第7章「思い出していくほどに・・・」
オレはアリアドネ達と別れて、もう一度キュアート様に
別れの挨拶をしようと思い、部屋を訪ねた。
今日、オレがキュアート様に呼ばれたのは、簡単な仕事の相談と、
2冊目に注意するようにとの警告を聞くのが主だった。
オレは、それが終わったら、すぐに帰る予定ではあったのだが、
キュアート様に、他の眷属達(きょうだいたち)と会って来なさいと言われてしまったので、
アリアドネ達と会ったのだ。
その前に、セアに電話をしたりもしたが。
けど、会って正解だった。今後の事をお互い、ちゃんと会って確認するのは良い事だ。
眷属同士の絆が深いのも、キュアート様を守るには大事な力になる。
「母上。言われた通りに、他の眷属達に挨拶はしたので、オレはこれで帰りますね。」
「あら?ノウェムったら、もう帰っちゃうの?」
「はい。やりたいことが沢山出来ましたので・・・」
「あらあら、貴方って子は、いつも忙しい子なんだから。
時には、ゆっくりすればいいのに。仕事とかも、無理しちゃ駄目よ?」
「わかってます。母上。」
「ならいいんだけどね。あ、そうだったわ。イーリスは、貴方のとこにいるわよね?」
「え?ええ。今日はオレの代わりに会社に居てくれてますが。」
「なら、今日の夜に私に電話するように言って頂戴。」
「はい、伝えておきます。他に何かありますか?」
「いいえ。頼みたい事はそれだけよ♪」
「では、オレは帰りますね。」
「はいはい♪今度は、ゆっくりと皆で食事しましょうね♪」
「はは。はい。楽しみにしておきます。母上。」
オレは笑顔で、キュアート様の部屋を出た。その後ですぐに真顔に戻る。
「今後の楽しい食事会を守る為にも、早急に対応しなきゃな。」
オレは、急いでイーリスが留守番してくれている、自分の会社へと帰った。
オレが会社に戻ると、イーリスが社長室に居て、社長椅子に座りながら、
何やら書類を確認していた。
「イーリス。留守番有難う。今、帰ったよ。」
「あ!ノウェム兄さん!おかえりなさい♪母上との話し合いはどうでしたか?」
イーリスは笑顔でオレを出迎え、早速、母上との話し合いの内容を聞いてきた。
オレの姿を確認するとすぐに席を立ち、オレの上着を預かり、
オレに椅子を明け渡す。
イーリスは、いつも真面目で、オレに甲斐甲斐しくしてくれる。
どこぞの長女とは大違いで、オレにとって何よりも助かる存在だ。
オレは、イーリスにもオレの側の椅子に座るように促し、
すぐにイーリスに母上とした話を話し始めた。
「イーリスの心配していた通りに、あの2冊目が、また不穏な動きをし始めたようだ。」
「やっぱり・・・そうでしたか・・・」
「母上は、仕事の話もされたが、多分一番したかった話は、
2冊目に気を付けろと言う事だろうな。
あ、それから、夜になったら、イーリスから電話が欲しいと言っていたぞ。」
「私からですか?わかりました。夜になったら、電話します。」
オレは母上から受けた伝言も、ちゃんとイーリスに伝えた。
イーリスは、一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐにオレに頷いて承諾した。
別れの挨拶をしようと思い、部屋を訪ねた。
今日、オレがキュアート様に呼ばれたのは、簡単な仕事の相談と、
2冊目に注意するようにとの警告を聞くのが主だった。
オレは、それが終わったら、すぐに帰る予定ではあったのだが、
キュアート様に、他の眷属達(きょうだいたち)と会って来なさいと言われてしまったので、
アリアドネ達と会ったのだ。
その前に、セアに電話をしたりもしたが。
けど、会って正解だった。今後の事をお互い、ちゃんと会って確認するのは良い事だ。
眷属同士の絆が深いのも、キュアート様を守るには大事な力になる。
「母上。言われた通りに、他の眷属達に挨拶はしたので、オレはこれで帰りますね。」
「あら?ノウェムったら、もう帰っちゃうの?」
「はい。やりたいことが沢山出来ましたので・・・」
「あらあら、貴方って子は、いつも忙しい子なんだから。
時には、ゆっくりすればいいのに。仕事とかも、無理しちゃ駄目よ?」
「わかってます。母上。」
「ならいいんだけどね。あ、そうだったわ。イーリスは、貴方のとこにいるわよね?」
「え?ええ。今日はオレの代わりに会社に居てくれてますが。」
「なら、今日の夜に私に電話するように言って頂戴。」
「はい、伝えておきます。他に何かありますか?」
「いいえ。頼みたい事はそれだけよ♪」
「では、オレは帰りますね。」
「はいはい♪今度は、ゆっくりと皆で食事しましょうね♪」
「はは。はい。楽しみにしておきます。母上。」
オレは笑顔で、キュアート様の部屋を出た。その後ですぐに真顔に戻る。
「今後の楽しい食事会を守る為にも、早急に対応しなきゃな。」
オレは、急いでイーリスが留守番してくれている、自分の会社へと帰った。
オレが会社に戻ると、イーリスが社長室に居て、社長椅子に座りながら、
何やら書類を確認していた。
「イーリス。留守番有難う。今、帰ったよ。」
「あ!ノウェム兄さん!おかえりなさい♪母上との話し合いはどうでしたか?」
イーリスは笑顔でオレを出迎え、早速、母上との話し合いの内容を聞いてきた。
オレの姿を確認するとすぐに席を立ち、オレの上着を預かり、
オレに椅子を明け渡す。
イーリスは、いつも真面目で、オレに甲斐甲斐しくしてくれる。
どこぞの長女とは大違いで、オレにとって何よりも助かる存在だ。
オレは、イーリスにもオレの側の椅子に座るように促し、
すぐにイーリスに母上とした話を話し始めた。
「イーリスの心配していた通りに、あの2冊目が、また不穏な動きをし始めたようだ。」
「やっぱり・・・そうでしたか・・・」
「母上は、仕事の話もされたが、多分一番したかった話は、
2冊目に気を付けろと言う事だろうな。
あ、それから、夜になったら、イーリスから電話が欲しいと言っていたぞ。」
「私からですか?わかりました。夜になったら、電話します。」
オレは母上から受けた伝言も、ちゃんとイーリスに伝えた。
イーリスは、一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐにオレに頷いて承諾した。