第2章「共同戦線」
俺は夢を見ていた。過去の遠い遠い記憶。俺が誕生してから、
まだ数年しか経ってない頃の。
俺と数冊の本達は、3冊目の所で育てられていた。3冊目は
何かを育てるの好きな本だった。趣味であった。野菜でも動物でも、俺達同種であっても。
そこに、13冊目や、18冊目など。そして、36冊目も居た。
俺にとって人生の中で、初めての友達だったのが、36冊目だった。
36冊目と、今後の将来の話をするのが大好きだったのを覚えてる。
「12ちゃんは、きっと優しい本になるね!」
「そうかな?僕でなれるかな?」
「なれるよ!12ちゃんは今だって、優しいもん♪」
36冊目は、笑顔で俺にそんな事をよく言った。
36冊目は中性的な性格で、その時はまだ性別をはっきりと決めていなかった。
外見も、短い髪で白に近い銀色していて、瞳も同じ色だった。
どっちにでも見られる外見であった。
幼少の頃の本喰人は、稀にそうした存在がいる。後に本人が
望んだ性別へと変わっていくが、36冊目は、悩んでいた。
俺は、36冊目によく言った言葉がある。
「大きくなったら、一緒に世界を旅しよう!で、美味しい本がいっぱいある街を
見つけたら、そこでのんびり暮らそうよ!」と。
「それいいね♪」
36冊目は、笑顔で毎回同意してくれた。それが俺には嬉しかった。
初めて出来た友達と言うのが、こんなに素敵なものだと、
言う事を俺は36冊目に教えて貰ったのだ。
「12ちゃんなら、きっと世界中で1番の優しい本になれるよ!」
「もうー36ちゃんは、いつもその話ばっかりする!」
「えへへ、だって、12ちゃんなら、なれるって、絶対に思うんだもん♪」
「そっか。なら僕、それも夢にして、頑張るよ!だから、
36ちゃんも僕と一緒に、冒険しようね!」
「うん!しようね♪」
俺は、そこで目が覚めた。まさか、今になって、こんな懐かしい夢を
見るとは思わなかった。
18を倒すまでは、毎回、36冊目が関わる時は悪夢が多かったのに。
「36冊目・・・喜んでくれてるのか?俺がお前を
取り戻すことが出来たことに。」
俺のベッドの横の小さいテーブルには、36冊目の本体の一部が
大事にしまってある、箱が置いてあった。
いつか、噂に聞く、5冊目に、願い出て、36冊目の回復を願うつもりだった。
今のとこ、俺が知る限り、俺達、本喰人の本体の本、そのものを
回復出来るのは、5冊目としか聞いてない。
けど、5冊目は気難しい性格らしく、私欲では動かない本らしい。
今回の、争いとて、全く興味がなく、中立を貫いているようだ。
流石の2冊目も、5冊目の能力を失うのが怖いのか、変に手出しは出来ないらしい。
18への復讐と、36冊目の救出が出来た今は、俺の当面の目標は、
36冊目の復帰を手伝うことだ。
それから、最近、悩ませてくる、50冊目と24冊目の対応か。
あの2冊は、俺より若い分、行動力があって困る。
まだ数年しか経ってない頃の。
俺と数冊の本達は、3冊目の所で育てられていた。3冊目は
何かを育てるの好きな本だった。趣味であった。野菜でも動物でも、俺達同種であっても。
そこに、13冊目や、18冊目など。そして、36冊目も居た。
俺にとって人生の中で、初めての友達だったのが、36冊目だった。
36冊目と、今後の将来の話をするのが大好きだったのを覚えてる。
「12ちゃんは、きっと優しい本になるね!」
「そうかな?僕でなれるかな?」
「なれるよ!12ちゃんは今だって、優しいもん♪」
36冊目は、笑顔で俺にそんな事をよく言った。
36冊目は中性的な性格で、その時はまだ性別をはっきりと決めていなかった。
外見も、短い髪で白に近い銀色していて、瞳も同じ色だった。
どっちにでも見られる外見であった。
幼少の頃の本喰人は、稀にそうした存在がいる。後に本人が
望んだ性別へと変わっていくが、36冊目は、悩んでいた。
俺は、36冊目によく言った言葉がある。
「大きくなったら、一緒に世界を旅しよう!で、美味しい本がいっぱいある街を
見つけたら、そこでのんびり暮らそうよ!」と。
「それいいね♪」
36冊目は、笑顔で毎回同意してくれた。それが俺には嬉しかった。
初めて出来た友達と言うのが、こんなに素敵なものだと、
言う事を俺は36冊目に教えて貰ったのだ。
「12ちゃんなら、きっと世界中で1番の優しい本になれるよ!」
「もうー36ちゃんは、いつもその話ばっかりする!」
「えへへ、だって、12ちゃんなら、なれるって、絶対に思うんだもん♪」
「そっか。なら僕、それも夢にして、頑張るよ!だから、
36ちゃんも僕と一緒に、冒険しようね!」
「うん!しようね♪」
俺は、そこで目が覚めた。まさか、今になって、こんな懐かしい夢を
見るとは思わなかった。
18を倒すまでは、毎回、36冊目が関わる時は悪夢が多かったのに。
「36冊目・・・喜んでくれてるのか?俺がお前を
取り戻すことが出来たことに。」
俺のベッドの横の小さいテーブルには、36冊目の本体の一部が
大事にしまってある、箱が置いてあった。
いつか、噂に聞く、5冊目に、願い出て、36冊目の回復を願うつもりだった。
今のとこ、俺が知る限り、俺達、本喰人の本体の本、そのものを
回復出来るのは、5冊目としか聞いてない。
けど、5冊目は気難しい性格らしく、私欲では動かない本らしい。
今回の、争いとて、全く興味がなく、中立を貫いているようだ。
流石の2冊目も、5冊目の能力を失うのが怖いのか、変に手出しは出来ないらしい。
18への復讐と、36冊目の救出が出来た今は、俺の当面の目標は、
36冊目の復帰を手伝うことだ。
それから、最近、悩ませてくる、50冊目と24冊目の対応か。
あの2冊は、俺より若い分、行動力があって困る。