第7章「思い出していくほどに・・・」
「イーリス、そっちの予定はどんな感じだ?」
「順調にきています。母上の周りにも異変は今のとこないです。」
「そうか。なら良かった。後の警護もしっかりな。」
「はい。任せて下さい。」
「じゃ、これ以上は邪魔になってしまうから、電話は切るな。」
「はい。ではまた。」
オレはイーリスに電話して、簡単に報告を聞いた。
特に今のところは問題は起きてないようだ。
「このまま、順調に全部終わればいいんだがな。」
オレは一足先に、今夜母上達が参加するレセプションパーティーが
行われる会場のホテルに向かっていた。
そのホテル自体来るのは、今回が初めてではないのだが、
そのパーティーを主催する会社が問題だった。
「ドイツに本社がある、エーヴィヒカイト社か。オレも調べた限りでは、
前々からある出版社で、最近は勢力を強めてるようだが、表面上では何も問題がない。
でも、あのイーリスが何か不安を感じるのだから、油断しない方がいいな。」
オレは例のホテルに着くと、偽名を使って一室を借りることにした。
宿泊する振りをして、調べられる限りでホテルの中を調べることにしたのだ。
敵が罠を仕掛けそうな場所を徹底的に調べていく。
「ロビー、食堂、通気口に、屋上、駐車場にも、怪しいものはなかったな。
ホテルの建物には、罠はないと思ってよさそうか?」
オレは、ホテル関係者に怪しまれないようにしながら、ホテル関係者しか入れない場所も調べてみた。
だが、それでも罠らしいものは何も見つからなかったので、オレは一先ずは安堵した。
自分の借りた部屋に帰ると、すぐにヴァンダムの携帯に電話する。
「ん?兄貴か?」
「ヴァンダム、今電話しても平気か?」
「ああ、大丈夫だぜ。」
「なら、手短に話す。今、オレは今日パーティの会場のホテルに
来て、一通りの場所は調べた。特に罠とかないようだ。」
「兄貴は、いつも仕事が早いな。」
「当たり前のことをしているだけだ。でだ、オレはこのホテルの一室を借りてある。
デラックススイートで、アインと言う名前で借りた。
時間がある時に、ちょっと寄れるか?お前に合鍵を渡しておきたいんだ。
いざと言う時の避難場所として、この部屋を使えるようにな。」
「わかった。ホテルに着いたら、まず先に兄貴の部屋に行く。」
「じゃ、それで。」
「ほい。」
オレ達は手短に話を済ませ、オレはヴァンダムが部屋に来るまでに、また活動を再開させた。
「ホテルの内部ばかりだったが、今度はホテルの周りも調べた方がいいな。
ヴァンダム達がここにくるまで、もうしばらく時間がありそうだ。
さて、もし敵が潜んでいるとして、ホテルの周りのどの辺にいるかな?」
オレは不謹慎ながらに、少しだけ気分を高揚させてしまった。
母上の安全を守るのが第一だと言うのに。
けど、母上の敵を見つけ、排除出来るのは、ある種の快感がある。
人間相手なら、まず負けることはないからな。
ただ同族か、上巻クラスの本喰人だけには気をつけなければならないが。
オレは気を引き締めて、ホテルの周りも出来る限り調べて回った。
「順調にきています。母上の周りにも異変は今のとこないです。」
「そうか。なら良かった。後の警護もしっかりな。」
「はい。任せて下さい。」
「じゃ、これ以上は邪魔になってしまうから、電話は切るな。」
「はい。ではまた。」
オレはイーリスに電話して、簡単に報告を聞いた。
特に今のところは問題は起きてないようだ。
「このまま、順調に全部終わればいいんだがな。」
オレは一足先に、今夜母上達が参加するレセプションパーティーが
行われる会場のホテルに向かっていた。
そのホテル自体来るのは、今回が初めてではないのだが、
そのパーティーを主催する会社が問題だった。
「ドイツに本社がある、エーヴィヒカイト社か。オレも調べた限りでは、
前々からある出版社で、最近は勢力を強めてるようだが、表面上では何も問題がない。
でも、あのイーリスが何か不安を感じるのだから、油断しない方がいいな。」
オレは例のホテルに着くと、偽名を使って一室を借りることにした。
宿泊する振りをして、調べられる限りでホテルの中を調べることにしたのだ。
敵が罠を仕掛けそうな場所を徹底的に調べていく。
「ロビー、食堂、通気口に、屋上、駐車場にも、怪しいものはなかったな。
ホテルの建物には、罠はないと思ってよさそうか?」
オレは、ホテル関係者に怪しまれないようにしながら、ホテル関係者しか入れない場所も調べてみた。
だが、それでも罠らしいものは何も見つからなかったので、オレは一先ずは安堵した。
自分の借りた部屋に帰ると、すぐにヴァンダムの携帯に電話する。
「ん?兄貴か?」
「ヴァンダム、今電話しても平気か?」
「ああ、大丈夫だぜ。」
「なら、手短に話す。今、オレは今日パーティの会場のホテルに
来て、一通りの場所は調べた。特に罠とかないようだ。」
「兄貴は、いつも仕事が早いな。」
「当たり前のことをしているだけだ。でだ、オレはこのホテルの一室を借りてある。
デラックススイートで、アインと言う名前で借りた。
時間がある時に、ちょっと寄れるか?お前に合鍵を渡しておきたいんだ。
いざと言う時の避難場所として、この部屋を使えるようにな。」
「わかった。ホテルに着いたら、まず先に兄貴の部屋に行く。」
「じゃ、それで。」
「ほい。」
オレ達は手短に話を済ませ、オレはヴァンダムが部屋に来るまでに、また活動を再開させた。
「ホテルの内部ばかりだったが、今度はホテルの周りも調べた方がいいな。
ヴァンダム達がここにくるまで、もうしばらく時間がありそうだ。
さて、もし敵が潜んでいるとして、ホテルの周りのどの辺にいるかな?」
オレは不謹慎ながらに、少しだけ気分を高揚させてしまった。
母上の安全を守るのが第一だと言うのに。
けど、母上の敵を見つけ、排除出来るのは、ある種の快感がある。
人間相手なら、まず負けることはないからな。
ただ同族か、上巻クラスの本喰人だけには気をつけなければならないが。
オレは気を引き締めて、ホテルの周りも出来る限り調べて回った。