなのは、いつものことだからな。
しばらく、俺もトワのことは放っとこう。
「それだったらさ、ベリーあの道具類とか教えて貰ったらどうかな?」
「ああ、あの農作業で使うやつか?」
「ん?何かあるか?」
「ええ、実は・・・」
15冊目達は、俺に聞きたいと思う事を少しずつ聞いてくるので、
俺は丁寧に答えた。
俺でもわからないことは、すぐにネットで検索したりしているうちに、
俺も最近の農作業に使う機械などを見て、すっかり楽しんでいた。
トワも最初は俺から離れていたのに、俺達が楽しそうにしているものだから、
どんどん近づいてきて、ふーんと言った顔で俺の説明を聞いている。
トワには何もかも新鮮なようで、事あるごとに彼らに質問しては、嬉しそうにしていた。
すっかり童心に返っていると言っていい状態だな、あれは。
「これはトマトって野菜だよ。」
「え?この緑色のものが?」
「そう。熟したら、あの赤色のトマトになんだってさ♪」
「へー!そうだったんですね!私初めて知りました!」
トワは16冊目と一緒にトマトの苗の前で賑やかにしていたが、次に15冊目の呼ばれ、
そちらの方に移動し、また何かを教えて貰う。
「これもトマト?でも細長い形だから、違う野菜?」
「これね、トマトじゃなくて、トウガラシと言う野菜だよ。
これも育っていくと赤色になるんだ。
人間達はこの辛みがある野菜を喜んで食べるんだそうだ。」
「え?このお野菜は辛いんですか?」
「うん。防虫効果もあるくらいで、虫も避けるくらいなのに、
人間達はこの野菜の辛味を喜んで食べて、
時にはどれだけの辛さを食べるかとか、勝負したりするらしい。」
「へぇ・・・あ、確かに日本のテレビ番組で、激辛商品を食べて、
それを食べた人の反応を楽しむ番組とかありました!」
「そうそう。最近はネットの動画とかでも、そういうの多いよね。」
15冊目は次にトワに、トウガラシを教えてやってくれてるようだ。
トワは何もかもが興味津々で、目を輝かせていた。
トワのその態度が面白いのか、15冊達は次々に農園にある野菜などを、
教えてくれていたみたいだな。
「よう!作業はどうだ?順調か?」
「あ、12冊目だ。」
「順調ですよ、12冊目。」
「・・・・・」
俺がタイミングを見計らって、トワ達に声を掛けると16冊目と15冊目は
俺の言葉に返事をする。
だが、トワはまだ俺に怒っているのか、俺を見ることもなく、
何も言わずに、じっと別の野菜を見ていた。
トワめ。まだ怒ってるのか・・・困ったなぁ・・・
「トワちゃん。12冊目がお迎えに来たよ?」
「あ、いや、トワを迎えに来たわけじゃないんだ。
俺はトリア先生に言われて、お前達を手伝いに来たんだよ。」
「俺達を手伝いにですか?」
「そうだ。何か困ったことなんかないか?俺もここで暮らしていた時は、
色々な手伝いをしたもんだからな。
もし、困ったことがあるのなら、俺に言ってくれれば、
何かアドバイス出来るかもしれないと思ってな。」
俺は変にトワに関わらないようにして、15冊目達と会話をすることにした。
ここでトワに無理に関わろうとしても、逆に機嫌を損ねるだけなのは、いつものことだからな。
しばらく、俺もトワのことは放っとこう。
「それだったらさ、ベリーあの道具類とか教えて貰ったらどうかな?」
「ああ、あの農作業で使うやつか?」
「ん?何かあるか?」
「ええ、実は・・・」
15冊目達は、俺に聞きたいと思う事を少しずつ聞いてくるので、
俺は丁寧に答えた。
俺でもわからないことは、すぐにネットで検索したりしているうちに、
俺も最近の農作業に使う機械などを見て、すっかり楽しんでいた。
トワも最初は俺から離れていたのに、俺達が楽しそうにしているものだから、
どんどん近づいてきて、ふーんと言った顔で俺の説明を聞いている。