第1章「下巻の奴等」
今の俺は、悪鬼のような顔をしているかもしれない。
いつも強気で、傲慢で、俺には負けず知らずだった、18も、
俺から、こんな反撃を喰らうとは想像もしていなかったのだろう。
どうせ、今回も余裕で倒せる。だから、2に言ったはずだ。
「12なら、すぐに始末出来ます」とでも。
けど、その18の慢心が、あったからこそ、今の俺は有利でも
あったので、助かったとも言える。皮肉な話しだが。
「さて、今までの因縁にケリをつけようか?18?」
「な、次は!何をする気だぁあ?!!!」
「決まってんだろ?お前への長年思い続けた復讐だよ?」
俺は更に、もう1つ、18だけに使おうと決めていた、能力を
使う事にした。
18の周りを黒い靄が囲む。18は、周囲を警戒し、俺からの攻撃に備える。
「痛いよ・・・痛いよ・・・」
「苦しい・・・苦しいよ・・・」
「助けて・・・なんで、こんなこと・・・するの?」
18の周りから、そんな悲痛な声が木霊し、どんどん、その声は
大きくなっていく。
そして、1つの人影が現れて、18の腕を掴む。その人物は血まみれで、
18の腕をかなりの強い力で掴んで離さない。
「て、てめぇ!!!気安く、俺様の腕を掴んでるんじゃねぇよ!!!」
18は怒りに任せて、その人物を殴り飛ばそうとした。
けれども、殴り飛ばすことは出来なかった。無理もない。
18が相手にしようとしているのは、幽霊なのだから。
血まみれになった人物は、恨めしそうな顔で、18を見た。
18は息を飲む。それは、過去に殺した36冊目だったからだ。
18が見間違うわけがない。今は自分の身体の中にいる36冊目を。
「馬鹿な・・・てめぇは・・・俺様が・・・」
「痛いよ・・・苦しいよ・・・どうして・・・あんな事したの?
助けて・・・ここから出してよ・・・?」
36冊目の悲痛な声は、18に何度も届く。18も次第に顔を青ざめていき、
自分の他の能力を使うおうと言う、気さえ起こせなくさせていた。
完全に、パニックになっていたのだ。
「数百年分の俺の恨みが、こもっているからな。そう簡単には、
振り解けないはずだぜ?ましてや、お前は俺より下の中巻の18冊目だからな。
存分に味わって貰うぞ?俺の恨みをな。」
俺は、18には届いていないだろうが、呟いた。
「12・・・冊目・・・」
50冊目が、俺の姿に恐怖していた。いや、多分しているのではないかと思う。
正直、俺は18をどうにかすることしか考えてないので、
50冊目がどんな表情で俺を見ているかは、知らない。
ただ、俺を呼ぶ声は、震えているのだけはわかった。
「や、やめろぉおおおお!!!俺様に、俺様に触るなぁあああ!!!」
18は大きく身動きを取りながらも、その声は、発狂じみたものになる。
幽霊が相手では、どんなに腕力があろうが意味がない。策略とて通じない。
18に、心霊類の対策などないだろう。あの様子からでは。
「無残にも殺された、かの者は肉体を無くせども、その強い怨念は消えなかった。
いつか、必ず憑りつき呪い殺してやると、何度も何度も、願い続けた。
長い年月をかけて、かの者は呪術師と契約し、その呪術師の僕になるかわりに、
願いを叶える。憎き相手を殺すことが、ここで無事に成就されたのだ。」
「ひぃいいいいいい!!!やめろぉおおおおおおおおおお!」
俺は、俺の能力である本の一部を読み上げていた。
その後で、18の大きな叫びが、倉庫の中で響き渡った。
いつも強気で、傲慢で、俺には負けず知らずだった、18も、
俺から、こんな反撃を喰らうとは想像もしていなかったのだろう。
どうせ、今回も余裕で倒せる。だから、2に言ったはずだ。
「12なら、すぐに始末出来ます」とでも。
けど、その18の慢心が、あったからこそ、今の俺は有利でも
あったので、助かったとも言える。皮肉な話しだが。
「さて、今までの因縁にケリをつけようか?18?」
「な、次は!何をする気だぁあ?!!!」
「決まってんだろ?お前への長年思い続けた復讐だよ?」
俺は更に、もう1つ、18だけに使おうと決めていた、能力を
使う事にした。
18の周りを黒い靄が囲む。18は、周囲を警戒し、俺からの攻撃に備える。
「痛いよ・・・痛いよ・・・」
「苦しい・・・苦しいよ・・・」
「助けて・・・なんで、こんなこと・・・するの?」
18の周りから、そんな悲痛な声が木霊し、どんどん、その声は
大きくなっていく。
そして、1つの人影が現れて、18の腕を掴む。その人物は血まみれで、
18の腕をかなりの強い力で掴んで離さない。
「て、てめぇ!!!気安く、俺様の腕を掴んでるんじゃねぇよ!!!」
18は怒りに任せて、その人物を殴り飛ばそうとした。
けれども、殴り飛ばすことは出来なかった。無理もない。
18が相手にしようとしているのは、幽霊なのだから。
血まみれになった人物は、恨めしそうな顔で、18を見た。
18は息を飲む。それは、過去に殺した36冊目だったからだ。
18が見間違うわけがない。今は自分の身体の中にいる36冊目を。
「馬鹿な・・・てめぇは・・・俺様が・・・」
「痛いよ・・・苦しいよ・・・どうして・・・あんな事したの?
助けて・・・ここから出してよ・・・?」
36冊目の悲痛な声は、18に何度も届く。18も次第に顔を青ざめていき、
自分の他の能力を使うおうと言う、気さえ起こせなくさせていた。
完全に、パニックになっていたのだ。
「数百年分の俺の恨みが、こもっているからな。そう簡単には、
振り解けないはずだぜ?ましてや、お前は俺より下の中巻の18冊目だからな。
存分に味わって貰うぞ?俺の恨みをな。」
俺は、18には届いていないだろうが、呟いた。
「12・・・冊目・・・」
50冊目が、俺の姿に恐怖していた。いや、多分しているのではないかと思う。
正直、俺は18をどうにかすることしか考えてないので、
50冊目がどんな表情で俺を見ているかは、知らない。
ただ、俺を呼ぶ声は、震えているのだけはわかった。
「や、やめろぉおおおお!!!俺様に、俺様に触るなぁあああ!!!」
18は大きく身動きを取りながらも、その声は、発狂じみたものになる。
幽霊が相手では、どんなに腕力があろうが意味がない。策略とて通じない。
18に、心霊類の対策などないだろう。あの様子からでは。
「無残にも殺された、かの者は肉体を無くせども、その強い怨念は消えなかった。
いつか、必ず憑りつき呪い殺してやると、何度も何度も、願い続けた。
長い年月をかけて、かの者は呪術師と契約し、その呪術師の僕になるかわりに、
願いを叶える。憎き相手を殺すことが、ここで無事に成就されたのだ。」
「ひぃいいいいいい!!!やめろぉおおおおおおおおおお!」
俺は、俺の能力である本の一部を読み上げていた。
その後で、18の大きな叫びが、倉庫の中で響き渡った。