第8章「1つには出来ない解答(こたえ)」
私が四堂の言葉に戸惑い、考え込んでいると四堂は、もっと会話を続ける。
「これを機に、最近の四四の本喰人としての成長を見るのも良いと思ってね。
基本、四四の自立は昔に認めはしたけど、あの時はまだ2冊目が、
今みたいに活発的に動き出してない時期だったからね。
だから、まだ安心出来るかなと思って、許してはきたけど・・・」
「今回は安心出来る事態では無くなってしまったと?」
「うん。12冊目の覚醒の所為でね。」
「十二の覚醒の所為で・・・」
「いずれは時が経てば2冊目は活動するのはしただろう。
けど、今回の覚醒でまさか12冊目が自分の敵になるとは思いたくなったみたいだねぇ。
口ぶりは、12冊目が敵になっても、どうも思ってないみたいに見せてたけど、
私が見た感じでは、あの2冊目がショック受けて、
機嫌が悪そうだって、この私でもわかったくらいだからね。」
「2冊目は、そんなに十二の事を・・・」
十二が言っていたよりも、四堂が言うには、2冊目は十二を親友として、
大事に見ていたと言う事らしい。
だけど、2冊目の思いは十二には、全くと言っていいほどに、届いてはいない。
むしろ十二は今ではあんなにも2冊目を毛嫌いしているくらいだ。
私は十二と2冊目の関係が不思議に思えてくる。
「四堂は、過去に2冊目側の仲間だった時に、その時の十二とも面識はあったんですよね?」
「まーねぇ・・・一応は仲間だったわけだし。」
「その頃の12冊目は、どんな本喰人だったんですか?」
私は気になって、四堂に過去の十二の事を質問してみる。
四堂は「うーん」と唸り声を上げ、少し沈黙した。
「一言で言えば、嫌な奴かな?ともかく、2冊目とつるんで、やりたい放題だったからね。
上巻である私への態度も最悪だったし、2冊目は可愛がってたけど、
私は大嫌いだったな。
後、何よりも戦闘狂だったねぇ。敵と戦えれば、難しい話はどうでもいい感じで、
特に1冊目とは戦いたがってたイメージがあるかな?」
「あの十二が?」
「そうだよ!だから、四四が自立してすぐ辺りに、12冊目が四四に近づいて時には、
私はすぐに殺すべきだ!と思ってたくらいだからね!!」
「もう・・・四堂は・・・」
私は四堂の突然の言葉に呆れた。多分、十二が過去に18冊目を倒す為に力が欲しくて、
私に頼ってきた時の話をしているのだろう。
やっぱり、あの時も私が心配で監視していたのは間違っていなかったようだ。
自立したら、監視はしないと言っていた癖に・・・四堂は嘘つきだ。
私がそう思い、四堂の式神を睨みつけると、四堂は何かを察したらしく、
咳ばらいをし始めて、また会話を再開させる。
「まぁ、その事は置いておいてだ。時間も時間だし。
で、どうする四四?私の教える場所に行き、試練は受けるかい?」
四堂は、もう一度私に尋ねる。試練を受けるかどうかを。
私に拒否権はどのみちないだろう。
拒めば、何も良い事がない。無理矢理に連れ戻されるだけで、
二四やゴートン達を一切手伝う事も出来ないままに、別れることになって、
いつ再会出来るかも不明になりそうだ。
それに、四堂の言う場所にも、十二達が行くのは無理になるだろうと私は思った。
あの四堂が十二達に、その大事そうな場所を教えるわけがない・・・
「これを機に、最近の四四の本喰人としての成長を見るのも良いと思ってね。
基本、四四の自立は昔に認めはしたけど、あの時はまだ2冊目が、
今みたいに活発的に動き出してない時期だったからね。
だから、まだ安心出来るかなと思って、許してはきたけど・・・」
「今回は安心出来る事態では無くなってしまったと?」
「うん。12冊目の覚醒の所為でね。」
「十二の覚醒の所為で・・・」
「いずれは時が経てば2冊目は活動するのはしただろう。
けど、今回の覚醒でまさか12冊目が自分の敵になるとは思いたくなったみたいだねぇ。
口ぶりは、12冊目が敵になっても、どうも思ってないみたいに見せてたけど、
私が見た感じでは、あの2冊目がショック受けて、
機嫌が悪そうだって、この私でもわかったくらいだからね。」
「2冊目は、そんなに十二の事を・・・」
十二が言っていたよりも、四堂が言うには、2冊目は十二を親友として、
大事に見ていたと言う事らしい。
だけど、2冊目の思いは十二には、全くと言っていいほどに、届いてはいない。
むしろ十二は今ではあんなにも2冊目を毛嫌いしているくらいだ。
私は十二と2冊目の関係が不思議に思えてくる。
「四堂は、過去に2冊目側の仲間だった時に、その時の十二とも面識はあったんですよね?」
「まーねぇ・・・一応は仲間だったわけだし。」
「その頃の12冊目は、どんな本喰人だったんですか?」
私は気になって、四堂に過去の十二の事を質問してみる。
四堂は「うーん」と唸り声を上げ、少し沈黙した。
「一言で言えば、嫌な奴かな?ともかく、2冊目とつるんで、やりたい放題だったからね。
上巻である私への態度も最悪だったし、2冊目は可愛がってたけど、
私は大嫌いだったな。
後、何よりも戦闘狂だったねぇ。敵と戦えれば、難しい話はどうでもいい感じで、
特に1冊目とは戦いたがってたイメージがあるかな?」
「あの十二が?」
「そうだよ!だから、四四が自立してすぐ辺りに、12冊目が四四に近づいて時には、
私はすぐに殺すべきだ!と思ってたくらいだからね!!」
「もう・・・四堂は・・・」
私は四堂の突然の言葉に呆れた。多分、十二が過去に18冊目を倒す為に力が欲しくて、
私に頼ってきた時の話をしているのだろう。
やっぱり、あの時も私が心配で監視していたのは間違っていなかったようだ。
自立したら、監視はしないと言っていた癖に・・・四堂は嘘つきだ。
私がそう思い、四堂の式神を睨みつけると、四堂は何かを察したらしく、
咳ばらいをし始めて、また会話を再開させる。
「まぁ、その事は置いておいてだ。時間も時間だし。
で、どうする四四?私の教える場所に行き、試練は受けるかい?」
四堂は、もう一度私に尋ねる。試練を受けるかどうかを。
私に拒否権はどのみちないだろう。
拒めば、何も良い事がない。無理矢理に連れ戻されるだけで、
二四やゴートン達を一切手伝う事も出来ないままに、別れることになって、
いつ再会出来るかも不明になりそうだ。
それに、四堂の言う場所にも、十二達が行くのは無理になるだろうと私は思った。
あの四堂が十二達に、その大事そうな場所を教えるわけがない・・・