第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
「にっちゃん!!四四ちゃんが無事に建物から出てきたよ!!」
「本当かい?!ごーちゃん?!」
「あ・・・」
私は試練をクリアして手に入れた鍵を使い、無事に扉を開けて、外に出た。
そして、建物から出てすぐの所で、数時間ぶりに聞く、懐かしい声達に、私は喜びを感じた。
迷惑を掛けたら駄目だとわかっていたのに、こうして迎えに来てくれた2冊達に、
どうして喜ばずにはいられようか。
「四四ちゃーん!大丈夫だった?!!」
「四四!無事ですか?!何処か怪我とかは?」
「はい、私は大丈夫です。ゴートンも二四も、わざわざここまで来てくれて有難うございます。
心配させるつもりは無かったんですけど・・・すいません。」
私は気まずそうな顔をして、2冊達にまずは謝罪をした。
2冊達は安堵した顔をして、私の側に駆け寄り、心から心配してくれる。
こんな時に不謹慎だけど、ちょっとお姫様にでもなった気分だった。
「いや、四四がこの建物の中で4冊目の試練を受けていたのは知っててはいたんだ。」
「え?そうだったんですか?」
「うん!だって、僕達がホテルから出た、四四ちゃんの後をつけて行ったら、
この建物の庭あたりにいきなり閉じ込められてさ。
そーしたら、いきなりあの4冊目の式神が現れて、四四ちゃんは自分の課した試練を、
受けてる途中だから邪魔するな!って、変な影人間みたいなのを僕達に嗾けて来たんだよ!」
「え?!いきなりですか?!」
「実はそうなんだ、四四。4冊目は、とにかく私達に君の試練を、
邪魔されたくなかったらしい。」
「もう!!四堂ったら!!」
私はゴートン達の話を聞いて、我慢の限界に達した。
四堂の式神に向かい、私は四堂に本気で怒った。
「四堂!彼らに手を出したんですか!?私が試練を受けている時に!」
「誤解だよ、四四!!私は彼らに、試練の邪魔されたくなかったから、
隔離しただけさ。
ま、彼らの実力も見せて欲しかったから、「少し」だけ遊ばせて貰ったけどね?」
「何が「少し」だけですか!四堂の嘘つき!!」
私はゴートン達の姿を再度見て、分かってしまった。
彼らの服は少しボロボロになっていたのだ。
これは四堂にかなり激しい戦いをさせられたに違いない。
2冊達も呼吸は落ち着いてはいるが、時折見せる顔には辛そうな感じがあった。
どうして、すぐに私は気付いてあげれなかったのだろう。
こんなにも心配して貰ったことに浮かれている場合ではないのに。
彼らに申し訳ないと深く反省しながら、早くこの場から離れるべきだとも思った。
朝方でまだ人目がないからいいが、封鎖されているはずの建物に女1人と、
服がボロボロになってる男が2人も居たら、確実に周辺住民に怪しまれてしまう。
こんなとこで通報などされては大変だ。
そうでなくとも、私達は今かなり疲弊しているのに。
「四堂に言いたい事は沢山ありますが、今は我慢します。
二四、ゴートン。本当に私の為にごめんなさい。とにかく、急いでホテルに戻りましょう!
かなり疲れたでしょうし、着替えなどもすべきです。」
「そ、そうだね・・・僕達もこんな姿じゃ、怪しいもんね。」
「うん。四四の言う通り、ホテルに帰ろう。」
私達は人目につかないように、急いでホテルへと帰還した。
私の後ろで、四堂が情けない声で言い訳をするが、私は無視した。
私をいくらでも試すなら、私だってここまで怒りはしない。
でも、私の大事な友達をこんな風にして、流石の私も今回の事は怒り心頭だった。
「本当かい?!ごーちゃん?!」
「あ・・・」
私は試練をクリアして手に入れた鍵を使い、無事に扉を開けて、外に出た。
そして、建物から出てすぐの所で、数時間ぶりに聞く、懐かしい声達に、私は喜びを感じた。
迷惑を掛けたら駄目だとわかっていたのに、こうして迎えに来てくれた2冊達に、
どうして喜ばずにはいられようか。
「四四ちゃーん!大丈夫だった?!!」
「四四!無事ですか?!何処か怪我とかは?」
「はい、私は大丈夫です。ゴートンも二四も、わざわざここまで来てくれて有難うございます。
心配させるつもりは無かったんですけど・・・すいません。」
私は気まずそうな顔をして、2冊達にまずは謝罪をした。
2冊達は安堵した顔をして、私の側に駆け寄り、心から心配してくれる。
こんな時に不謹慎だけど、ちょっとお姫様にでもなった気分だった。
「いや、四四がこの建物の中で4冊目の試練を受けていたのは知っててはいたんだ。」
「え?そうだったんですか?」
「うん!だって、僕達がホテルから出た、四四ちゃんの後をつけて行ったら、
この建物の庭あたりにいきなり閉じ込められてさ。
そーしたら、いきなりあの4冊目の式神が現れて、四四ちゃんは自分の課した試練を、
受けてる途中だから邪魔するな!って、変な影人間みたいなのを僕達に嗾けて来たんだよ!」
「え?!いきなりですか?!」
「実はそうなんだ、四四。4冊目は、とにかく私達に君の試練を、
邪魔されたくなかったらしい。」
「もう!!四堂ったら!!」
私はゴートン達の話を聞いて、我慢の限界に達した。
四堂の式神に向かい、私は四堂に本気で怒った。
「四堂!彼らに手を出したんですか!?私が試練を受けている時に!」
「誤解だよ、四四!!私は彼らに、試練の邪魔されたくなかったから、
隔離しただけさ。
ま、彼らの実力も見せて欲しかったから、「少し」だけ遊ばせて貰ったけどね?」
「何が「少し」だけですか!四堂の嘘つき!!」
私はゴートン達の姿を再度見て、分かってしまった。
彼らの服は少しボロボロになっていたのだ。
これは四堂にかなり激しい戦いをさせられたに違いない。
2冊達も呼吸は落ち着いてはいるが、時折見せる顔には辛そうな感じがあった。
どうして、すぐに私は気付いてあげれなかったのだろう。
こんなにも心配して貰ったことに浮かれている場合ではないのに。
彼らに申し訳ないと深く反省しながら、早くこの場から離れるべきだとも思った。
朝方でまだ人目がないからいいが、封鎖されているはずの建物に女1人と、
服がボロボロになってる男が2人も居たら、確実に周辺住民に怪しまれてしまう。
こんなとこで通報などされては大変だ。
そうでなくとも、私達は今かなり疲弊しているのに。
「四堂に言いたい事は沢山ありますが、今は我慢します。
二四、ゴートン。本当に私の為にごめんなさい。とにかく、急いでホテルに戻りましょう!
かなり疲れたでしょうし、着替えなどもすべきです。」
「そ、そうだね・・・僕達もこんな姿じゃ、怪しいもんね。」
「うん。四四の言う通り、ホテルに帰ろう。」
私達は人目につかないように、急いでホテルへと帰還した。
私の後ろで、四堂が情けない声で言い訳をするが、私は無視した。
私をいくらでも試すなら、私だってここまで怒りはしない。
でも、私の大事な友達をこんな風にして、流石の私も今回の事は怒り心頭だった。