第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
「実は、八百代さんに会う前に、地下室で人の形をした影のような存在に会いました。
でも、その影の存在はかなり凶暴で、私に攻撃をしてきたりした程です。
人としての理性はほぼない感じでした。」
「なんと・・・まさか木本は怨霊に?」
「絶対とは言い切れませんが、もしあの影の存在が木本さんなら、
怨霊になられてしまったと言っていいかもしれません。」
「そんな・・・木本は、あいつは・・・」
私の言葉を聞いて、八百代は辛そうな顔をする。
このまま放置し続ければ、いずれは木本の怨念が八百代にもいってしまうかもしれない。
そうなったら、八百代もあの影のような存在に変わってしまう可能性がある。
私はそれを阻止しなくてはと思った。
となれば、またあの地下室に行くしかない。
「八百代さん。私はもう一度、あの地下室に行こうと思います。」
「え?ですが、貴女の話の通りなら、木本は危ない存在になってしまったのではないのですか?」
「確かに危険に近い存在になってはいます。けど、このまま放置してても、
八百代さんはこの場から解放されることはありませんし、
貴方までもが、向こうの怨念に感化されて、怨霊になってしまう可能性も考えられます。」
「な、なるほど・・・私も無事では済まないと言うわけですか・・・」
「ええ。だって、もし木本さんの執念か何かで引き寄せられたのなら、
何かしらの影響は出ると思いますから・・・」
「確かに、そう言われたら、貴女の言う通りかもしれませんね。」
八百代は、私の言葉に納得してくれた様子だった。
こうなれば、八百代を説得して、協力者になって貰い、一緒に怨霊化してしまった、
木本をどうにかするしない。
きっとこれが、次の四堂からの試練だと思っていいだろう。
「八百代さん、お願いがあるのですが、私の願いを聞いてくれますか?」
「貴方の願いですか?こんな幽霊になってしまった私ですが、
どんな願いでしょうか?」
「一緒に地下室に行って貰って、その影の存在に会って貰えませんか?」
「私も一緒に?!私を地下室に連れて行ってくれるのですか?!」
「はい。それが今一番に出来る最善の策だと思うのです。
もし、その影の存在が木本さんと言う方なら、八百代さんに会えば、
もしかしたら私と違った反応を示すかもしれない。
少しは理性を取り戻してくれるかもしれないです。」
「確かに、そうですね。私は貴女が私をここから連れ出してくれるのなら、大歓迎ですよ。
私も本当はずっと別の場所に移動して、木本の存在を探したかったのです。
けど、幽霊になってしまった私1人では、どうする事も出来なかった。
だから、ぜひ私からもお願いします!その影の存在に会わせて下さい!」
八百代は何の迷いもなく、私にはっきりとそう告げた。
亡くなられたはずの存在の八百代からは、生者と同じような熱意が感じられた。
私は嬉しくなって、少しだけ八百代に微笑み、頷いて承諾した。
これでまた展開が先に進めそうだ。今度は心強い仲間も出来て。
でも、その影の存在はかなり凶暴で、私に攻撃をしてきたりした程です。
人としての理性はほぼない感じでした。」
「なんと・・・まさか木本は怨霊に?」
「絶対とは言い切れませんが、もしあの影の存在が木本さんなら、
怨霊になられてしまったと言っていいかもしれません。」
「そんな・・・木本は、あいつは・・・」
私の言葉を聞いて、八百代は辛そうな顔をする。
このまま放置し続ければ、いずれは木本の怨念が八百代にもいってしまうかもしれない。
そうなったら、八百代もあの影のような存在に変わってしまう可能性がある。
私はそれを阻止しなくてはと思った。
となれば、またあの地下室に行くしかない。
「八百代さん。私はもう一度、あの地下室に行こうと思います。」
「え?ですが、貴女の話の通りなら、木本は危ない存在になってしまったのではないのですか?」
「確かに危険に近い存在になってはいます。けど、このまま放置してても、
八百代さんはこの場から解放されることはありませんし、
貴方までもが、向こうの怨念に感化されて、怨霊になってしまう可能性も考えられます。」
「な、なるほど・・・私も無事では済まないと言うわけですか・・・」
「ええ。だって、もし木本さんの執念か何かで引き寄せられたのなら、
何かしらの影響は出ると思いますから・・・」
「確かに、そう言われたら、貴女の言う通りかもしれませんね。」
八百代は、私の言葉に納得してくれた様子だった。
こうなれば、八百代を説得して、協力者になって貰い、一緒に怨霊化してしまった、
木本をどうにかするしない。
きっとこれが、次の四堂からの試練だと思っていいだろう。
「八百代さん、お願いがあるのですが、私の願いを聞いてくれますか?」
「貴方の願いですか?こんな幽霊になってしまった私ですが、
どんな願いでしょうか?」
「一緒に地下室に行って貰って、その影の存在に会って貰えませんか?」
「私も一緒に?!私を地下室に連れて行ってくれるのですか?!」
「はい。それが今一番に出来る最善の策だと思うのです。
もし、その影の存在が木本さんと言う方なら、八百代さんに会えば、
もしかしたら私と違った反応を示すかもしれない。
少しは理性を取り戻してくれるかもしれないです。」
「確かに、そうですね。私は貴女が私をここから連れ出してくれるのなら、大歓迎ですよ。
私も本当はずっと別の場所に移動して、木本の存在を探したかったのです。
けど、幽霊になってしまった私1人では、どうする事も出来なかった。
だから、ぜひ私からもお願いします!その影の存在に会わせて下さい!」
八百代は何の迷いもなく、私にはっきりとそう告げた。
亡くなられたはずの存在の八百代からは、生者と同じような熱意が感じられた。
私は嬉しくなって、少しだけ八百代に微笑み、頷いて承諾した。
これでまた展開が先に進めそうだ。今度は心強い仲間も出来て。