第7章「思い出していくほどに・・・」
母上達が参加する予定のパーティーが開始されて、
オレはパーティー会場の出入り口を隠れて見張っていた。
怪しい人物がいないかどうか確認する為に。
怪しい奴が居たら、会場に入られる前に処理するに限りるからな。
しかし、オレの警戒とは裏腹に、怪しい奴はいなかった。
「とりあえずは・・・大丈夫そうか?後は、ヴァンダム達に任せるしかないな・・・」
オレはパーティー会場の出入り口に、これ以上いると逆に自分が
不審者に思われそうだったので、その場から離れ、もう1度ホテル内を調べた。
けれど、ホテル内も何も異常は無さそうであった。
「うーん。今回は、そこまで警戒することも無かったか・・・?」
オレは、ホテルの周りも軽く調べなおして、例のパーティーは1時間以上は経過していた。
その時に、いきなりオレの携帯が鳴り、番号を確認するとその番号はイーリスだった。
オレは嫌な予感がして、すぐに電話に出る。
「イーリスか?どうした?」
「ノウェム!大変なの!キュアート様が!気分を悪くされて、
倒れてしまって!!」
「なんだと?!どういう事だ?一から説明しろ!」
「実は・・・」
オレは少しテンパっているイーリスを落ち着かせ、事情を説明させた。
「パーティーが開始されて、最初は順調だったんです。
それで、キュアート様は夫のオスカー様と、今回のパーティーの主催者で、
エーヴィヒカイト社の社長である、ゲルマン様と少しお話をされた後ですぐに具合が・・・」
「そうか・・・これはオレも直接キュアート様に聞いた方がいいかもしれないな。」
「すぐ、こちらに戻れますか?例の部屋を借りてます。」
「すぐに戻ろう。イーリスは、オレがそっちに行くことをオスカー様にうまく伝えてくれ。」
「はい。わかりました。」
「ヴァンダムの方はどうしてる?」
「ヴァンダムは、パーティー会場内に敵がいないか、再度確認しに行ってます。」
「了解した。ではイーリス、その間キュアート様をしっかり頼むぞ。」
「はい!」
オレはイーリスとの電話を切り、オレが偽名を使って借りた部屋に急いだ。
まさか、キュアート様がパーティー中に具合が悪くなるとは。
こんな事は、ここ最近では全然無かった事態だ。
そのゲルマンなる人物から、何か言われたのか?
それとも、別の何かがキュアート様に?
オレはとにかく一刻も早くキュアート様の容体を確認せねばと思った。
「ノウェム君!来てくれたんだね!」
「こんばんわ、オスカー様。こんな夜に申し訳ありません。」
「いや、何も謝る事はないよ。弟の君がキュアートの側に
居てくれれば、キュアートも安心すると思うんだ。
今、彼女は寝室にいるから、顔を見てあげてくれ。私はここで彼女が呼んでくれるまでは、
大人しくしているから・・・」
「わかりました。では、失礼しますね。義兄上。」
オレは顔が真っ青になっているオスカー様に断り、キュアート様の寝室に入った。
そこには困惑した顔のイーリスがオレを出迎える。
オレはパーティー会場の出入り口を隠れて見張っていた。
怪しい人物がいないかどうか確認する為に。
怪しい奴が居たら、会場に入られる前に処理するに限りるからな。
しかし、オレの警戒とは裏腹に、怪しい奴はいなかった。
「とりあえずは・・・大丈夫そうか?後は、ヴァンダム達に任せるしかないな・・・」
オレはパーティー会場の出入り口に、これ以上いると逆に自分が
不審者に思われそうだったので、その場から離れ、もう1度ホテル内を調べた。
けれど、ホテル内も何も異常は無さそうであった。
「うーん。今回は、そこまで警戒することも無かったか・・・?」
オレは、ホテルの周りも軽く調べなおして、例のパーティーは1時間以上は経過していた。
その時に、いきなりオレの携帯が鳴り、番号を確認するとその番号はイーリスだった。
オレは嫌な予感がして、すぐに電話に出る。
「イーリスか?どうした?」
「ノウェム!大変なの!キュアート様が!気分を悪くされて、
倒れてしまって!!」
「なんだと?!どういう事だ?一から説明しろ!」
「実は・・・」
オレは少しテンパっているイーリスを落ち着かせ、事情を説明させた。
「パーティーが開始されて、最初は順調だったんです。
それで、キュアート様は夫のオスカー様と、今回のパーティーの主催者で、
エーヴィヒカイト社の社長である、ゲルマン様と少しお話をされた後ですぐに具合が・・・」
「そうか・・・これはオレも直接キュアート様に聞いた方がいいかもしれないな。」
「すぐ、こちらに戻れますか?例の部屋を借りてます。」
「すぐに戻ろう。イーリスは、オレがそっちに行くことをオスカー様にうまく伝えてくれ。」
「はい。わかりました。」
「ヴァンダムの方はどうしてる?」
「ヴァンダムは、パーティー会場内に敵がいないか、再度確認しに行ってます。」
「了解した。ではイーリス、その間キュアート様をしっかり頼むぞ。」
「はい!」
オレはイーリスとの電話を切り、オレが偽名を使って借りた部屋に急いだ。
まさか、キュアート様がパーティー中に具合が悪くなるとは。
こんな事は、ここ最近では全然無かった事態だ。
そのゲルマンなる人物から、何か言われたのか?
それとも、別の何かがキュアート様に?
オレはとにかく一刻も早くキュアート様の容体を確認せねばと思った。
「ノウェム君!来てくれたんだね!」
「こんばんわ、オスカー様。こんな夜に申し訳ありません。」
「いや、何も謝る事はないよ。弟の君がキュアートの側に
居てくれれば、キュアートも安心すると思うんだ。
今、彼女は寝室にいるから、顔を見てあげてくれ。私はここで彼女が呼んでくれるまでは、
大人しくしているから・・・」
「わかりました。では、失礼しますね。義兄上。」
オレは顔が真っ青になっているオスカー様に断り、キュアート様の寝室に入った。
そこには困惑した顔のイーリスがオレを出迎える。